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『恋は若者の嗜好品』って思うのは、善か?悪か?普通か?

暑い陽射しの中に淡い青春を描き、そして不思議と恋を連想する。その恋は寸劇のように駆け抜け、時には振り返る事もなく、記憶から消し去る。

このメカニズムは誰もが必ず体内で起動させる、一年周期の行事ごとだ。そして見上げた先にあるお天道様に向かい「あぁ〜…」と一言を放ち、その短い期間を終える。

それが「夏」だ!と私ことメイプル楓はそう決め込んでいる。

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•しかし気になる事がある。
何かこう…春の始まりと終わりは1:1の図式があるように思うが、夏には始まりと終わりの図式が「1:0」のように感じる。何かこう…。なんて言ったら良いのか…。

「春/1:1=Win:Win」は平等。
「夏/1:0=Win:Lose」って感じ?

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•夏の方が勝負感強くねぇ?
スポーツを連想するならまだしも、恋を連想して勝負感が拭えないのよ。

淡い恋に勝負感は必要だろうか?

そう思った私は、重い腰を持ち上げ、解決へのステージへと自らを鼓舞した。そうだ…。その通りだ………。

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•瞑想だ!
気になった私はググる事なく、瞑想の世界へと突き進んだ。私は進んだっ!進みまくったっっッッ!!!!。ググる事なく、想像絶するほど苛酷なその細く険しい道を、突き進んだっっっ!!!

すると何やら遠くに見えるものがある。私はそこに目がけて、突きに邁進するように突きに突きまくって、突き進んだっっっっっっッッッッッッ!!!!!一心不乱に突き進んだーーーーーーっっっっっっッッッッッッ!!!!!!!!!!

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•青天の霹靂…。
不覚っ!!不覚っ!!不覚っっっっっッッッッッッ!!!!!
全く想像にしていなかった巨大な壁。それは四季の恋を刻まれた、大きな恋石盤だった!

そう!「春恋・夏恋」に加え、「秋恋・冬恋」の存在を気にする事なく、私は瞑想の中、迷走しまくっていた!

私は自分の未熟さにうなだれ、膝から崩れ落ちた…。そしてその場に倒れ込んだ。精魂尽き果てた私の身体はもう……。動こうとはしなかった…。

どれほどの時間を瞑想の中、迷走しながら突き進む事に費やした事だろう。正確に言えば、「春恋・夏恋だけ」にどれほどの膨大なエネルギーと時間を費やしてしまったのだろうか…。

もう指一本と動きやしねぇ…。へへ……。ワシもここまでか…。短い人生だったぜ。悔いがないと言えば嘘になる…。が、それまでの人間だったと割り切れる…。

意識が薄れていくその瞑想の中、それでも私はまだ「春恋・夏恋だけ」の迷走を止めようとしなかった。死ぬ間際まで瞑想の中の迷走を止めれない…。私は呟いた…。







恋の…呪い…








そう呟いた次の瞬間!
おっ!お前……。お前はっッーー!!







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フルスロットル紅葉ッッ!!!!
幼少の頃よりずっと苦楽を共にしてきたコイツの名は、フルスロットル紅葉(もみじ)。コイツは私の中で生き続けている、もう一人の私だ!

事ある毎に相談をし、事ある毎に行動を共にし、事ある毎に雌雄を分かち合い、事ある毎に事ある毎を共にしてきた、もう一人の私!

コイツが現れたら、もう百人力だ!どんな事でも乗り越えられる!!フルスロットル紅葉!いざっ!ググる事なく共に瞑想へ!

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コイツはすでに知っていた…。そして私はやっと悟ってしまった…。

「春/1:1=Win:Win」春。始まりと終わりが両者にある。

「夏/1:0=Win:Lose」夏。始めた方が勝ち。

「秋/0:1=Lose:Win」秋。終えた方が勝ち。

「冬/0:0=Even:Even」冬。両者に始まりも終わりもない。

・これが恋…。
そうか…。そういうことか…。恋をしながら四季を越えていく。そして全ての四季を乗り越えた『猛者達』だけが、次のステップへと成長を果たせる。 恋愛不適応者の私では、「春恋・夏恋だけ」を彷徨うのが、マックスアビリティー…。

気がつけばフルスロットル紅葉はもういない…。そして私の瞑想の中の迷走は終了した。今の私は……。秋空のように虚しい…。

今のアナタは、この図式のどこにいるのだろうか?もしくは猛者へと変貌を成り果て、はるか向こう側へと羽ばたいてしまっただろうか?

「恋は若者の嗜好品」で始めるのは大切で、
「恋は若者の嗜好品」で終えると、愛はいつまでたってもは、形作れないれないぞ!

ではまた!

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