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海外で「チップが煩わしい...」と思っていた私が、日本で「チップあげたい!」と思うようになった出来事。

「チップっていくら払えばいいんだあああ」
「ていうか飲食代払ってるのに、なぜ追加でチップも払わないといけないんだ」

海外のレストランでよくこんなことを思っていました。「チップはサービスに対する代金だ」と意味は理解できていても、チップ文化がない日本で育った私にとっていまいちピンとこない。なのでファーストフード店やレシートにチップ代があらかじめ記載されているお店だと幾分気が楽でした。

そんな私がここ最近「チップをぜひあげたい!」と気持ちが昂った出来事が2度あったので、その話をしたいと思います。

1.花屋の研修生さん

先日父親の誕生日に花を贈るために、花屋さんに行きました。駅前のチェーン店。花を選んでいると声をかけてくれたのが大学生くらいの女性の店員さんでした。

私は彼女に購入目的や花のイメージなどを伝えましたた。ただイメージも限定的で9割はおまかせ状態だったので店員さんも間違えがないように「こんな色になってしまっても大丈夫ですか?」「こんな形でも問題ありませんか?」といくつも確認がありました。

途中何度かバックヤードへ戻って行きました。あまりにも何度も戻るので少し気になってしまいました。

戻ってきた店員さんのネームプレートよく見ると「研修中」のプレートが。その方はどうやら入ってまもないようで、分からないことを他の店員さんに確認していたようです。

「研修大変ですよね。」と一言伝えると「そうですね...うまく対応できずすいません」と謙遜されてしまいました。

しかし分からないながらも一所懸命に接客する姿勢に私は心を打たれました。百貨店のハイレベルな接客もすごいが、彼女の真摯な態度も素晴らしかったです。特に問題もなくオーダーを行うことができました。

終わり際に何か感謝と応援の気持ちを伝えたくなりました。ふと、チップが渡せればな〜と思いました。結局渡すことはできませんでしたが、途中でもらった予約票の控えに担当者名が書かれていました。

最後全てが終わったタイミングで「〇〇さん、今日はありがとうございました。研修頑張って下さい!」と伝えました。すると笑顔で「ありがとうございます!頑張ります!」と返してくれました。とてもほっこりする買い物になりました。

2.飲食店の主婦さん

午前の用事が終わったある日、かなりの空腹だったので近くのチェーンの飲食店へ入りました。お昼のピークが始まる頃で店内は少し混み始めていました。

席についてメニューから単品のものを2つ選びました。呼び鈴を鳴らすと主婦の店員さんが来てくれました。注文を伝えると、その店員さんが「それならこちらのセットメニューの内容を一部変更する方がおすすめですよ」と提案をしてくれました。

そこまでは珍しくもない展開。しかしその後の店員さんの対応が素晴らしかったです。

店員さんが「一度金額を計算しますね。」と言って端末で操作を始めました。この時、店内はそこそこお客さんも入り他の店員さんたちも忙しなく動いていました。何を計算してくれているのかあまり理解できていませんでしたが、すぐに終わりました。

「単品で注文した場合は税抜〜円で、税込だと〜円。セットで内容を変更した場合は〜円で、税込〜円。ほぼ同額でセットの方が品数が増えますよ」とかなり細かく教えてくれました。

私は驚きとともに、感動を覚えました。それはお昼時の忙しい時に、私のために、マニュアルにはないサービスをしてくれたからです。それも(これは勝手な推測ですが)経験年数が長いからこそ店内の状況が把握できていて、さらに自分の接客に自信があって余裕があるからできるプラスアルファのサービスだったと思います。

もちろん店員さんが勧めてくれたセットメニューを注文しました。少しだけ料金は高くなりますが損した気分は全くありません。むしろサービスに対するチップを払いたくなりました。

今回もチップを渡すことはできませんでした。食後の会計時で一言「とても素晴らしいサービスで嬉しかったです」とお礼を。すると形式的な挨拶ではなく、感情の乗った笑顔でお見送りをしてくれました。


3.意識が変わると世界が変わる

この出来事でチップの意味が理解できました。仮に他の方法でお礼した場合、例えばお花やお菓子をプレゼントしても、相手は仕事中だし受け取るのに困ってしまいます。かと言って自宅に送るのも相手からすると恐怖だし仰々しい。チップだと丁度いい。日本でもUber eatsはシステムにチップが組み込まれているので利用しやすいですね。

チップの意味が理解できるだけでなく、大きな変化もありました。それは1度素敵な体験をすると他にもそういう人はいないかな、と探すようになりました。それは評価するためではく、意識的に探すことで、素晴らしいサービスをしている人がたくさんいることに気づかされます。買い物自体を楽しめるようになりました。

(この感覚については日本でチップ文化を広めようとしている鴨頭嘉人さんが詳しく解説してくれていたので気になる人はぜひ検索してみてください!)

これはお客さん側に接客経験があるなしは関係ないと思いました。私自身複数の接客経験があったので「こういう作業は大変だろうな」という大変さにはよく気づくことはありました。それが最近は意識が変わって「あのサービス素晴らしい!」と気づけるようになって、なんだか自分がレベルアップできたみたいで嬉しい。


4.身体を整えることにも似ている

この意識が変わって世界が変わるのは整体にも共通しているなと思いました。

ただぼーっとセルフケアの動画を見ても、専門家に一方的にトレーニング方法を指導されても体は整えられません。本人の意識が変わらないことには、何もやっていないのと変わりません。

でもちょっとでも意識が関わるだけでインパクトは大きいです。ダイエット中にダイエット情報によく目が行くのが分かりやすい例ですね。

実際に私の整体を受けた人にも同じことがありました。複数の不調を抱えた人がいたので「まず1つの悩みに絞って取り組んでみましょう」と声をかけました。本人が決めたセルフケアにしばらく取り組んでもらったところ、他の箇所まで状態がどんどん良くなっていました。他にも一度しか施術していないのに、しばらく期間が空いてから再会した時に「不調がかなり改善されている」と言っていた人も。

どちらにも共通しているのは意識の変化。はっきり言って整体にできることには限りがあります。意識が変わることで整体との相乗効果で身体はみるみる変わっていきます。逆に言えば意識が何も変わらなければどんなに整体を受けても元通り。それだけ意識の力は大きいです。

チップのことから整体までを考えた最近でした。次はチップが渡せるようにレベルアップしたいですね!


それでは今日も
私らしく、楽しく、なんだか調子いい


TIP PROJECT 鴨頭嘉人
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