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滞仏日誌

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Aug/2023 〜July/2024
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2024年6月の記事一覧

paris in summer / a letter to myself

Paris in summer is a pure pleasure. パステルブルーの空 街を照らす陽の光 それを受けとめてキラキラと水を湛える噴水 色とりどりの花 燦々と輝く並木たち、その木漏れ日。 淡いピンクに染まる空 テラスでの止まらないおしゃべりとワイン 夕暮れ時のセーヌ川 ボートから手を振る人々、その朗らかな笑顔。 夏のパリの景色が、来たばかりのちょうど1年前を思い出させる。 一緒に来た友達やこちらでできた友達も一人ずつ帰って行って、寂しくはあるものの、その

トイレ紛争の結末

お昼休憩がもう少しで終わってしまうのですが、どうしても今書きたいので退勤時間を遅らせてでも筆を走らせます。 今月の初めくらいから、私と正体不明のクレーマーとのトイレ紛争が始まった。 私の家はいわゆる学生スタジオで、ワンルームの部屋に家具付き。シャワーや洗濯機、冷蔵庫はついているのだけれどトイレだけが部屋の外にあって、最初はいちいち外に出なあかんの面倒臭いなと思っていたけれど、すぐに慣れてこれまで快適な生活を送ってきた。トイレも私専用のものであって他の人は使わないとのことだ

2度目のオルセー美術館

8月以来のオルセーに行ってきた。 オルセーにある絵たちが一番好きなのに、そして家から激近なのに何故かずっと行くタイミングを逃していたところが、やっとやっとこさで行けました。 仕事の疲労と生理前の眠気だるさ腹痛でベッドから起き上がれない日々が続いていたけど、身を引きずって行った甲斐がある癒しの時間だった。 8月に初めて行った時は芸術のげの字も知らなかった私だけれど、Barbizon村への旅に始まった絵画への関心はあらゆる国・都市への旅行で広がり深まり、そしてまた戻ってきた

迷迷迷迷迷迷迷

さて。 UNESCOでの勤務を始めて2週間。 たった2週間だけど、私の人生に劇的な変化が起きている。というか、それを起こすかどうかという選択の岐路に立たされている。 仕事が毎日とっても楽しくて、刺激的で、自分の持っている能力を存分に活かせていると感じる、さらにもっと学びたい成長したいと思える。 幸運なことに上司との相性が良く、私のことをとても買ってくれている。その上司に、もっと長く働けないか、パリに残れないかと真剣にお願いされた。そして私は、思いっきり揺れている。3ヶ月

6/5

大変お久しぶりになってしまった滞仏日誌。 出勤まで20分くらいあるので、近況をざっと書いておこうと思う。 5月の初旬に母と兄がパリに来て、一緒にイタリアに行った時のことは旅行記に書いたけれど、その後は期末試験を倒して、5月半ばにアムステルダム3泊4日の旅に行った。 アムステルダムではゴッホ美術館、アンネ・フランクの家、国立美術館、レンブラントの家など芸術を存分に堪能し、運河に臨むテラスでビールを飲むなど楽しい一時を過ごしたのだが、帰りの夜行バスあたりからどうも体調がおかし