見出し画像

31.過去から解放される

人間は、なぜ過去にとらわれるのでしょう。

過去と感情

わたしたちは、どうして過去の出来事にこだわるのでしょう。しかも不快と感じる出来事に限っていつまでも鮮明に覚えているようです。
実は、これは不快な過去を記憶から消したい!という気持ちからくるそうです。過去の出来事を不快に感じているのは、それを思い出している「いま」です。過去の出来事が原因ですが、その気持ちを思い起こしている「いま」しかその気持ちを処理するしかありません。

愛のエネルギー

[30.心のバロメーター] で「その人の気持ちを決めているのは、状況や内容でなく本人の思考。」だと紹介しました。また、不快な気持ちは自分に対する愛情不足が原因でした。
出来事や、誰かの行動に対してレッテルを貼ったり、決めつけ、思い込みをしていると本来、循環するべきエネルギーを閉じ込めてしまい滞ります。
エネルギーは「愛」であり、循環して拡大する性質ですが、滞ったエネルギーは不快なエネルギーとなり、解放しない限り痛みや病気など深刻な事態になりかねません。
では、どうすれば不快な感情を解放することができるのでしょう。

ゆるしがもたらすもの

不快な感情を滞らせないためには、前述したように、レッテル貼り、決めつけ、思い込みをやめることがポイントになります。
答えは、「ゆるすこと」です。
過去に体験した出来事を思い出してみましょう。侮辱された、不親切にされた、恥ずかしい思いをした・・色々な出来事、相手が思い出されますか。
真実は、自分が「そう思い込んだ」出来事、相手です。
思い込みの出来事の中には、根が深いもの、長い間ゆるしていないものもあるでしょう。ですが、過去の感情から解放されたいなら、必ずこの「ゆるしのエクササイズ」は効果を発揮します。
「ゆるす」には、それなりのエネルギーと覚悟が必要です。でも深刻になりすぎることはありません。「ゆるし」はあなた一人でするのではありません。いつでも宇宙がわたしたちをサポートしてくれているからです。
宇宙は「ゆるし」のチャンスを常にわたしたちに提供してくれているのです。わたしたちが、「ゆるし」てみようかな・・と思うのを待っています。

ゆるしのエクササイズ

エクササイズをする前に、心を静かに深呼吸をして「うちなる自己(インナーセルフ)」と向き合う。
(むずかしく感じることはありません。心の静かなスペースを保つ感じ)

  1. まず、「気持ちをありのままに感じるエクササイズ」をする。

  2. 目をとじて平和な気分になり、自分に愛を感じる愛を感じる。その後、ゆるせない人、出来事を思い浮かべる。

  3. 過去のゆるせない気持ちをありのままに感じる(ことを許可する)。

  4. 自分が抱いたそのゆるせない気持ちをしっかりと受け入れ認める。

  5. 「うちなる自己(インナーセルフ)」に正直に自分の感じたことを打ち明ける。そして、感じたことをそのまま受け入れてもらえた感覚をおぼえる。

  6. その気持ち・感覚を心を開いて出来事や相手にも同じように抱く。

  7. 相手や状況に対して、ふかい愛を感じるようになる。または「ゆるし」の気持ちが深まる。そのまま相手や状況を受け入れ抱きしめる。

  8. すべては、べつべつではなく、つながっていると感じる。

  9. ゆっくりと目を開けて、「いま」に戻る。

少しだけでも、エクササイズのエッセンスを感じ取れましたか。
一度に、完全に「ゆるし」を完結させなくてもよいのです。
「ゆるせない」思いを抱きつづけていては、自分がつらい思いをするだけです。ゆるせない気持ちが重荷なら、ぜひこのエクササイズを試してみてください。

それでも、ゆるしたくない時は・・

「過去にわたしをひどい目に合わせた人をゆるさなければいけないの?」
考えただけで、目の前真っ暗。もしかしたら、そんなふうに感じるかもしれません。「ゆるし」を実践するかどうかは、ほぼ100%自分次第です。
もしも、ここで伝えている「万能の法則」をマスターして成功と幸せを手に入れたいなら、「ゆるしのエクササイズ」を試してみる価値はあります。
心を開いてエクササイズにトライした後、ちがう景色が見えるかもしれません。

最後に・・

お伝えしたように、自分の思考によって、出来事や状況、相手をゆるせないと決めつけているのでした。そしてもっとゆるせていないのは、その状況で何もできなかった自分だったり、いつまでも忘れることができない自分だったりします。
きっと「ゆるし」が必要なのは自分自身なのです。
不快な感情から自分を解放してあげましょう。

あなたのハートはキラキラと輝いています

次は、「平和な人間関係」をつくるコツについてお伝えします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?