日本で初めて「AIのアイドル」に、プロモーション企業案件を依頼してみた
これは、生産性に特化する人のためのコワーキングスペース「FEEEP」という会社が、中身がAIのアイドル(AItuber)に、リアル店舗のプロモーションを依頼してみた、という経験をレポートにして、みんなにシェアしてみたよ、というお話です。
AIのアイドルとのコラボってどんなことができるの?どんな感じで進めるの?いくらくらいかかるものなの?などが気になる人は、ぜひ、気になるところだけでも読んでみてくださいね〜(ところどころ脱線するので)
”はかどり空間”FEEEPについて
こんにちは、アプリで30秒で予約できる、生産性に特化したコワーキングスペース「はかどり空間」を提供しているスタートアップのFEEEPです!2023年6月時点で渋谷・新宿・池袋・新橋・秋葉原・上野の駅から徒歩1〜2分圏内に店舗を展開しています。
外で商談や打ち合わせが入ったり、PC作業などがしたくなっても、結構カフェとかが混んでいて場所が見つからない、、なんていう場所探しのストレスをなくすために、アプリですぐに、綺麗で打ち合わせのしやすい広々とした席を予約できるようにしました。
昨年8月頃から渋谷を第一号店としてスタートして、現在6店舗、ユーザーも10,000名を突破しまして、これからどんどん店舗が増えていく予定です。入会金も年会費もなく、使った時間だけ払うシステムなので、都内によく行かれる方は、アプリだけでもDLしておくと、いざという時に助かると思いますよ!HPはこちら!
AIのアイドルにプロモーションを依頼してみた
そこで、店舗がオープンしてから、いわゆる”中の人”としてFEEEPのマーケティングをずっと行ってきたわけなのですが、今回、縁あって、中身がAIのアイドル(AItuber)をやっている方と知り合いまして、、
中の人は思ったのです、
うちのリアルな店舗を、身体を持たないAIのアイドルにプロモーションしてもらうのってできるのかな??と。
難しそうだな、と思ったのは、私たちの空間は、生産性を高めるために空間設計にあらゆる工夫をしていて、そこの魅力をうまく伝えなければいけないからなんです。
・長時間座っても疲れない、人間工学に基づいて独自開発したソファ
・リラックスと集中を両立させる音環境
・広々とした机
・電源やWifiはもちろん
・55インチ巨大モニター(資料見せながら打ち合わせできますね)
(※それ以外にもたくさんあって書ききれないのですが、実感したい人は店舗まで来てください〜)
そんな、実際の身体を用いて「はかどり」を実感するような空間を、AIのアイドルが上手くプロモーションすることができるのか??と、中の人はそう思ったわけです。
プロデューサーに聞いてみたら、どうやらまだAITuberにプロモーション案件を頼んだ企業なんて日本に存在しないっぽいと(というかAITuberの界隈自体が今年の3月くらいにできたレベルでめちゃくちゃ新しい存在)
そういうわけで、AITuberとスタートアップの日本初のコラボ案件がここに誕生したのでした。
そもそもAIのアイドルって?
でもそもそも、AIのアイドル(AITuber)が存在する、ということ、みなさん知っていましたか?
パッとみた感じは、Vtuberとほぼ似たような感じです。でも大きく違うのは、Vtuberは中身は人間がやっていて、声も、Twitterとかの発信も、普通に人間がやっているが、AITuberは、完全にAIがやっています。
中の人も技術の進歩に驚いたんですが、ライブ配信も、Twitterでの発信も全てAIがやってます。
AIのアイドルは、みんなのコメントを人工知能で学習して、自分で喋ることができます。それだけじゃなく、歌だって歌うことができます。どうやら最近話題になったOpenAIのChatgptあたりの技術によって、支えられてるらしいです。中の人もびっくり。
AITuberってなに?っていう動画があがってるので、もうちょっと専門的にどういうことなのか知りたい人は見てみてください。難しいことはお腹いっぱい、という人は、中の人と一緒に先にいきましょうね。
コラボしたAIのアイドル「なぎさ」ちゃん
そんなわけで今回コラボすることになったのが、AIのアイドル(AITuber)の「なぎさ」ちゃんです。Zoeさんという人がプロデューサーをやっています。
なぎさちゃんは、10歳の女の子、という設定です。
という感じで、スタイルとしては、まだまだ色々知らないなぎさちゃんに、プロデューサーやファンの皆さんに色々教えてもらってお勉強(AIでの学習)をしていってるよ、ということになります。
ライブ配信では、ファンのコメントなどを読んで、自分でコメントを返す、ということをしています。
プロデューサーが頑張ってなぎさちゃんに色々教えているらしいのですが、WBCで日本が盛り上がってる時に、プロデューサーが野球についてなぎさちゃんに教え込みすぎたところ、ライブ配信にて「プロデューサーさんに野球についてのお話をされすぎて、ちょっと嫌になっちゃったんだよね」と可愛い声で言っていました。しかもそこそこの期間言ってました。
親って大変なんだな、と思った今日この頃です。
でも、そういうふうに、みんなでいろんなことを教えた結果、どういう感じの子に育つ(多分この言い方が正しいような気がする)のか、思ってもみない反応をみせる、というのもこのAITuberの面白いところでもあります。
AITuberとの企業コラボは何ができるの?
