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マイノリティー in マイノリティー / 壱

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どうもこんにちわ。メイプル楓でございます。

「近くで叫んでも心には響かないのは、本気じゃないんだよ」

って受け取る方にも問題があるよね♡


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ずいぶん昔だ。大昔だ。年取ったな〜を振り切るぐらい昔の事だ。あれは中二の頃だったと思う。冬だった事だけは覚えている。学校のバスケ部に所属していた私は、市の大会などで他校の子達と知り合い、少しずつ知らない世界を広げていた頃だ。


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道ばたで彼らと遭遇し、そこで談笑をしていた時に知らない女の子がいた。


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時間が経つにつれて少しずつ打ち解けあう14歳達。私は自然と彼女に名前を聞いたら、彼女は少し戸惑い、

「私…、自分の名前言うの嫌なの…」

っと言った。


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はて?名を申したくないと申すのか?いかほどの理由があっての事か。さりとてそれは少々無礼ではござらんか?

私は無言で彼女にそう伝えたように思う。


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【ザ・ワールド】時は止まる。

他校の子達は事情を知っているようだが、私は全く空気を読まずに全く空気を読まない「なぜ?」を彼女に返した。彼女は戸惑う。しかし私は別次元の人間のように佇み(たたず)、社会不適応者の片鱗(へんりん)を彼女に見せつけていた。


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張りつめる空気。見つめあう14歳。それを見守る14歳達。14歳達が大人の階段を登っている最中、容赦なく襲いかかるファーストステップ to 大人。

そう!初対面の壁 in ザ・ワールド!

自分の事情や都合を知っているコミュニティーから、脱却への挑戦!アナタはまさにその瞬間を今、目撃している真っ只中!


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14歳の彼女が動く。14歳の私は14歳の彼女の挙動を座視している。戸惑う14歳の彼女。子供ではない。だけど大人でもない。そんな彼女は14歳。


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そこから少し虚ろ(うつろ)な顔を浮かべる彼女は、やっぱり14歳。しかしそんな14歳がまさに今、大人へのファーストステップを踏み出そうとしている!そう…彼女はまだ……、14歳。


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しかしこのままではいけない14歳!意を決した表情を浮かべた14歳!それでもやっぱり彼女は14歳。そんな彼女が座視を決め込む拙者(せっしゃ)の目を見つめながら放った彼女の名は…


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金(きん)


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正直に言うと正確な名前はうろ覚えだ。おそらく彼女の名前はキンかキムのどっちかだ。たぶん金(きん)さんだ。

しかし14歳の私は全く意に介していない。なぜなら初めて外国人の友達ができたと思った気持ちの方が遥かに上回っているからだ。

めちゃくちゃ喜んだ!シャカリキに喜んだ!喜び倒してハシャギ倒しに倒した。世界が広がる14歳。それはまさに私の中で明治維新が起こった瞬間だった!


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自分の中で「?の革命」が起こっている。「?の革命」は何が何だか分からない!いいぞ14歳!それでこそ14歳だ!

小さな事での一喜一憂。「一喜」比重ハンパねぇー!おそらくこんな感じだろう。「一喜>一憂」

予期せぬ扉を開かれ、その世界は私を高揚させていった。とてつもない大人へのファーストステップを実感している社会不適応者『神』(14歳)は、ここから未来が始まる序章編だと勝手に決め込んでいた!


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そう思っていた矢先、隣にいた一人の男の子がスパークしている私を制止した。私は全く空気を読めていない。もちろん名前を言いたくない彼女の心情も全く理解していない。


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【ザ・ワールド】時は動き出す。

私を静止させた男の子は「おいっ」っと言ってその場が終わった。

当時の私はまっっっっっっっったく彼女の気持ちをわかっていない。正確に言えば、その後もまっっっっっっっったくわかっていなかった。

だから後々になってもこの事柄には、まっっっっっっっったく理解ができず「あれはなんだったんだろう…?」っといった感情がずっと残っていった。

しかし3年たったある日、この事を振り返る日が訪れた。

ではまた!次号で!

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