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バイクの事故で主人が亡くなってから半年...

今回はバイクの事故でご主人を亡くしてしまった若奥様からのご相談。
小さなお子さんを2人も抱え、途方に暮れる姿が目に浮かびます。
バイクに限らず、不慮の事故は本当に辛い。
病気であれば、それなりの準備と覚悟もできましょうが、事故となるとそうは行きません。
大切な方を亡くした喪失と向き合うには長い時間がかかります。
まずはご相談文から。

フェル先生。
はじめてご相談します。まさか自分が相談する日が来るとは思いませんでした。
主人が突然の事故で亡くなってから半年が経ちます。
私が何度もやめてと頼んでもやめなかったバイクが原因です。
主人の最後がどうだったのか。どんな思いで亡くなったのかまったく分かりません。
亡くなって以降も葬儀や親戚との挨拶などで忙しく、また子供たちが小さいこともあり、育児と家事で悲しむ暇もありませんでした。
時間が経ってだんだん暮らしが落ち着いてくると、悲しみが押しよせて来ました。
事故の知らせが届いた日のことを何度も思い出し、心が壊れそうです。
ケンカもたくさんしたし、嫌いなところもたくさんあったはずなのに、楽しい時のことばかり思い出します。
下の子は3ヶ月しか一緒にいられず、父親がいたのかどうかさえ分かりません。
公園に子供を連れて行き、親子4人で遊びに来ている家族を見ると落ち込んでしまいます。
「なんでうちだけ?」と妬ましく思ってしまうこともあります。
本当になんでうちだけこんな目にあうのでしょう。
何も悪いことをしていないのに、私だけが不幸。
これを書き出しているうちに、感情が落ち着かなくなって涙が止まりません。
いつか落ち着く日が来るのでしょうか。
私と子どもたちはこれからどうなるのでしょうか。
フェル先生。こんな私の心をどうか助けて下さい。

33歳 女性 会社員 さえ

悲しいお気持ち、お察し申し上げます。お辛いですね。心の準備が出来ない事故は特に辛い。「葬式の複雑な手続きは、遺族の辛い心を紛らわすためにある」なんて言いますが、本当にその通りだと思います。私も父が亡くなった時にその言葉を実感したものです。そしてあなたと同じように、半年くらい経ってから、「ああ、親父は本当に死んだのだなぁ.....」とジワジワと悲しさと寂しさが押し寄せて来たものです。

人生は苦しみと悲しみで満ちています。公園で楽しく幸福そうに見える家族も、人に言えぬ悲しみを必ず抱えています。いや、もちろん「みんなそれぞれ辛く悲しいのだから、あなたもガマンなさい」なんてムチャは言いませんよ。

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