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”海外では常識?!”ホルモン補充療法

女性ホルモンが減少してしまう更年期症状を緩和させる、HRT(ホルモン補充療法)をご存知ですか?
実は、海外では常識のHRT。日本はHRT後進国といわれているんです。
世界的に見ても欧米では30〜40%の普及率に対し、日本のHRT療法(ホルモン補充療法)を受けられる方は1.7%となっています。

世界のホルモン補充療法の普及グラフ

今回は、更年期症状を緩和させるHRTをご紹介します!

1,HRTと、HRTがもたらす効果

HRTは更年期の症状を改善させるだけでなく、健康寿命を伸ばす予防医療の観点からも注目されています。

さらに、ホルモンを補充することにより更年期で減ってしまったホルモンを物理的に増やすので、失われた髪や肌の潤いがもたらされるという嬉しい恩恵も。
ただ、必要最低限のホルモンを補充するので急激な変化はありません。少し前の状態に戻るイメージです。

2,HRTを受けられる人、受けられない人


HRTは,受けられる人と受けられない人がいます。

〈HRTを受けられる人〉

・更年期障害を持つ女性
更年期におけるホルモンの減少による症状(ホットフラッシュ、不眠、情緒不安定など)を緩和するために、HRTが選択されることがあります。

・早発更年期障害を持つ女性
若年で更年期症状が現れる場合、HRTが症状の管理に効果的であることがあります。

・乳がんなどのホルモン依存性がんの既往歴のないトランスジェンダー女性
性別適合手術を受ける前のホルモン療法により、身体的な性別の変化をサポートするためにHRTが用いられることがあります。

〈HRTを受けられない人〉

・乳がん、子宮内膜がんなどのホルモン依存性がんの既往歴がある人
HRTはこれらのがんのリスクを増加させる可能性があるため、医師との相談が必要です。

・血栓症や血管障害の既往歴がある人
深部静脈血栓症(DVT)、肺塞栓症(PE)、心筋梗塞などの血栓症の既往歴がある人は、HRTによって血栓症のリスクが増加する可能性があるため、注意が必要です。

・高血圧や心不全など心血管系の疾患を持つ方
HRTは心血管系のリスクを増加させる可能性があります。

・凝固障害を持つ人
凝固障害や出血性疾患を持つ人は、HRTによって出血リスクが増加する可能性があるため、医師との相談が必要です。


3,日本がHRT後進国の理由

更年期の治療としてもはや常識とも言えるほどの普及率である諸外国に比べ、日本のHRT普及率はまだまだ。

更年期そのものの認知度が低い日本での更年期症状の治療としては、漢方薬や食事療法、運動などの代替療法が広く利用されており、ホルモンを人工的に補充するということへのネガティブな感情があるんです。また、HRTに対する認識は、過去に報告された研究結果やリスクに関する議論、文化的な観点から慎重な姿勢が取られることもあります。

ただし、近年では日本でもHRTの利用が増加しており、特に更年期障害や骨粗鬆症の予防など、特定の症状やリスク要因に対するHRTの有益性に関する情報が広まっているんです。

4,おわりに

いかがでしたか?今回は、ホルモン補充療法(HRT)についてご紹介しました。
海外ではもはや常識のHRT。
更年期症状を我慢せず、日常のケアに加えてHRTも検討してみてくださいね!

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