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「食べて 祈って 恋をして」何度観ても好きな理由

星占いをしてもらった時に「ブログ始めたら?あなたのインスタ、なかなか楽しいわよ」と言われたのに気を良くして、獅子座新月の今日から、こちらでブログ的なものを記していく。

初投稿は何にしようと思った時に、ちょうどお盆休みに観た「食べて 祈って 恋をして」の感想を書き留めていく。

私は今39歳。あと半年ほどで不惑の40歳になる。
「食べて 祈って 恋をして」は、ちょうど30歳の時に行ったパリの飛行機の中で初めて観た。そこからもう数回観ているが、なんというか、この映画が好きなのだ。そこは本当に no reasonな感じで。

今回、久しぶりにこの映画を観て、私がなぜこの映画が好きなのかを分析してみる。

イタリア→インド→バリという行程

この映画の公開は2010年。私がこの映画を初めて観たのは、おそらく2013(もしくは2014)年。入社してもうすぐ10年、ようやく海外旅行でちょっと豪華なことが出来る年齢になっていた。何より、コロナも円安もなかった。
1€=130円前後で行けるヨーロッパは今よりとても身軽に行けた。イタリアは言わずもがな、全女子の憧れの地だった。「ローマの休日」から、ローマでジェラートを食べることを夢見た20代の女子は私だけではないはず。
同じ頃、元モデルという肩書きの皆様が、こぞってヨガをしていた印象。ヨガを深めるとインドに行くらしいというのは、そこそこミーハーな私でも知っているほどだった(その後、自らヨガにハマりインドに行くことになるとは、自分でもビビる)。ただ「インドは呼ばれないと行けない」とも言われており、私にとってその一言で魅力が爆上がりしていた。
バリは、ハワイよりも圧倒的に安くリゾートを楽しめるところで、異国情緒という言葉が似合う南国らしいビジュアルは、当時の私にとって理想的なエスケープ先だった。友人たちの旅行で初めてバリに行った時、気を遣って思うようには動けず、「ここはもっと面白いものがたくさんあるはずだから、また来よう」と強く思った。ただのリゾートで括るにはあまりにも多面的な場所が、バリ島だった。

イタリアには未踏だが、その3エリアについての印象は、10年近く経った今でも、ほぼ変わっていない(それが驚き)。行ったことのあるインドとバリについては、あの頃より色々知っただけに「行きたい」の濃度がより濃い。
そんな3エリアの街並みや暮らしている人たちの様子なんかが伺い知れるこの映画は、実際に行ったことがあるからこそ分かるリアリティも感じられて、ますます「trip」できる映画になっていた。

自分と向き合うこと

この映画は、主人公のリズが離婚と失恋を経て、本来の自分を取り戻してゆくところで、ハッピーエンドとなる。
この歳なら分かる。人間、いつかは自分としっかり向き合わざるを得ない時が来る。その時に、逃げてしまうとその後ずーっと追いかけてくる。そういうことがある。大事なのは、その時にどんなに暴れても泣いても自分と向き合うこと。
映画の中でも、リズが自分と真摯に向き合うようになっていくうちに、自ずと全てに変化が現れる。
30歳からの9年間、私自身のことを振り返ると、本当につらくて「お先真っ暗」なんてことはしょっちゅうあったし、泣き疲れて眠ったことも多々あった。けれど、これだけは胸を張って言えるのは、自分に起こった出来事に対して、正面から(というかそれしか出来ないタイプなのだが…)受け止めて、苦しくても受け入れてきた。
そんな私がこの映画を今回見てみると、リズのもがきや苦しみが他人事とは思えない。私も全く同じような気持ちで、パリ、インド、サンノゼなど旅をしてきたけれど、どこにいても、誰と過ごそうと、何をしようと「私は私」だった。今覚えば、当たり前のことなんだけど、私が苦しかったのは私ではない誰かになろうとしていたからなのかもしれない。でも、逃げずにいたからこそ、私は私を受け入れて(ある意味開き直って)、生きていこうと決めた時に、今の夫と出会った。
等身大の私を愛することが出来るようになって、この映画を観るとビシバシくる言葉ばかりで、ビリビリ痺れそうだった。そう、私の中に神はいるのだ。おそらく。
そこだけは私もまだ雲をつかむような感覚しかない。

イケてる男はフェリペなんじゃないのか?問題

好みはある。否定はしない。それでいい。そのままでいい。
みんな違ってみんないい問題なのだ。
フェリペがハビエル・バルデムの時点で、too much感が否めない人がいるのも、とてもよく分かる(彼の妻が、ぺネロぺ・クルスなのも、濃度的somethingから見て、個人的には最高と思っている)。
ただ、私はフェリペはいい男だと思う。
様々なtoo much感はあるが、彼の誠実さに嘘はない。
料理や家事が出来るのは、性別問わず、大事な能力だし、仕事もしている。何より、本気でお互いにぶつかれるのは意外と見落としがちだが、2人で生きていく上では欠かせない。何かを我慢していたら、人はいずれ爆発するか、諦める。諦め続けた先に何があるかは、人それぞれだけれど、自分を押し殺して生きていくことはあまりお勧めはしない。
リズとフェリペが何かに導かれるように付き合ったのも、流れに身を任せたからこそのもの。自分を受け入れてから、ようやく相応しいパートナーに出会えるのもこの映画の素敵なところ。そして、真実だと思う。

ジュリア・ロバーツ笑うと最強

これ以上、言葉は必要ないほど、彼女の笑顔は、はちきれんばかりの光を放つ。
歯並びも最強に美しく、笑顔のお手本のよう。
口角上げてこう。悪いことはない。

クトゥリエ≒ヨーダ問題

これはもう、ご愛嬌。みんな大好きヨーダが、バリにもいたんだとさ、的なストーリーでいいんじゃないかな。言ってること似てるし。
持論だか、自分の弱さや嫌だなというところを受け入れた時に、フォースが覚醒する気がしている。

まとめ

正直、映画を好きな理由なんて、ごまんとある。ただ、この映画は年月を経ると、見方がだいぶ変わってたりすることが面白い。
「愛と光を送る、そして忘れる」は人生の至言の1つだと思うので、心の左腕にタトゥーで入れておきたい。
そして、若人に伝えたい。
たいていのことは、何とかなる。
が、自分の思う通りになるとは限らない。
が、それを受け入れてこその人生なのだと。






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