似た匂いってありますね

似た匂いでアロマセラピーはできる?

アロマセラピーは、匂いによる療法で、植物に含まれる薬理成分の働きを活用するものというのは、前回の記事にあります。
もし読んでないよって方はご覧くださいね



薬理成分ということは、その成分が含まれていなければ、似た匂いでのアロマセラピーは、期待できないということになります。

同じ匂いなんだもの、癒されるはず!

そう思うのも、わかりますが、あなたの気持ちは「好きな匂い~ 癒される~」ですが、身体(脳)は「似た匂いが来た~」ということなんです。


たくさんの匂いをキャッチできる

ヒトは、匂いを感知するのですが、感知する嗅細胞はなんと約390種類の匂い分子受容体を持っています。

アロマセラピーの世界では、よく鍵(匂い)と鍵穴(受容体)で表現されます。
その鍵穴は、ゆとりがあるもので、似た分子構造の多くの匂いを感知するので、似た匂いであれば「○○っぽい匂い」このようにキャッチします。

ただ、キャッチはしても薬理成分がないと、身体は精油が入って来たときのように反応しません。

ここのところは、ご注意くださいね。



「香り」の科学

この本にもありますが
匂いは化学的に作ることができます。
きっとそっくりな匂いができあがるのでしょう。

私は、その匂いでも、アロマセラピーは難しいのだと考えています。

精油に添付されている成分表を見てもわかる通り、精油には、非常にたくさんの成分が含まれています。
そして、それらが作り上げたのが精油の働きだからです。

含まれている成分同士の反応や、「その他」に入っている表記されていない成分も、精油の匂いの構成メンバーです。

非常にたくさんの匂いを感知できるヒトの身体も、精密ですばらしいですし、動けない植物も、ここにいることを知らせ、子孫を殖やすために昆虫や動物や風を使う。反対に、被害を最小限にするため、昆虫を忌避するたいへんすばらしいものです。

それらが織り成すことでできる精油の匂いによって、アロマセラピーができると考えると、似た匂いを作ってもアロマセラピーができるかは疑問が出てくると考えています。

すばらしい植物のありがたい恵みである精油、ムダに使うことなく、大切にずっと仲良くお付き合いしたいものですね。



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