アミカケジ

怖いものが好きなくせに死ぬほどビビリなひと。 怖い話のショーケースとしてはじめてみまし…

アミカケジ

怖いものが好きなくせに死ぬほどビビリなひと。 怖い話のショーケースとしてはじめてみました。 楽しんでもらえる危篤な人がいれば幸いです。 コワクナイヨ–

最近の記事

【怖い話】後ろの女の話

高校生の時分、僕は実家から少し離れたところにある学校に通っていたため、毎朝バス通学をしていた 片道おおよそ45分くらい、往復で換算するとまぁまぁ時間がかかるし少し早めに起きなきゃいけないということもあってだいぶかったるがっていた事を覚えている。 しかもバスで学校から一本で行けるわけではなく、バス停(仮にAとする)から別のバス停(Bとする)に降りてそこからまた学校の最寄りのバス停にまた行かなければならない・・といったようにバス停Bに乗り継がなければならない。 朝が弱い僕と

    • 【怖い話】掲示板の話

      掲示板、というと最近はネット上の電子掲示板を当たり前のように思い浮かべる人が多いかも知れない。 最近になってきてめっきり情報量は減ったが、街にあるアナログな掲示板を利用する人はいまだにいる。 よくある掲示物としては地元のピアノ教室の生徒募集の張り紙、◯◯の会のメンバー募集、あとは選挙ポスターが一番見かける人が多いかもしれない。 いずれにせよ人を集めるための機能として、人に見られるための機能としてそれは今でも現存している。 自分の住んでいた名古屋のとある地域にも掲示板が

      • 【怖い話】寝言の話

        「寝言に返事をしてはいけない」というのは聞いた事があるだろうか。 今ではすっかりと科学的に解明されてしまっているが、「寝ているときは魂が体から抜けている状態であり、その時発せられた言葉に返事をしてしまうと魂が帰って来られなくなってしまう」というのが先人たちの見解だった。 もちろん他の見解もあるにはある、がいずれにせよ「魂が抜け出てしまっている」という言にもあるように、この世では無いどこかに寝ている時は繋がっている、というのは変わっていない。 ちなみに寝言のメカニズムとし

        • 【前がき、及び原体験について

          子供の頃、訳もなく「自分は死ぬ、どうしよう」と不安になったことはないだろうか。 僕が6歳くらいの頃、もう冬も終わりかけだっただろうか。僕の実家ではしつこくコタツを出しっぱなしにする怠惰があった。 電源も入れない、まだ少し爪先が冷えるから、少し潜り込むところが欲しいから出している。 褒められた事なんて全くないようなズボラさ加減だ。 その中に潜り込んで、本を読んだり小型の懐中電灯をつけてちょっとしたキャンプ気分を味わったりすることがその時の僕の楽しみでもあった。 今から考えれ

        【怖い話】後ろの女の話