編集会議・第一回原稿チェック編!!【A面】
師走。
圧倒的師走。
全世界6兆人の硫化鉄ファンの有機物諸君こんばんは! リモート師走中でお忙しかったりそうでなかったりするところちょいと失礼しまして、半月ぶりにnote更新いたしますよ!
さて前回、編集担当のゆきさんに、収録する4作品を読んで頂いた上で最初の編集会議を行ったわけですが、今回はその原稿に朱筆を入れていただき、それを見ながら細部まで話し合う会が行われました!
楽しみに待っていた87京人の皆さん、お待たせしました!
それでは編集会議・第一回原稿チェック編!!【A面】の報告です!
会議は12月19日(日)15時~17時半、なんと二時間半の濃密な時間となりました。
まず最初に挨拶と軽い雑談から入りまして(あれ、話題なんだったっけ(汗))、いよいよ本題。
まず最初に取り上げられたのは……。
あ、そう言えば、まだ短編集に収録する作品名は発表していなかった。どうしよ。
これ、もう少しだけお待ちいただこうかな。少なくとも年内はまだ内緒でいきたいかなと思います。
発売日が決まって、その発表の時くらいでどうかご勘弁を。
でも、この会議内容から、もしかしたらどの作品の事なのかわかっちゃう方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。わかった方は是非コメントやtwitterのDMでお知らせくださいね!
ということで、一作目。
ゆきさんから送られて来た朱筆入りの原稿を見ながら検討開始。
まず冒頭ブロックから。
ってゆうか、冒頭のブロックからばっちり書き込みが入ってます。なんならタイトルから入っています。
作品自体のフックとしての役割を意識して書いた冒頭ブロック。
ここについての「編集目線の意見」。目から鱗の視点でした。まぁ全編にわたってその「目から鱗案件」が続出するわけですが。
今まで自分以外の視点による意見を聞く機会がほとんど無かったわけで、目から鱗なのは当然。ありがたい事です。
これで僕は「書いた者の視点」、そして前にこちらでも書いた「演じる者としての視点」に加え、「編集者の視点によるご意見」まで手に入れたわけです。もうね、完全体ですよ完全体。
小説を書いている皆さん、こんな機会はほんと貴重です。絶対編集者の方とがっつり編集会議する事をお勧めしますよ。
この作品での論議の中心は、世界観、設定情報の出し方、全体の構成。
ゆきさんが作品を読み、分析して、伝わりづらかった事や疑問に思った事を一つ一つ確認してゆく事で、僕自身も自分の中にあるその作品の細部、作品に描き切れなかった部分を再確認することが出来ました。
その中から、きっちり描きこむ部分、匂わせて悟ってもらう部分、敢えて描かない部分を整理して、また描くタイミングを含めた構成を考える良いきっかけと材料を与えていただいたわけです。もう作品のブラッシュアップに向けて気合がみなぎっております。
あと、この作品について話したことで大きかったのは、作品のボリュームについての事。
読者に作品の世界観をより伝わるように描きなおしていくと、作品が長くなってしまうのではないか、という危惧が僕の中にありました。油断するとすぐ長くなっちゃう癖があるんでね。
でも、そこでゆきさんがね、「この作品はもっと長くじっくりと描いても良いのでは?」と投げかけてくれたわけなんです。
そこでハッと気付きました。
「そう言えば、この作品は、この長さである必要はないんだ」
基本的に、僕が小説を書く時は、そのテーマに合わせて一番最適な長さで書こうとしています。そのために必死で文章を削った作品もあります。
が、この作品だけは、ざっと思うように書いただけで書き直しもしていなかった作品なので、ボリュームに対する必然性はあまりなかったんです。(もちろん大長編にするようなテーマではないわけですが)
そんなわけで、この作品については、ボリューム変更も含めた、自由な再構成を行う事にしました。
いやー、書きなおすのが楽しみ過ぎる。
と、ここまでで会議時間は1時間半近くたっていました。
すごいですよね。3000字くらいの作品の編集にそれほど時間をかけてじっくり話し合うわけです。
もっと具体的で詳細な内容は、一部【B面】の方で書かせて頂きますね。
続けて二作品目。
次は、一作品目とテーマ的に共通項の多い作品の編集に取り掛かりました。
こちらについては、まず「主人公のキャラクター性についてもっと伝える」事が議題の中心になりました。
確かに、主人公の考える事感じる事はきっちり描いているのですが、「何故そう考え、感じるのか」という「彼の人となり」を、今一つ描いていなかったんですね。
そこに気づかせて頂けたことがまず大きかった。
それから、僕のこだわりや意図をもって書いている事と読者の受け取り方がぶつかる部分。
もちろんそういう事は普通にある事だと思います。だけどこのバッティング問題は、こういう機会でないと具体的に知ることができません。
今回そこをしっかり知ることができたので、修正するか、敢えてそのまま行くか、そのままなんだけど読者の受け取り方とはバッティングしないように工夫するか、色々と作戦を考えられるようになったわけです。
いやぁ、ありがたい。
さらに、登場人物の何気ない言動にも気を配って下さっていて、発言への違和感を感じた部分についてはかなり細かい事からご指摘いただきました、
これももちろん、僕の意図がさらに的確に読者に伝わるように修正していかなきゃならないところです。
楽しい作業になりそうだとわくわくしています。
と、この作品についてもまだまだ話が尽きないところでタイムアップ。
二時間半で、1作品と半分。どれだけじっくりと話したかわかるでしょ?
この続きを12月30日に行う事にしまして、今日の会議は終了しました。
いやぁ次も楽しみ過ぎる。
続きの編集会議についても、また書きますので、お楽しみに!!
ということで、【B面】の記事を書いたら、早速一作品目修正の作戦を立てようっと。
それでは、まったね~~~!
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