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Fender LEAD Seriesに使用された木材

 オリジナルのLEAD Seriesに使用された木材については、ネックがメイプル、指板がメイプルまたはローズウッド、ボディーがアッシュ(1980:ホワイトアッシュ、1981:ソリッドアッシュ、1982:記載なし)というのがカタログスペックです。しかし中にはアッシュとは思えない木目を持つ個体もあるわけで、今回はそのあたりを画像で確認していただければと思います。

White Ash

画像1

 まず最初の画像ですがホワイトアッシュと思われる個体のボディー裏面画像です。いずれも重量は3.7~8kgで重め、木目の感じも木材について書かれた本に載っているホワイトアッシュと類似しています。


Light Ash

画像2

 次の画像はライトアッシュと思われる個体です。重量は2.8kgと3.2kgで軽めです。木目はホワイトアッシュと同じような感じですね。


Unknown Wood

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 そしてその次は使用されている木材の種類が不明な個体です。いずれもおそらく1982年製で、木目は前述の本に掲載されているポプラとかソフトメイプルとかに似ているように思えますが詳細は不明です。重量は比較的軽量で3kg台前半というところです。


Alder

画像4

 次は2020Player LEADとアルダーでボディーを作ってもらった個体です。Player LEADシリーズはカタログ表記でアルダーとなっており、当然木目には共通するものを感じますが、前述の不明な個体の木目とはちょっと違う気がします。


Limba (Korina)

画像5

 最後はコリーナで作ってもらったボディーです。木目の感じは全然違いますね。

 ストラトキャスターについて描かれたいくつかの本には「1976年以降はボディー材としてホワイトアッシュが用いられているが、1982年後半のものにはアルダーが用いられているものがある」との記述があります。同時期に発売されたヴィンテージストラトキャスターのお溢れらしいのですが、さらにそのお溢れがオリジナルリードシリーズにも回ってきていたか否かは不明です。しかし、2020年になってアルダーボディーでPlayer LEADとして復活するとは思いませんでした。予想外ついでにアルダー以外の材でも作ってもらえると嬉しいのですが、世界規模のコロナ禍が治まるまでは難しいでしょうね。

【了】

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