「ノルウェイの森を30回読む男なら俺と友達になれそうだな」と言ってくれる友達が欲しかった
年間数十万円以上を本に費やす読書好きの両親から、好きな本はいくらでも買って良いと言われて育つというこの上ない環境ブーストを効かせてもらったにも関わらず、大して本を読まない人間に育ってしまったことを長年恥じている。
ここでいう「大して本を読まない」というのは、松岡正剛や立花隆のような読書遍歴をビジネスに活用できるレベルを想定して言っているのではなく、「自分の目標としている量や質を達成できないでいることを、自分でも許容してしまっている」という自責めいた感情から生まれている表現であ