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霞ヶ浦に帰りたい  京都から茨城  自転車旅 5日目

くれたけイン浜松駅南口をスタート。いいホテルでした。お酒くれようとしたけど断っちゃった。


結局、アゴダというアプリを多く使って、その日のホテルを決める事が多かった。Booking.comとかも使ってたけど、アゴダでカード情報が残ってる事と、こだわらなければ2分とかで予約取れるので、1~6日目はほぼアゴダで予約してた。

アゴダに関しては別にプッシュする事もないんだけど、ちょっぱやなのはいいことだと思う。ただ、値下げしてますよー! 値引き率でかいでしょー!あと1枠しかないよーーー!! 感が夜中のテレビショッピングのそれだったり(定価うそだろみたいな値段)するのがちょっと、ってくらい。名前からして海外発のアプリだと思うのでしゃーないかな?



今日は雨が降ることがわかっている。

台風が来ていて、今日以降はずっと雨だ。

しかし、こがないと帰れない。ここが今回の旅の問題点となった。

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ひまわりもへこんでいる。

3日目、4日目と、100kmを2日こいだあとの割には体は動く。多少筋肉痛だったり、手の平としりにくが痛かったりはするがなんとかなっている。まぁスピード出してないしね。


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最初に書くべきだった持ち物全て……気が向いたらまとめる。

レインコートは正直迷った。右下の明らかに邪魔になりそうなやつがそれである。Amazonで買ったらよくわかんなくて、結構でかかった。夏だから雨でも濡れるだけだろ、いらんかな、と最後までもっていくことを迷ったが……


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どしゃぶりである。結果持ってきてよかったと感じた。ひざから下は無視するタイプのレインコートで足は濡れているが、もともと靴下ももってきてない&クロックスできているのでまぁそこは大丈夫。


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今ひとつ画像では伝わらないがこの時の雨レベルは7くらい(最大10)

うわーめっちゃふってるや~んくらいの雨です。

しかし走っていて思うが静岡はチャリに優しくない。高低差が大きく、道も走りづらい、そして雨(雨は関係ないか?)


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雨がすごいので、携帯を水没防止のためにしまう、と、道に迷うわけ。

茶畑に迷い込んで1時間ほどロス。馬鹿みたいな坂のぼらされて、全く進まないという苦行にぶちきれながら進む。二度と茶など飲むかクソが、と思いながら進む。



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浅間嶺にけぶり立つ見つ。(浅間嶺じゃないか……)

静岡では山沿いの煙、まぁ雲かな、をよく見た。茨城はほとんど平べったく、筑波山も、言ってもでかい丘なので、四方を山にかこまれた景観というのはあまりない、新鮮ではある。が、僕は坂が嫌いだ。山は全部削って埋め立て地にしてもいいと思う。どしゃぶりの雨の中交通量の多い道を誰とも話さず走ると、こういう悪い精神状態になる。


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静岡の1号線は通れないところが多い、また、迂回を強いられる事も多く、ここもそうだった、確かにこのトンネルの歩くところはちょっとあるように見えるが、ない、と考える方がいいだろう、なんか歩道橋わたって、歩道があるほうのトンネル行けや、みたいな事を言われて移動している。車の量ももものすごくあり、あまり楽しいライドとはいえない。雨でなければまだ、と思わなくはないし、最初からチャリ通る道つくっとけよ、と思うんだけれども、こんなところをチャリで走るやつはどうもいないようで、誰とも会わないようなライドが続く。


ずっとひとりぼっちである。



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アヒルは俺に何も言ってはくれない……(プロペラは回るので異音は聞こえる)35度の晴れ、よりはましなのか、体はそんなにしんどくはないが、こころが削れていく。

ちょっとルートをミスると無駄にのぼらされ、また、Wifiが途切れたりするのでこれもまた道に迷う要素となり、困る、という感じである。

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宿場でのんびりするような旅情も無い。

今日はまだ「WAONで」としか喋っていない。


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カブトムシしか通んねーだろこんなところ、みたいな道を迷い、走り……


