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 小林鞄展は7月2日(日)の11時からだったが、一番に来られたお客さんは10時だった。まだ準備中だったので少し待ってもらうことにしたものの、当日は朝から非常に暑くなり、気の毒なので急いで準備をして10時半に入ってもらった。聞けば、その方、8時半には来られていたとのこと。どうしても小林鞄を手に入れたいと、小林鞄購入への強い意志と決意を感じた。
 9個並べた小林鞄のうち5個が売れた。
 小林鞄の魅力の一つは曲線・膨らみだ。縫い糸でギュッと絞って革に張りをもたせて膨らみを作る。木型に押し付けて膨らみを作るよりも遥かに強度がある。膨らみがペコペコしない。そのことを説明すると、皆さん、既にご存知だった。
 購入された方々は、皆さん、小林鞄との出合いに満足されたようだ。どの方も、とても幸せそうな顔をされていた。ああ、小林鞄展を企画してよかった。

 小林鞄を販売している店はない。フェルマー出版社が小林鞄の展示即売会を企画したのは、小林鞄に憧れをもたれている方が多くいることを知っていたからだ。小林さんに対するリスペクトもあるし、『鞄談義2』で小林鞄を特集した責任もある。
 残り4個の小林鞄は、フェルマー出版社のホームページの中の「編集長のつぶやき」で紹介・販売をしている。
 小林鞄の現物を見てみたいという要望にも応えていきたいと思っている。是非、ご連絡を、どうぞ。

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