見出し画像

フェルスタッペンの意地と内面の成長?(か、マシンへの諦めか…)〜F1オランダGP〜

夏休み明け最初のF1、予選の結果(ノリス:ポールポジション、フェルスタッペン:2位、ピアストリ:3位)を見た土曜日は翌日の決勝戦が楽しみでワクワクしながら眠りについたのですが…
決勝を見ると、中盤以降からやや拍子抜けしたのは私だけでしょうか?


ピットレーン出口の違反?から見えたフェルスタッペンの意地(フリー走行3回目)

そもそもフリー走行から調子が上がらなかったフェルスタッペンのマシン。
今回はFP1の大雨、FP3でのサージェントのクラッシュによる赤旗中断などでドライバー達が十分に走行できる時間も少なかったわけですが…
残り時間2分の段階で赤旗中断が解除されたFP3終了間際、多くのドライバーが行列を作るピットレーンの出口でオラオラと(個人の印象です)他車を追い抜くフェルスタッペンの姿が。

うわ!こわ!こういう車、高速道路にいたら速攻離れるタイプの抜き方だ…
フリー走行とはいえ、ピットレーン出口の白線を越えてはならないというルールにも軽く違反しており、荒っぽいなぁと思う一方、
それだけ少しでも長く走って、車の調子が悪いなりに勝つ方法を探りたかったのだろうなと、彼の意地も感じていました。

圧倒的な差をつけられて決勝戦2位フィニッシュのフェルスタッペン

マシンが思い通りに動いてくれない難しさを最も痛感していたのはドライバー本人。予選でノリスにポールポジションを奪われた直後、
「自分は全力を尽くしたけれども、明日の結果については現実的に見ていく必要がある」
「明日はマシンが大丈夫であることを願う」
(下記リンク先記事より筆者意訳) 
と、決勝は厳しい戦いになるであろうことは予想していた様子。

結局フェルスタッペンは、1位のノリスに20秒以上の差をつけられ、2位でホームレースを終えました。

これには欧米ファンもがっかり(笑)
ノリスがフェルスタッペンを制した!という結果だけ聞くと相当な死闘が繰り広げられたのでは?と期待してしまいそうなものですが、
中盤以降はノリスの一人勝ち。あのフェルスタッペンがどんどん引き離されて、接戦とは程遠い状況だったから…

お決まり?スタートで抜かれるノリス(ここが一番面白かった)

今回のフェルスタッペンVSノリス、個人的に一番エキサイティングだったのは、ノリスがいつも通り(笑)スタートを失敗して、ポールスタート直後に2位へ沈んだ場面。(ノリスごめん)

最近のレースでは毎回スタートを失敗して、スタート直後に後方のドライバーに抜かれる場面が頻繁にあったノリス。
オランダは、スタート地点から最初のターンまでの距離が短いから、今回は抜かれることはないだろう、などと冗談で言われていたようですが、
お決まり通り?スタート時にホイルスピンをして、フェルスタッペンに抜かれました(笑)
息を詰めてスタートを見守っていた私は、この場面を目にして
「マシンの面で不利なフェルスタッペンが先頭を走ることができている。いくら早いノリスもフェルスタッペンを簡単に抜かすことはできないだろうから、このレース、面白くなるかも!」と期待したのですが、、
結果は先に記載した通りでした。

https://www.motorsport.com/f1/news/the-five-times-a-bad-start-from-pole-has-cost-lando-norris/10637632/

今年の7月に書かれた上記リンク先の記事(motorsports.com)にて、ノリスのスタートミスの特集がされているので、よろしければご覧ください。(決してアンチノリスではありません!!)

落ち着きが不気味なレース後のフェルスタッペン

母国オランダでの4連勝を逃したフェルスタッペン。さぞイライラしているのだろうと思いきや、レース後の様子は至って冷静。

「明らかに(自分たちの)スピードは不足していたから、2位を狙った」(上記リンク先の記事より筆者意訳)
まじか…私の偏見かもしれませんが、少し前のフェルスタッペンは、マシンの調子が良くないと、かなりキツく激しくチームに文句を言っていたはず。
特に今回は、思い入れの強いホームGP。
それなのに、この落ち着きっぷりは何…?怒っても仕方ないと受け入れざるを得ないほど、マシン性能の向上に期待できない状態ってこと…?などと勘繰ってしまいました。

フェルスタッペン以外にも勝てるドライバーが増えてきた今年。せっかくなら激しい優勝争いをコース上で見たいものです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?