見出し画像

リクエストの2019福井大学(医)の英語/先ずは自由英作文から解説/英文読解の解説も加筆!

2020ではなく2019の福井大学の英語前書き

2019福井大学英語は英文読解3問に自由英作文1問。出題形式は電通大に酷似していますが、長い英文を読ませるという点では、東京医科歯科大(1つのテーマに沿て相当長い英文1問のみ)にも通じるものがあるので、英文を読むスタミナ練習用としては使えるかもしれません。

ただ、英文読解3問としてもそれぞれ内容とレベルが異なるので、その解説は後述するとして、先に自由英作文に関して解説します。

設問Ⅳの自由英作文の解説

福井大学

100字以内の典型的な自分の意見を述べるタイプの自由英作文。しかも、「AIによる否定的側面について」と書く内容まで指定限定までしてくれる親切な設問です。この種の自由英作文に関する投稿は過去に何度もしていますし、マガジンにもしているので参考にして下さい。

ここではポイントだけを再確認しておきますが、まず字数制限100字以内が大きな前提、つまり、それほど多くは具体的内容は書けないと言うことです。いつも私が述べる「起承結」部に分けたとしても「承」の部分に具体論が書けたとしてもせいぜい40~50字ではないでしょうか!?

この際に、ポイントとなるのが何を「核」として抽象的に考え思いついたことを膨らませるのか、でも字数制限によりだらだらとは書けません。全体像としては以下のようになるかと思います。

①AIの否定的側面に関する前提となる「起」部分の一般論(導入)⇒②「承」部分の具体論⇒③「結」部分の一般論(まとめ) 例えば、思いついたアイデアが「コスト削減のため」を「核」とすると、以下のような和文展開が頭の中で書けます。



1. ①②③の和文例

①AIの導入で生活は便利に快適になるかもしれないが、その反面、人々の各分野の仕事は徐々に奪われていき人々を不幸にしてしまう否定的側面がある。

②経営者は当然コスト削減のため人件費削減として単純労働者の仕事をAIに置き換える。更に、社員のみならず経営者自身までも(法律家や政治家さえも)無能であればAIに取って代わられる可能性も大いにある。

③このように、AIには人々の生活をより良くする面があると同時に多くの否定的側面も抱えている。

この頭に浮かんだ核を膨らませた和文をそのまま英訳する必要はありません。あくまでも一例としての和文で、むしろ100字以内の自由英作文にはある程度のひな型があることを知っているとぐっと楽になることを伝えたいのです。

2.英訳例

一応、受験で通用する平易なレベルの英文例を書いておきます。

The introduction of AI may be expected to make our daily lives happier, but in contrast, AI should make more people unhappier to deprive us of some kinds of jobs. 30字
This means in terms of costs, most employers make the most of AI to cut down on the number of employees whose tasks are simple or monotonous. 27字

Furthermore, there is much possibility that even employers as well as employees could be replaced by AI in the near future. 21字

In this way, AI technology has some negative aspects as well as beneficial ones. 14字

画像1


英文読解設問ⅠⅡⅢのポイント解説

次に英文読解部門ですが、[Ⅰ]長文内の空所補充、[Ⅱ]長文小説物語文の内容読解、[Ⅲ]長文の論説系読解の3つに分かれていますが、この3つの難易度は、[Ⅰ] > [Ⅲ] > [Ⅱ]になると思います。

先ず[Ⅱ]は一昔前のセンター英語[6]の小説物語文の出題レベルと同じで、解法のポイントは読んでから解くのではなく、ある程度読んだら設問を解くを繰り返しながら同時に常に問6を見ていないとまた初めから見直すことになり時間ロスを起こしてしまいます。

[Ⅲ]の論説系読解も通常の論説文よりも平易な内容で、一つの種に関して研究調査された内容です。この[Ⅲ]で大きなヒントは各設問が水先案内役を果たしてくれている点です。

通常の英文は①一般論+具体論で構成されていますが、その中には事象⇔原因(根拠)も含まれます。問2が①に相当、問4と問5が②に該当すると思いますので解答は得やすいはずです。その際に、fewやregardless ofなどの平易な文法・イディオムの要素も問われている程度です。

最後に[Ⅰ]の英文読解はまともに読んでいたら時間を要すので、この大問を何番目に解くのかも大きな合否の鍵となります。まずは確実に[Ⅱ][Ⅲ][Ⅳ]で満点近くを目指して、最後にもってくるのもありと思いますが、そこは各自の判断になりますね。

ただ[Ⅰ]の大きな手がかりは、空所が15個で選択肢も15個です。意地の悪いパターンは、空所数よりも選択肢の数を多くしますから、これはとても親切な出題形式なのです。かつ、ここが重要なのですが、選択肢の語句は、動詞、名詞、形容詞の3種類のみで空所前後関係から意味と品詞の両面から適語候補を絞り込めることが大きな解法のヒントです。

勿論、英文の内容を理解しないといけませんが、この手の英文はあまり読み込みすぎないこと、つまり、英文を横にじっくり読まずに縦読みしながらこの種が他の種や動物と何が違うのかというポイントだけを拾うような読み方を勧めます。

その点では、[Ⅰ]と[Ⅱ]は同じマーク系の問題としてもレベルは全く異なるものですから、制限時間を考えるとあまり英語が得意でない人は、[Ⅰ]をまともに相手にしてしまうと残りの問題が解く時間が奪われる落とし穴と頭においておくとこの福井大学の英語総合点を考える場合得策と言えると思います。


下記は自由英作文の字数制限に関連した投稿です。


※全身痛再発7年目で外部の学校には指導に行けませんので、サポートは本当に有り難いです。投稿内容にご納得の上、何らかの形で英語指導の機会を与えて頂ければ幸いです。よろしくお願いします。 HP⇒https://feedback01.webnode.jp/ 福岡県 北九州市 小倉南区