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ICARUSと一緒にみたい4つの作品

JO1が新曲を発表しましたね。
ICARUS、イカロス。

まだ聞いていない人はこちらからどうぞ。

私は初めてこの曲を聞いた時4つの作品を思い出しました。
イカロスとその作品についての比較というか考察というか、そういうものをこのnoteではまとめようと思います。


ここから先は一オタクの考察というか考えなのでへぇこういう考え方もあるんだなくらいの気持ちで読んでくださると嬉しいです。

ICARUSとギリシャ神話

真っ先に思いついたのはこれ。
イカロスの翼、というものはギリシャ神話の中でも有名なお話のひとつだと思っています。

迷宮から抜け出すために蝋(ろう)で作った翼で飛行するイカロス。
蝋は熱で溶けるため太陽に近づきすぎてはいけない、海の湿気で翼が重くなるから低く飛びすぎてはいけない、という忠告をこの翼を作った父(ダイダロス)から事前に言われていたのにも関わらずイカロスはこの翼で高く高く、太陽まで行けると信じ、結果太陽の熱で蝋が溶け海に落ちて死んでしまう、という悲しいお話です。

あまり調子に乗りすぎるな、という戒めがメッセージとしてあります。

もっと飛べ
翼が燃え落ちても
止まることはない

という翼が燃えるという歌詞からもほぼICARUSはギリシャ神話のイカロスの翼と関連していること考えられます。

JO1のICARUSもこのギリシャ神話と重ねて聞いてみるとこの曲は悲しい歌なのか?と考えましたが私の中での答えは「No」

君のもとへ
I'm like a butterfly
太陽の彼方へ
永遠なんて信じてないけど
果てはきっと君だから

太陽まで行ったあとはその先(君=JAM)へと目指しています。蝶のように。

なぜイカロスの翼(=鳥)なのに like a bird ではなく
like a butterfly なのか?

ギリシャ神話に出てくる蝶は「プシュケ」と呼ばれ、このプシュケには「魂・不死」といった意味が含まれています。

個人的にイカロスの翼で太陽まで飛び朽ちた命は蝶(不死)となって生まれ変わり太陽のその先まで向かっているのでは?と感じました。

蝶(不死)になると

もう恐れることはない
見つけるから


とあるように「死」を恐れず、JAMを見つけることに集中することができる。


それにしても手で表現する翼、本当に上手いなと思います…
1枚目から順に、飛び立とうとしている翼、太陽に近づきすぎて破壊された翼、1枚目より更に高く飛ぼうとしている翼を表現しています。

飛び立とうとしている翼

太陽に近づき翼が破壊されている

一枚目よりもさらに高く飛ぼうとしている

ICARUSとMonstar

JO1のMonstarとの関連性について。
イントロが似ていること、歌詞の対比などを見ているとICARUSとMonstarも関係しているのかも。と感じました。すでにJAMの中でも話題に上がってますよね…。まさにアンサーソング。

メンバーの鶴房汐恩はとあるイベントで「Monstar」は「(フランス語で)Mon(私の)」と「Star(星)」という意味、そして怪獣を表す「Monster」をかけています、と説明しています。

私の星、という意味が公式からは発表されていますが「Mon」には「月」という意味もあるのでそう考えるとMonstarが「月と星」とするなら今回のICARUSは「太陽」

綺麗な対比曲になっていると感じました。

他の部分の歌詞も対比が多いので(ここでは省略しますが)是非見比べてみてください。


No gravity

の歌詞も見ると Goと繋がっているようにも感じますけど皆さんはどう思いましたか?Goの歌詞には

惹き付け離せない君のgravity
You are my star
You are my shining star
I'm star sailor


とあります。 君(JAM)は星であり太陽の先にあるものなのかな。

ICARUSと血汗涙

世界的に有名なBTS(防弾少年団)の楽曲の中に「血汗涙(blood sweat &tears、피 딴 눈물)」というものがあります。

この楽曲もイカロスの神話がモチーフになっている作品の一つです。

ジンくんが見ている絵画はピーテル・ブリューゲルの「反逆天使の墜落」


グクの後ろにある絵画はハーバート・ジェイムズ・ドレイバーの「イカロスの哀悼」


テテが飛び込もうとしているシーンはピーテル・ブリューゲルの「イカロスの堕落風景」と同じ絵画。

ギリシャ神話、特にイカロスを示唆するシーンが沢山出てくる楽曲です。

JO1のイカロスは「儚さ」を連想する作品だとすればこちらのイカロスは「戒め」や「警戒」を連想させる作品だと個人的に考えています。
興味のある方はぜひ。


ちなみにboy with luvの曲の中には

君がくれたイカロスの翼で太陽ではなく君のもとへ

という歌詞があります。BTSはギリシャ神話と重ねている楽曲が多いのでぜひ気になる方は見てください。

ICARUSとよだかの星

これを思いついた人は多分少数派だと思います。
よだかの星は宮沢賢治さんの作品の一つ。学生の頃に読んだことのある人もいるのではないでしょうか。
いじめられていたよだかは誰もいない遠くの空へ行こうと決意し飛び続け、やがて青い星へと生まれ変わる悲しく切ないお話です。

空に向かうという点でイカロスとよだかの星は似ていますが太陽に向かうか、夜空に向かうか、という点では異なります。
それでも遠い終わりのない世界まで向かう、挑戦する、という点でなぜか重なる部分がありました。

宮沢賢治のよだかの星がもとになった伊東歌詞太郎さんの「よだかの星」にはこのような歌詞があります。

満点の星に願いを込めたなら
孤独の先に飛べるはずさ

僕の体は燃えて消えたけれど
もう一回 もう一回 飛び立てる

あの星空に憧れた
届け 届け 届け

この歌が作られた年代は新型コロナウイルスはありませんでしたが今のJO1たちはまともな新型コロナウイルスの影響でオフラインライブやツアーをしたことがありません。
ファンとの物理的な距離(もちろんファンの存在やあたたかさは身に染みていると思いますが)、孤独を感じながら、そして何もないゼロから道を作り出すことは本当に大変な道のりだと思います(現在進行形で)。

1人(11人)のように感じる中、がむしゃらに向かう儚くも強い意志が感じられるICARUSと重なる作品です。

まとめ


やはり今回の楽曲は「イカロスの翼」がキーワードになってくるのかな、と感じました。
神話系は読めば読むほど考察が楽しくなりますし、ダンスパフォーマンスだけでなくMVが発表されるとますますたくさんのことが分かるのかな。すごく楽しみです。

これからのJO1がますます活躍しますように。


ここまで読んでくださりありがとうございました。
過去のnoteもぜひ。感想、反論、意見はTwitterに設置してあるマロまでどうぞ。
Twitter rituki_note 律希 

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