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一人一人の可能性を引き出す場を作る使命-OB・林田昂大(前編)



今回のOBは「林田昂大さん(@rinda_edukuma)」です。
林田さんはFEIS立ち上げの次の運営代表で、現在のFEISスクールの大枠を作り上げました。またイベントの際には、メンター役としても何度も参加頂いており、FEISとはとても深い関わりがあります。
林田さんは「りんだ(さん)」の愛称で親しまれています。

それでは、りんださんのインタビュー記事です。


りんださんについて

---(インタビュアー:稲澤祐哉 以下、稲)自己紹介とFEISの関わりについて教えてください。

(りんださん 以下、り)はい。こんにちは、林田昂大です。FEISでりんだっていうと僕のことです(笑)。FEIS運営には僕が1年生の夏から2年生の夏(2016~2017)まで関わっていて、そこから半年間は次の代につなげるためのことをしていました。


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(最近東京に引っ越したりんださん。南青山のおしゃれなカフェにて)


---(稲)FEISに関わるようになったきっかけは、なんですか?

(り)FEIS立ち上げの初めてのイベントに参加して、その後に佐藤先生(※FEISの社会人顧問)のお家にホームパーティに行ったんですね。そこで当時代表の吉田けいいちろうさんから、「次の代表募集します〜!やる人いませんか〜〜」というふうに言われて代表になりました。
いや、本当はもっとあったんですよ?きちんと話しましたし、僕としても主体者にならないとだめだなあみたいなところはずっと思っていて。「誰かを支える」とか「誰かがいるから」ではなく「自分が舵取ってやらないと」とはずっと思っていたんですね。そしてサマースクールに参加しても、やっぱり自分の使命を持ったところをやらなければいけないと思いました。そうして、紆余曲折あったんですけど、結果1年間代表をやりました。

その後はメンターとして、FEISに関わってきました。多分僕とざわけんくんあたりがメンター回数一番をはるんじゃないかな(笑)そのくらいにはFEISには参加しました。
ちなみに、ざわけんくんとは今も定期的に会って話すのですが、すごく身体感覚が近いことが多くて、出会えてよかったなと思いますね。
先日の彼のインタビュー記事の写真は3月に一緒に京都に行ったときのものです(笑)

ざわけんさんには以前インタビューした物があります!上のリンクから飛んでみてください!


これまでの活動

---(稲)FEIS以外でいうとどのようなことをされてきましたか?

(り)イメージはFEISに近いんですが、少人数向けの教育プログラムを高校生から大学生までをメインに、そして大人向けのものも生涯教育の場として一部、提供し続けてきました。他にも個別指導の塾講師もしていて、下は小学生から上は大人に至るまで、いろんな教育の場を作っては提供し作っては提供しを繰り返してきました。
で、やってきたことは無限にあるからなあ(笑)。profieeを見てもらえばわかるんだけど、一つ一つを説明することって、難しいんですね。

ただ、どんな活動も、原点は2年生の時に運営として開催したFEISのサマースクールにあって。場の力を借りて参加者がぐっと成長する瞬間を見て、じゅわっと音がしてすごく最多幸を感じたり、こんな教育の場をつくり続ける使命があるんじゃないかと思ったんです。

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りんださんの主な活動履歴はこちらのprofieeから
最近はコノテの執行役員としてPENTUSの事業をやりながら(現在は諸事情で休業されています)、運営する大学1回生向けのコミュニティ関西AXISでは3期の募集活動をしています。


活動の元にある価値観

(り)少し視点を変えて、価値観ベースでの自己紹介もしておこうかな。

これは前述の通り、FEISでの経験が大きかったです。大学2年の時にサマースクールを設計したのですが、そこでの参加者の成長を見て「これだ」と思ったんですね。また、最近佐藤先生とも久しぶりに1対1で話させていただく機会があったのですが、FEISでの教えがすごく基盤にあるなと感じています。


1人1人にそれぞれの可能性があって、その中でも、もっとやりたいって思いがあるような子っていると思うんですね。でも環境がない。例えば地方の人が、本当に欲しいオフラインの機会がない。また、オンラインでの機会があっても、その情報にまでアクセスできない。

例として、関西の学生団体界隈は僕が1年生だった時と比べてとても弱っているんです。それが原因で、その学生団体コミュニティーに出会っていたらもっと頑張れた、もっといろんなことをしていたはずの学生が、本望ではない形での学生生活を送ることになってしまうと思うんです。そんな環境によって、可能性が無くなる子を少しでも減らしたいと思っています。

僕が創設して現在運営をしている関西AXISは「サークル」という入口にあえてすることで、機会や環境へのアクセスができる確率を上げるようにしています。だってサークルが大学生は能動的に探すじゃないですか。

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関西AXISの活動風景(写真はコロナ前の2019年時点です)

コノテでやっていた事業のPENTUSも同様ですね。PENTUSでは地方にいて、お金はあるのに自分に合った教育が受けられなくて、自分に合った教育をしてくれる人さえいたら、もっとできる/頑張れるのにという人に向けてやっています。
とにもかくにも、出会えなかっただけでその子の可能性が消えてしまうのが嫌なんですね。なるべく出会いの確率を上げて、そして自分が作った場でその可能性が育つことをずっとやってきています。

さらに詳しい価値観はりんださん執筆のNote記事から→自分のすべてで世界を創造する感覚を。株式会社コノテの執行役員に就任することにしました。|りんだ;林田昂大|note


りんださんの教育観とは

---(稲)ありがとうございます。それでは、様々な活動をされていらっしゃる中で、ターゲットとなる大学生をどういう風にしたいのか、またどういうことを通してそれを実現しようとしているのか。りんださんの教育観について教えてください。


