2019神戸大の英語対策/設問4図面を見て自由英作文(1)(2)

設問Ⅳの図面を見て自由英作

① 2019神戸大・第4問の自由英作文です。センター試験の「英文とイラスト」の設問のように見えますが、問題要素は真逆です。

ポイントは英文の字数制限60字です。

(1)のどちらのアパートを選ぶかの理由を僅か60字で述べるとは、各項目毎に述べることは出来ませんから、自ずと一般論中心の展開になります。

② 通常、二次英語のイラスト・写真・グラフの自由英作文は、各ポイント要素を字数によって膨らませていきます。
ですが、この神戸大タイプは両アパート項目全ての比較検討を詳細に述べることは字数制限で不可能の判断が大切。
あとは難しい単語は使わずに分かり易い英文を書くことが求められます。

③ landlordやtenantなどの単語を使わず高1~2レベルの英語で書きます。何故なら大学受験であり、出題側は難しい英語表現は求めていないからです。このことを忘れると敢えて設問を自ら難しいものにしてしまいます。

問題(1)英文例

④ (英訳例) I'd like to rent APARTMENT 2. Of course, it depends on how rich I am,  ここから各項目を総括的に述べます。but unfortunately, I can't afford to choose APARTMENT 1. It seems obvious (that) APARTMENT 2 is more humble than the other in some ways.
However, there's no big difference between the two, regarding the time I take to reach the nearest station.  In this sense, I'm satisfied with my choice. (64字)

⑤ 最後の一文は余計と思うかもしれませんが、自由英作文の常道の「結」部の一文として書いてます。あとの注意点は自由英作共通の重複表現はなるべく避けるです。そして文法的ミスがなければ二次自由英作文では高得点出来ます。

⑥ 2019神戸大設問4(2)の1つのテーマに対する意見対策はこれまでnoteに多く投稿してますので参考にされて下さい。

※各志望校過去問を解くのはいいのですが、同大学の10年以上も遡る必要はないと思います。過去5年分位の問題傾向を分析して苦手と感じる分野の思考力強化に集中することをお勧めします。

⑦ 各志望大学の伝統的出題傾向というのはあると思いますが、近年、テーマ別や賛否型自由英作文は当然で、このイラスト・写真・グラフを見て解説する自由英作文が頻出傾向にあるので気をつけて下さい。

前者よりも後者の自由英作の方が、書くべき要素が限定されるのでその分簡単です。

問題(2)の英文例

(2)のkey moneyに対する60字賛否型自由英作の英文例も書いておきます。　

下線部英作文とは違う難しさはありますが、ゼロから1つの「核」を膨らませて英文を書くことに慣れるとこのタイプの自由英作も今ある語彙力で分かり易い英語が書けます。

英文の構成は、やはり、字数が60字なら起承結(サンドイッチ形)となります。「起」が導入部で「結が」それを受けての締めとなり、「承」に賛否根拠を書くことになりますが、60字という字数制限により多くの具体論は書けないということです。

It doesn't seem to me that key money is necessary in society today. How come those renting rooms have to pay more money as a token of gratitude, besides room rent? (31字)

It is the owners of rooms that should appreciate their regular(/monthly) money. In this way, the idea of key money is not reasonable(/rational) as well as behind the times. (29字)　(31+29=60字)

最後まで読んで頂き有り難うございます。

テーマ別や賛否型自由英作文の対策として、下記の投稿を参考にされて下さい。