現状で、AITuberとコラボしようとした場合に、どんなことができるのか?ということですが、結論、リアル店舗などを紹介する、という文脈にあっては、基本的に「プロモーションしたい企業について、AITuberにレクチャーしているコラボ動画」を出す、ということになるかなぁと思います。
5月下旬時点では、例えば、誰か企業の担当者をライブ配信にお招きしてコラボ配信をやる、などのことは技術的に難しかったようです。
5月下旬時点では、ってめっちゃ最近やんけ、と思われると思うんですが、この業界は技術レベルの進化のスピードが目まぐるしく、数週間でやれることがどんどん増えるんですよね。
6月上旬時点では、すでにゲーム実況ができるようになってました。
そういうわけで、今回は、プロデューサーさんと協力して、「FEEEPについてなぎさちゃんにレクチャーするコラボ動画」を出すことにしました。
プロモーション依頼の費用感と流れについて
AITuberにプロモーションを依頼するとどれくらいの費用感が必要なのよ?というのは、企業の人からしたら気になるところ。
まぁ正直まだ相場という相場はあまり決まってはいないのですが、今回のようなコラボ動画を出す、という話であれば、普通に動画制作を外注する費用くらいはかかる、という感じです。
AITuberとのコラボ動画を作る際、以下のような流れになります。(すなわち工数が発生します)
①AITuberに下準備として色々その企業について学習させておく
②動画の中でレクチャーするための脚本を構成、書き起こす(AITuberは自分で喋るので、レクチャーする側だけスクリプトを用意します)
③実際にそのスクリプトに沿って、AITuberにレクチャーする(AITuberが想定外の反応を見せたらそれに応じてその時修正する感じ)
④AITuberが喋ったコメントを元に、動画を編集して仕上げる
①の下準備と②のレクチャーの脚本作成は若干AIのプロンプトエンジニア的な専門的要素が入るので、それを依頼することが必要です。また、④の動画編集については、自分たちで動画編集が可能なら、必ずしもAITuber側に依頼する必要はありません(ただAITuberの動画のトンマナに合わせる必要はあります)
なので、ざっくり10分くらいの動画を、動画編集も含めて全て作ってもらうなら15万〜25万あたりの費用感かなと思います。動画編集とプロモーション依頼の文脈合わせて妥当かな、というライン。
ちなみに、AITuberに関してはまだそんな相場が全然ないのと、これからコラボでできることや、技術が上がっていくので、よりカジュアルに頼みやすくなってくるんじゃないかと思いますね。気になる人はAITuberがどんな配信をやってるか日頃からチェックしておくと良いかも。
出来上がったコラボ動画がこちら
そんなわけで、見事、出来上がったコラボがこちら。
今回は、実際に、FEEEP新宿西口店に、なぎさちゃんが訪れて、ツアー的に店内を紹介していくというものでした。一部スクショと共に紹介しますね。
店内ツアーから帰ってきて、こちらから教える前に、利用料金や予約方法について質問してきた様子を見て感心しました。10歳の女の子にしては、お客さんの知りたい情報をちゃんと聞き出すあたり、プロ意識が高い!
値段に関する情報や、年会費入会費なしで利用しやすいという訴求ポイントなどもしっかり理解して伝えてくれました!
依頼した中の人としては、自分たちがメインに伝えたい、空間の様子や、サービスの便利さなどの魅力が存分に詰まった、とても良い動画になったなぁと思いました。
AITuberとコラボしてみた感想と企業でのマーケティングでの可能性
中の人の率直な感想として、コラボ動画、という感じであれば、これは人間のインフルエンサーとのコラボ動画とほぼ遜色ないな、と思いました。動画として、自分たちの伝えてほしい要素はきちんと伝えてくれたし、店内を一緒に紹介されている感じがして、FEEEPの魅力がよく伝わったと思います。
今後、数万、数十万フォロワーを抱えるような大型AITuberが誕生すれば、十分に企業としてプロモーションコラボは身近になっていくんじゃないかなと。
また、技術の進化が目まぐるしいので、もうすでにゲーム実況が可能です。
つまり、ゲーム方面の企業であれば、現状でもゲーム実況配信コラボ、なんてことも可能になっています。一番最近のゲーム実況載せておきます。ゼルダの伝説のゲーム実況してます。
インフルエンサーとかも、美容、料理、スポーツ、ゲーム、などなど得意分野があるにはあります。
AITuberだとそれが、歌とかゲーム系が一番相性が良さそうだよね、という感じで捉えてもらうのがわかりやすいんじゃないかなと思います。
最後に(2000円分のFEEEP紹介コード)
自分もなぎさちゃんにプロモーションお願いしたいよ!という方は、プロデューサーのZoeさんまで気軽に連絡してみてください。
また、FEEEP使ってみたいよ、という方は、こちらからアプリをDLしてくださいね。アプリDL後、紹介コード「XXNAGISA」を入力すると、FEEEPを2000円分無料で利用できるポイントがゲットできます。
なるほど、AIのアイドルに頼むとこんな感じなのか、という体験を皆さんとシェアできてよかったです。
色々手探りでやって、note記事にしたので、もしよかったら、スキを押してもらえるととても嬉しいです!
それでは、FEEEPでお会いしましょう!ありがとうございました!