(り)当たり前の前提として、人によってどのような教育が良いのかは異なって当然ではあります。だから一概に、どのようなことをしたらよいのかということは言えません。
とはいえ、それを言うだけでは何も提供できない。
僕が見ている子たちに関しては、育つための3つのポイントがあります。

1. 自己理解・自己運用
(り)まずは自分のことを知ることが大切だと思っています。自分のことを見ているか、自分のことをちゃんと観察できているか、及びその自分をうまく扱えているか。よく就活で自己分析ってきくじゃないですか、表面的な自己分析のフレームで考えるだけの自己分析だけして就活している子は浅いと思っていて、

---(稲)おおー(笑)

(り)いやもちろん意味あるんですけど、それで就活するっていうのは浅いってだけで、やる意味はあるんですよ?
自己分析というのは、本当はもっと、自分の欲求はどういうもので、その欲求がどういう認知に表れて、それによってどういう感情や行動が生まれるのかを理解するのが大切だと思っているんですね。しかも実際の検証もセットで意味がある。自分の性質理解みたいなところがすごく大事だと思っています。僕はそれを自己理解あるいは自己運用というふうに呼んでいます。
その性質の理解を通して、結果が出るにはどうすればいいのか、どういうふうにしたらパフォーマンスが上がるのか、逆に言えばどうするとうまくいかないのか、などなどを知る必要があると思っています。みんな忘れてしまいがちですが、人生で一番長く付き合うのは自分なんですよ。それなのに、自分のご機嫌を損ねたりとか、自分がうまくいく環境を作らなかったりとかをしちゃうんですよね。

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(イベントの登壇者として話しているりんださん)

2.周りを知る
(り)次に周りを知ることです。この社会の中で一人でやっていくことって中々少ないですよね。その中で、仲間と一緒にやるためにはどうしたらよいかを理解するのがとても大切だよねっていう感じです。大体伝わりました?

---(稲)なんとなく。 仲間と周りをつなげることによって自分にとって良好な環境が作れるみたいな感じでしょうか。

(り)補足するなら、これからの社会で、会社の中でももちろんそうなんですが、それを超えた関係(まさにかっしーさんがやられているような会社の外での同僚関係みたいなもの)の意味がすごく重要になってくると思っています。同じ組織に属しているから以外にも、理念が同じであるとか、性質が自分とあうからとか、必要な能力を持っているから、とかで仲間を選んでチームを作ったりプロジェクトを立てたりっていうのが、どんどん当たり前になっていくと言われています。

そうなった時に、大学生の時は仲間づくりをするのにとても適した期間だと思っています。大学生間では、属している組織間とかでの利害は発生しなくて信頼関係で繋がれます。
あとは、大学生って10年後の未来の差分がとても大きいんですよね。
例えば、稲澤君がこれから次代のAI開発の第一人者になるかもしれないじゃないですか。

---(稲) そうですかね(笑)

(り)わからないじゃないですか。でも30歳になってからだと、職とかにもついているので、「大体こういう人なのかな」って何となくできることとか人となりって見えてくる。そうなってからの人間関係の構築の仕方ではなく、もっと将来が見えないような、高校生や大学生の時期で、仲間を作ることを経験し、信頼関係を結ぶことができていたら、30歳になった時にはとても意味ある繋がりになると思うんですね。

あと、少し抽象度の高い考察なんですが、社会の大義、例えば「経済を成長させるぞ」とかを失ったとき、これからは小さなコミュニティが乱立するのではと予想しています。すると小さなコミュニティなので、いたくない人とはいなくてよくなります。

そうなった時に、どんな人と一緒にいたいかを知っておくというのは、結構な重要度を占めると思います。そうした時、自分が一緒にいたい誰かを見つけることや、いたいと思えるコミュニティを作る経験をしておくことは、次の20年30年先の未来に対しては一番よい投資ではないかと思っています。

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(岡山のお世話になっている起業家を訪ねた時の写真)


3.社会とつながって、フィードバックを受けること
3つ目で、僕は全力では注力していないのですが、「社会との接合点」づくりがとても大切だと考えています。社会の言葉の定義って実は難しいんだけどね(笑)。世間みたいな感じで今回は思ってもらえればいいかと思います。

例えば、好きな事して生きていくぞーとか、YouTubeだーなんていう話をよく耳にします。でもそれが社会に受け入れられなかったら、今の社会で生きていくのは難しいですよね。だから、今まで言っていた、自分を知り仲間を知ることをしたうえで、自分たちで社会に対してアウトプットを出してみて、社会からフィードバックを受けるのがとても大切なんです。自分のつくったものや存在がが社会に受け入れられるかどうか。社会から何も反応が得られなかったらきついじゃないですか?

---(稲)確かに。孤独というか、社会とのつながりがない感じがしますね。

(り)そうそうそう。だから社会との接合は大切なんです。
そのためには、まずやってみる、社会に対してなにかアクションを起こしてみる。だからビジコンとかも、アイデアだけでとまるならやってみないと意味ないよねと思います。社会に対してそれを行うことで自分のことも知れるし、社会のことも知れるしといった具合に。
FEISでいう、Will Can Mustの検証ですね。社会に対してやってみることでそれが深まっていくと思います。

結構殻にこもっちゃう子っているんですけど、そういう子って結局社会からFBをもらていないので、社会に出てから絶望するんですよね、あれ俺の理想郷どこって(笑)。そうじゃなくて、きちんと社会からフィードバックを得ながら自分を知っていってほしいですよね。

---(稲) なるほど確かに。社会を知ることで、また自己理解や仲間づくりが深まるという感じですかね

(り)そうそう、だからこの3つが僕の大事にしている教育の基盤かな~

(後半では、りんださんの思うFEISの価値について話してもらいました。そちらも合わせて読んでみてください!)

後半はこちらから

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