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【10分間読書】転スラ英語版 2日目~翻訳のニュアンスの変化が面白い~

こんにちは。今日は転スラの英語版を読みます。
普通に公開されてる内容レベルのことですが、内容を引用してますので、気になる方はお気をつけくださいね。

解説はいつもおなじみのChatGPTさんです。

今メインで読んでいるのは「Write For Your Life」という洋書ですが、もともと英語の本を読むのと、原書が日本語で翻訳された本を読むのって、けっこう違いますよね。

おまけに転スラがライトノベルなもので、これがなかなか翻訳された英語が分からん…!っていう感じで面白いので、せっかくだから交互に読み進めようかなという次第です。

転スラ英語版はこちら。

というか、今気づいたんですけど、日本語の原書でもともと併記されていた英文のタイトルは "Regarding Reincarnated to Slime"でした。

日本語の原書↓↓

分かりますかね?
日本語タイトルの下に小さく英文で書いてあるんです。

これも翻訳されたときに変わったんだなと思いますが、どういう風にニュアンスが変わるのか、ChatGPTに聞いてみたところ、こんな回答でした。

ChatGPT:
「転生したらスライムだった件」の英語タイトルが「Regarding Reincarnated to Slime」から「That Time I Got Reincarnated as a Slime」に変更された理由にはいくつかの側面が考えられます。

1. カジュアルで親しみやすい表現への変更「That Time I Got Reincarnated as a Slime」はよりカジュアルで話し言葉的な感じがあります。この表現は西洋の読者にとって親しみやすく、物語の軽妙なトーンとも合っています。一方、「Regarding Reincarnated to Slime」はやや硬い表現で、フォーマルな印象を与えるため、ライトノベルとしての親しみやすさが少ないかもしれません。

2. 物語の主題との一致「That Time I Got Reincarnated as a Slime」は、物語の中心的な出来事である「主人公がスライムとして転生したこと」を強調しています。これにより、タイトルが物語の内容をよりダイレクトに表現しており、読者が内容をすぐに理解できるようになっています。

3. 市場戦略とブランディングアニメ化や他のメディアへの展開を考えると、「That Time I Got Reincarnated as a Slime」は覚えやすく、また検索しやすいタイトルです。これは、特に海外市場においてシリーズを強く印象づける効果があります。

4. 文化的ニュアンスの調整英語圏の読者にとって「That Time I Got Reincarnated as a Slime」というタイトルは、冒険やファンタジーのジャンルに馴染みやすく、興味を引く可能性が高いです。また、この表現は自己紹介的なナラティブを感じさせ、物語を語る際の個人的な視点を強調しています。

このように、タイトルの変更は文化的背景、市場戦略、物語の内容の理解を容易にすることなど、多くの理由に基づいて行われることが多いです。特に翻訳は単に言葉を置き換える作業に留まらず、ターゲットとする読者の期待や文化的背景を考慮した上で最適な表現を選ぶ必要があります。

へえ~、って感じですね。
まあ確かに、"That time I got~”の方が言いやすい感じはします。
ラノベっぽい感じのタイトルになるんでしょうね。
英語でもいわゆるラノベみたいなジャンルがあるのかは分かりませんけど。

「スライムに転生しちゃったときの話なんだけど~」みたいな感じ?
確かに、聞いた時に「何それ!?」となるような気もするし、転スラっぽいというか、主人公のリムルっぽいなと思います(笑)


……タイトルだけでけっこうお腹いっぱいになりそうですが、もうちょっと進めますね。

最初のスライム転生前のシーンです。

英文:
I wasn’t exactly short or frumpy or hideous or anything. But when it came to the opposite sex, apparently I had nothing to offer.

That Time I Got Reincarnated as a Slime 1 より

日本語原文:
身長も低い訳ではなく、顔も悪い訳ではない。だけどモテない。

転生したらスライムだった件1より

日本語がえらくシンプルに見えますね。
意味は分かりますが、ChatGPTさんに、翻訳でどのようにニュアンスが変わっているかを解説してもらいます。

ChatGPT:
英語翻訳文と日本語原文を比較すると、翻訳の過程で表現が変化したことがわかります。

1. 詳細な自己認識の追加
日本語原文: 「身長も低い訳ではなく、顔も悪い訳ではない。だけどモテない。」
英語翻訳: "I wasn’t exactly short or frumpy or hideous or anything."
英語翻訳文では、日本語の「身長も低い訳ではなく、顔も悪い訳ではない」という文をより具体的に表現し、またそれに加えて「frumpy(ださい)」や「hideous(ひどい見た目)」などの詳細な自己認識が追加されています。これは、読者に語り手の見た目に対する自分自身の捉え方を具体的に伝えるためのものです。

