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デリケートゾーンのにおい・対策③

今回も引き続きデリケートゾーンのにおい対策についてお伝えいたします。

原因④:膣内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れている

腸内には善玉菌や悪玉菌が棲みついている”腸内フローラ”広く知られていますが
実は膣内にも同様に”膣内フローラ”があります。

健康な膣内フローラの大半を占めるのは「デーデルライン桿菌」と呼ばれる乳酸菌です。
乳酸菌は乳酸を作り出すことで膣内を酸性に保ち膣内に雑菌が侵入したり繁殖することを抑えて感染症から守ってくれています。

また、乳酸菌が作る乳酸は、膣の粘膜を保護し、健康な状態を保ってくれています。

膣内では、善玉菌が「デーデルライン桿菌」・悪玉菌が「侵入してくる雑菌」になります。

膣内の環境は良好だと「デーデルライン桿菌」が優勢ですが環境が乱れてくると雑菌が優勢に変わってしまいます。

環境が乱れるきっかけも様々です。
睡眠不足・疲労などのストレスの負荷が続いていたり、デリケートゾーンが蒸れたり汚染したままだったり、膣内を洗浄しすぎてしまったり、ホルモン分泌量が減少したり、抗生物質の服用などが挙げられます。
(抗生物質の服用と記載してしまうとお薬を飲まない方がよいという主張が聞こえてきそうですね・・・苦笑 抗生物質の服用は一時的なものですので必要な時には飲むべきですときっぱりと記しておきますね。)

話を戻しますと、
こうして膣内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れることで雑菌が増え、
デリケートゾーンのにおいにつながってきてしまいます。

対策:
■しっかりと心身ともに休養する時間を作り、ストレスを軽減しましょう
女性の社会進出が進んだことにより、ストレスを受ける機会が増えました。ストレスを自身でコントロールする力はもはや必須となりつつあります。

・十分な睡眠をとること
・リラックスして心身ともに休養する時間を作りましょう
・栄養バランスを意識した食事を摂りましょう
・適度な運動を習慣にしましょう
上記が大切です。

■デリケートゾーンの蒸れや汚染を防ぎましょう
「デリケートゾーンのにおい・対策②」にてお伝えしたようなウェットシートを活用したり、通気性の良いコットン素材の下着を着用することもおすすめです。
また、ついつい忙しいと後回しにしてしまいますが、
生理用ナプキンやおりものシートはこまめに変えるようにしましょう。

■膣内洗浄は行わない
シャワーやビデでは膣内を洗わないようにしましょう。
こちらは、「デリケートゾーンのにおい・対策①」でお伝えした
週2~3回の膣洗浄機の使用のみで十分です。

※膣の粘膜を避けた外陰部(デリケートゾーン)は毎日洗うことは必須です。

■乳酸菌食品を摂りましょう
キムチやヨーグルト・チーズ・納豆など、乳酸菌が含まれる食品を食べましょう。
腸内環境が整うことで膣内環境も整うと考えられています。

※現在のところは経口摂取したものがどういう経路をたどって膣内に届けられるのかは明らかになっていません。しかし、経口摂取した乳酸菌が膣内粘膜に定着して膣内環境を改善していることはすでにさまざまな研究で明らかになっているようです。

次回も引き続きデリケートゾーンのにおい・対策についてお話いたします。

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