ここ数週間でようやくひと息つける休日になった。
午前中はいつも通りの買い出しと図書館へ。図書館は長期間休館していたのでおよそ1ヶ月ぶり。
貸出カウンターに長らく掛かっていた透明のビニールも撤去されて、すがすがしい。それから図書館内の図書検索端末や貸出カウンター内のPCも刷新されていた(と思う)。ロゴマークは某F社(昔勤めていた会社の親会社)

年末に貸出予約をしていた本が3冊も届いており、すべて大型のずっしりとしたAdobeソフトの使い方の本。読むのが楽しみ。

ちょうどお昼前でよく晴れていたのでぽかぽかとして散歩日和だった。
お昼ごはんのあと、小豆を煮た。
正月のお餅がまだ残っているのでそれを消費しなくては。

あずきは適当な分量を圧力鍋で煮て、琺瑯のなべに移す。
甘さを加えない小豆をこのまま食べても良いけど、やっぱり少しは甘みが欲しい。

味付けしていない小豆も、これだけ冷凍保存しても良いかもしれない

少し残っていた自家製甘酒(玄米バージョン)と、黒砂糖を少々。

米粒は甘酒を作ったときのもの

ぜんざいでもなく、餡子でもない甘い小豆をお餅にかけて食べた。
素朴な味。しみじみ幸せ。


そうそう、29年前の今日のことも思い出しながら。

だいぶ記憶もあやふやになってきたけど、あの時の衝撃はずっと忘れないだろう。

断片的に思い出せる記憶は、住んでいたアパートの1階に住んでいたおばあちゃんのこと。大家さんのところのおばあちゃんがひとりで暮らしていた。
震災当日、わたしが近所の小学校へ避難しようとしたときに、おばあちゃんの声がしたようなしなかったような…わたしは自分が逃げることだけしか考えられずに、怖くてその場を去った。

本震から数日後、同じ学部の同級生が原付で運転しているときに事故で亡くなった話。地震で道路が通行止めかなにかで進入しないようロープかなにかが張ってあるのに気が付かずに進入してしまい、そのロープ(だか紐だか)に引っかかって事故を起こしたのだとか。そこまで親しい人ではなかったが、わたしの中学時代からの友人が同じ高校出身だっていってたっけ。

当時、家庭教師をしていたお宅のこと。震災後にうかがうことができなくなったが、連絡ができずにそのままになってしまった。落ち着いてから電話連絡したところ、すぐに連絡しなかったことを無責任だと責められ微妙な関係のまま契約終了した(気がする)。言い訳になってしまうけれど、とても電話できる状態ではなかったし(精神状態が)、なにをどう報告したらよかったんだろう。
避難していた実家から神戸に戻ってから、何回かは教えにいったときに、教え子である高校生の女の子は、あんまり気にしないでください、と言ってくれた。が、ご両親(のうちどちらか)はもうわたしには来てほしくなさそうな雰囲気だったのが苦い経験として残っている。

あれから29年。
生き延びてこられて本当に運が良いと思う。そしてしみじみと幸せを噛みしめる1日になった。

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