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椎名誠(1944.6.14- )「漂流者は何を食べたか 最終回[第九回] 竹のイカダでフィリピンから鹿児島まで」『小説新潮』2020年8月号


椎名誠(1944.6.14- )
「漂流者は何を食べたか
最終回[第九回]
竹のイカダでフィリピンから鹿児島まで
イモは海を渡って伝来した?
そのルーツの解明に挑戦した実験漂流は、
一見すると過保護にも思えるのだが――。」
本山賢司 画

『小説新潮』2020年8月号
新潮社 2020年7月21日発売
p.414-424
2020年9月8日 拾い読み
https://www.amazon.co.jp/dp/B08CP926YV
https://www.shinchosha.co.jp/shoushin/backnumber/20200721/

毎日新聞社編
『竹筏ヤム号漂流記
 ルーツをさぐって2300キロ』
毎日新聞社 1977.8
181ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/B000J8YBWQ

「太古、東南アジアの人々は黒潮を利用して太平洋を北上し、
日本にコメやムギ、イモなどを持ち込んできたのではないか、
という仮説のもと、この漂流はくわだてられた。
それを象徴して筏の名称は「ヤム」になった。
出発地であるフィリピンおよびその周辺なら
どこでも収穫できるヤムイモから名を得た。」p.415

「[乗組員7名]
出航地[フィリピン・ルソン島アパリ]から用意していった食料
 … 
生卵300 トール・ヘイエルダールがコン・ティキ号で航海に出るとき出航地[ペルー・カヤオ港]の地元民におしえてもらった生卵を長期保存する方法。

大きな土ガメに生卵を一段並べ、石灰水をいれてまた生卵を並べる。これを繰り返しておくと長く腐敗しない。[ヘイエルダールの]蘆舟ラー二世号に乗船していたヤム号キャプテン小原啓[日本映像記録センターテレビドキュメンタリディレクター]が習得したもの。」p.418

今回も面白い内容でしたけど、あっけなく連載終了でした。
連載九回、百ページ弱では、
一冊の単行本にはまとまらないだろうなぁ。
どんな内容の他の文章と一緒に、
1944年6月14日生まれなシーナさんの本になるのか、
楽しみに待つことにしましょう。


椎名誠(1944.6.14- )
『漂流者は何を食べていたか(新潮選書)』
新潮社 2021年7月刊
224ページ

https://www.amazon.co.jp/dp/4106038692
https://www.shinchosha.co.jp/book/603869/
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/6166638223410765

「ウミガメ、シイラ、海鳥、白熊、ペンギン……生き延びるための食の知恵と工夫とは? 大の漂流記マニアが選ぶ壮絶なサバイバル記。」

「荒海に突然、投げ出されたら、あなたは生き残ることができるか? 残された食べ物はわずか。飲み水もない。彼らはどうやって生き延びたのか。ウミガメ、海鳥、シロクマ、ペンギン……初めて生で口にするものばかり。運と知恵、最後まであきらめない意志が命をつないだ。『117日間死の漂流』『荒海からの生還』『日本人漂流記』ほか、大の「漂流記マニア」が選んだ壮絶なサバイバル記の数々。」

「まえがき」
「夫婦や家族はどう生き延びたか」
「大海原の小さなレストラン」
「北の果てで銀色の馬を見た」
「北をめぐるでっかい漂流」
「考える漂流イカダ」
「アザラシ、シロクマで生き延びた」
「コン・ティキ号黄金海路を行く」
「十六中年漂流記」
「竹のイカダで実験漂流」
「短いあとがき」
「参考文献」

椎名誠『漂流者は何を食べていたか(新潮選書)』新潮社 2021年7月刊。224ページ。 https://www.amazon.co.jp/dp/4106038692 https://www.shinchosha.co.jp/book/603...

Posted by 山本 鉄二郎 on Monday, September 20, 2021


http://www.hatirobei.com/ブックガイド/作家から/椎名誠/雑誌掲載記事


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椎名誠(1944.6.14- )
「漂流者は何を食べたか」
『小説新潮』2019年3月号
特集 何、食べよっか? 食とその風景をめぐって

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椎名誠(1944.6.14- )
「漂流者は何を食べたか
 第二回 大海原のレストラン」
『小説新潮』2019年5月号

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椎名誠(1944.6.14- )
「漂流者は何を食べたか
 第三回 北の果てで銀色の馬を見た」
『小説新潮』2019年7月号

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椎名誠(1944.6.14- )
「漂流者は何を食べたか
 第四回 北をめぐるでっかい漂流」
『小説新潮』2019年10月号

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椎名誠(1944.6.14- )
「漂流者は何を食べたか
 第五回 考える漂流イカダ」
『小説新潮』2019年12月号

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「漂流者は何を食べたか
 第六回 アザラシ、シロクマを食って生き延びた帆船時代の漂流者」
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 第八回 十六中年漂流記」
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