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静岡駅にたどり着く。静岡駅だからたぶん左下にいるのは徳川家康の像だとは思うんだけど、まわりこんで写真をとるような元気もないし、雨も降っている。

この時点では落ち着いていたが、本当に、道中、妖怪で言うとA級妖怪くらいの量の雨が降っていた。10レベルで言って、10降ってた。バケツひっくり返したみたいな。家出る時に同じだけ降ってたら、「まじか……」って言うくらい降ってた。カメラを出したら一瞬で水没して壊れるんじゃないか、くらい降っていたので写真はない。


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雨に濡れても、夏なら走れる。ほぼ9時間はこいでいて、それで118km進んでいるのだから、「夏ならどんな状況でも時間さえあれば100kmいける」というのはなかなかどうして悪くはない。

濡れると、お店に入りづらい、というのが問題である。

びっしょびしょのやつが店に入ってきたらお店の人もひくだろう。


レインコートである程度はガードできているので、店の前でぱっと濡れてなさそうな服を着て、帽子をかぶりびしょ濡れの髪を隠し、濡れてませんけど? みたいな顔でネットカフェに入り、シャワーをあびて休憩する、というのが雨の日の戦略である。

3,4時間くらいこぐとさすがにしんどいな、となるので、ちょくちょく休憩しながら歩みを進める。


沼津まで行きたかったが、沼津のホテルにいいのがなかったことと、ホテルまでいくとチェックインの時間に間に合わない恐れがあるので、今日は新富士という町でストップ。心も折れた。

新富士は街、というか道路、って感じ。土地のものを食う、という気持ちも薄れ、普通にからあげくんをいっぱい食べた。


静岡や名古屋は住むにはいいかもしれない、僕はパスだけど。
どこにいくにも便利そうな町だ。



僕は少し、安住の地を探しているフシがある。


島で暮らしたいとか
沖縄で暮らしたいとか、
海沿いに暮らしたいとか、
スキー場の横で暮らしたいとか、
ディズニーランドの横で暮らしたい、とか

いろいろ言ったり考えたりしているが、今日の宿も5000円ほど、この旅で最大の金額だった。いいホテルではあったが、他の日とさほど変わらないかな……アゴダでの値引き率とかそういうのの兼ね合いだと思う。


ホテルなんか昔なら何日も前に予約して、電話して、みたいな感じだったと思うが、風呂入って、寝られればいい、となればこういうアプリで値引きの大きいものを近くから選んで泊まることも出来るだろう。


この旅で思ったのは、ちょっとスケジュールがタイトだった、ということ。僕は仕事の関係で最大でも9日しか使えず、どう少なく見積もっても5日はかかる事がわかっていて、自転車の購入の日と、京都観光の日でそれぞれ1日使っているので、後半は雨にたえながらこぐしかなかった、という、あんまり自由がなかったところが問題だったと思っている。


僕は旅がしたいのであって自転車をこぎたいわけではないのに、どうも「間に合うように帰る」事がメインテーマとなってしまったきらいがある。

「帰る」

「間に合うように帰る」

はだいぶ違う。精神的にフリーになりたかったがここが後半はずっと引っかかる事となった、ひっかかるというかただこぐだけ、という事が多かったという事。雨も悪い(寄り道する気が失せる)


安住なる暮らし方の話だが……

例えば今日みたいにちょっとちゃんとしたホテル泊っても5000円、安いところ狙えば3000円、ネットカフェなら1500円、野宿ならお金はかからない(今日マジで雨すごかったから野宿はどうかと思うが)わけだから、3000円×30日=90000円でしょ。

ご飯🍚加味して5000円×30日でも15万でしょ。


決して安くはないけど、好きなところ旅しながらホテル暮らし、なんてのもあながち悪くないのかもしれない。お金持ちミニマリストとかがたまにホテル暮らしとかしてるし、なんかお金ある旅人はそういうのもいいのかもしれない。


今日見たい所てきとーに見て、飽きたら休んで、次の目的地決めて、進んでもいいし、さぼってもいい、みたいなのが僕としては理想なのかもしれない。


まぁそんなこと言っても結局家のほうがええやん、ってなるんだろうなぁ。

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