社会の不平等・不公平さに強い怒りを感じています。

今回は世の中の不平等、不公平を嘆く23歳のOLさんからのご相談。
お嘆きの通り、世の中は不平等と不公平で溢れています。
そしてご指摘の通り、貧富の差はますます拡大していくものと思われます。
若い方がこのような高い意識を持たれることは実に意義のあることだと思います。
しかし。しかしですよ……
まずはご相談分から。

フェル先生はじめまして。
社会の不平等、不公平さに強い怒りを感じています。
私は国立大学を卒業し、非財閥系の商社に就職した社会人１年生です。
大学ではそれなりに良い成績を収めてきたにもかかわらず、就職活動では私よりも成績の悪い友人が、家庭環境のおかげで財閥系商社に就職が決まったりしています。
私は両親が若い頃に離婚し、片親の家庭で育ちました。
母親に負担をかけないよう公立大学に入るため勉強に励み、国立大学に入りました。
入学してからもダブルスクールで資格も取りました。でもいざ就職となると、多くの障壁に直面しなければなりませんでした。
結局は実家が良い子が良い会社に入ってしまうんです。
そんな現実に苦しむ中で、私は世の中を少しでも良くするために、政治サークルに参加するようになりました。私たちは、社会の不平等や問題点に対して、さまざまな提言やアクションを起こしています。私たちが目指すのは、教育や就職の機会が平等に与えられ、誰もが自由に自分の才能を活かせる差別のない公平な社会です。
もちろん、現実を変えることは容易ではありません。しかし、誰かがアクションを起こさないと世の中は変わらないし、貧富の差がますます拡大して行くと思います。
もちろん今の仕事に影響が出るような活動はしていません。
活動しているのは平日の夜と休日だけです。
フェル先生。こんな私をどう思いますか？
何か足りないところがあれば喝を入れて下さい！
23歳　女性　会社員　TANTAN

なるほど就職で世の中の不平等を実感されましたか。
あなたより努力の足りない、あなたより優の数が少ない、あなたが必死で勉強している時にブラブラ遊んでいたお友達が、あなたよりも良い会社に、親のコネでサクっと就職してしまいましたか。そりゃムカつきますよね。何だこのヤロー（女性のお友達だから“野郎”という表現は適切ではありませんが）と思いますよね。恐らくそのお友達は、就職した財閥系の商社で“それなり”の相手を見つけて、これまた就職同様にサクッと結婚して、バラ色の人生を歩んで行かれるのでしょう。そしてあなたはその女性の結婚式に招待され、賓客のラインナップを見て驚愕し落胆し、我が国の格差社会をこれでもかと思い知り、「世の中はなんて不平等なのかしら！」と、ますます憎悪の火を燃やすことになるのでしょう。
TANTANさんの言う通り、世の中は本当に不平等です。格差は日を追うごとに大きくなっています。もう生半な努力やら才能やらでは到底追いつくことが出来ないほどに差は開いてしまっています。

ですがその不平等・不公平の存在は厳然たる事実です。
我々は不平等と不公平が渦巻く社会で生きているのです。
怒っても嘆いてもこの仕組は当分変わりません。第三次世界大戦でも起きない限り、このムカつく事態は変わりません。ではどうするか。方法は3つあります。