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女性ホルモン『エストロゲン』と似た働きをする、フィトエストロゲンとは

ギリシャ語で植物の意味を持つ"フィト"エストロゲンをご存知でしょうか。
今回は、女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをするといわれているフィトエストロゲンについて解説します!

1,フィトエストロゲンとは

フィトエストロゲンは、植物に存在する化合物。主なフィトエストロゲンの種類には、イソフラボン、リグナン、クマリンなどがあります。大豆製品、亜麻仁、豆類、穀類、野菜など、さまざまな植物性食品に含まれています。

人間の体内でエストロゲンと似た働きをすることが知られています。しかし、フィトエストロゲンは自然界に存在する植物由来のエストロゲンであり、人間の体内でのエストロゲンとは異なる構造を持っています。

2,フィトエストロゲンとエストロゲンの違い

食事やサプリメントから摂取するフィトエストロゲンと体内で自然発生するエストロゲンには、さまざまな違いがあります。

フィトエストロゲンとエストロゲンにはいくつかの重要な違いがあります。以下に主な相違点を説明します。

〈作られ方〉
・フィトエストロゲン
植物から抽出される天然の化合物。植物由来であり、エストロゲン様の化学構造を持つが、完全に同じではありません。
食事やサプリメントを通じて摂取されます。

・エストロゲン
特定の化学構造を持つ動物の体内で合成されるホルモン。
体内で自然に生成され、主に卵巣で生成されます。

〈役割〉
・フィトエストロゲン
主に更年期症状の緩和、骨密度の維持、心血管の健康サポートなど、エストロゲンの効果を補完する形で使用されます。
 
・エストロゲン
月経周期の調節、妊娠の維持、乳房の発達、脂肪分布の調整など、女性の健康に直接的に関わります。
 

〈安全性と副作用〉
・フィトエストロゲン
通常の食事からの摂取では安全とされています。副作用は比較的少ないといわれていますが、過剰摂取はホルモンバランスに影響を与える可能性があるので、注意してください。特に、サプリメントは摂取量を必ず守ってくださいね。

・エストロゲン
ホルモン補充療法(HRT)などで使用される場合、副作用やリスク(血栓症や特定のがんのリスク増加)があります。
長期使用や高用量使用でリスクが高まる可能性がありますので、医師と相談しリスクも確認した上で、治療に臨むようにしましょう。

3,フィトエストロゲンが含まれる食材

この記事の初めに、大豆製品、亜麻仁、豆類、穀類、野菜など、さまざまな植物性食品に含まれていると書いたフィトエストロゲンですが、具体的にどの食材から摂取できるのでしょうか。

〈大豆製品〉
豆腐・納豆・豆乳・味噌

〈種子類〉
・亜麻仁(フラックスシード)
・チアシード
・ゴマ

〈穀物〉
ライ麦・オート麦

〈果物〉
ザクロ・りんご(皮ごと食べるのがおすすめ!)
ブルーベリーやイチゴなどのベリー類

〈野菜〉
ブロッコリー・キャベツ・にんじん・ほうれん草


〈ナッツ類〉
アーモンド・クルミ

4,おわりに

いかがでしたか?今回は、フィトエストロゲンについてご紹介しました。フィスエストロゲンを含んだバランスの取れた食事を意識してみてくださいね!
昨今では、エストロゲンに似た作用を持つものを摂取後、体内でエストロゲン作用へと変換できるエクオールを持つ方、持たない身体の方がいると言われるようになってきました。
エクオール検査というものもあるようなので試してはいかがでしょうか。


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