2. 対照的な言い回し
日本語原文: 「だけどモテない」
英語翻訳: "But when it came to the opposite sex, apparently I had nothing to offer."
日本語の「だけどモテない」はシンプルな対比表現で、外見には問題がないのにモテないという逆説を簡潔に表現しています。一方で、英語翻訳では「異性に関しては、どうやら提供できるものがない」という形で、具体的に異性関係に焦点を当てています。これにより、語り手が異性に対して提供する価値がないと感じている具体的な視点が表現されています。

3. トーンの調整
日本語原文では、語り手の悩みがシンプルな表現で伝えられている一方で、英語翻訳では「exactly」や「apparently」などの言葉が加わり、より微妙なニュアンスを表現しています。これにより、語り手が自分の状況を客観的に見つつも、自信が欠如していることを示すトーンが生まれています。
このような変化は、翻訳の過程で文化的なニュアンスの違いや言語の特性を反映しながら、元の意味を維持するために必要な調整が行われているためです。

なんか、英語版の方がちょっと大げさで、重たい感じがします。
日本語だとシンプルなんですけどね。英語だとシンプルに言うだけだとちょっとイマイチなんですかね?

確かに、基本的に英語の文章ってちょっと長いし、割と細かいところまで描写することが多いような気がします。

続いてこうです。

英文:
I'd made efforts along those lines, with varying degrees of dedication, but by third rejection, something fizzled out within me.

That Time I Got Reincarnated as a Slime 1 より

日本語原文:
彼女を作ろうと努力したこともあったが、三回告白してフラれた時点で心が折れた。

転生したらスライムだった件1より

「彼女を作ろうと」っていう文脈がどこか行きましたね。
そして「努力」がえらく装飾されています。

ChatGPT:
英語と日本語の原文を比較すると、翻訳時にいくつかの表現が異なり、ニュアンスに変化が生じています。

1. 行動の方向性
日本語原文: 「彼女を作ろうと努力したこともあったが」
英語翻訳: "I'd made efforts along those lines."
日本語原文では、「彼女を作ろうと」という具体的な目標が明示されています。一方、英語翻訳では「along those lines(その方面で)」というやや抽象的な表現で努力を指し、直接的に「彼女を作ろう」という目標を示していません。これにより、目的が広範囲のものとして捉えられ、より柔らかい表現になっています。

2. 努力の程度
日本語原文: 努力したこともあった
英語翻訳: "with varying degrees of dedication"
英語では、努力の程度にばらつきがあったことを明確に述べています。「varying degrees of dedication(努力の度合いが変わる)」という表現で、努力の熱心さが一貫していなかったことを強調しています。日本語の原文ではこのような度合いの変化は具体的に示されていません。

3. 失望の描写
日本語原文: 「三回告白してフラれた時点で心が折れた。」
英語翻訳: "by the third rejection, something fizzled out within me."
日本語の「心が折れた」という表現は、はっきりとした心の状態を描いています。一方、英語の「something fizzled out within me(何かがしぼんでしまった)」は、心の中の何かが弱くなったり、しぼんだりしたという、より曖昧で緩やかな表現を用いています。これは、ショックを受けたというよりも、希望や情熱が次第に消えていったことを表しています。

全体的に、英語版では努力の度合いや内面的な変化がより細かく描写されていますが、日本語版はより直接的で簡潔な表現が使われています。

どういう意図での補足なのか分かりませんが、この辺はちょっとニュアンスが違うように思えます。

単純に、さっきのところで「異性にモテない」という文脈があったから、同じ話題を繰り返さないように「彼女を作るための努力」という表現ではなくてぼかしているのでしょうか。

でも、"with varying degrees of dedication"をあえて付ける意図は何でなのかな~、というのは分かりません。なんでだろう?


と、解説を入れながら読むとこんな感じになって全然進みません(笑)
転スラに関しては内容はもう知っているので、これはどちらかというと、翻訳のニュアンスの変化を楽しんだり、英語の表現を知るという個人的な楽しみの世界ですね。

これは、好きな作品でこういう遊びが出来てとっても面白いです!
続きは明後日!

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