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東理夫(ひがしみちお 1941.8.2- )『酒から教わった大切なこと 本・映画・音楽・旅・食をめぐるいい話』天夢人 2018年8月刊 304ページ

東理夫(ひがしみちお 1941.8.2- )
『酒から教わった大切なこと
 本・映画・音楽・旅・食をめぐるいい話』
装画 辻村章宏
天夢人 2018年8月刊
304ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4635820661
2018年11月3日読了

「極上の酒コラム118本所収
バーで、居酒屋で、寝室で……。
〈酒場〉で過ごす時間をいろどる本の話と映画の話がつまったエッセイ集。
作家、翻訳家、エッセイスト、ミュージシャンで、アメリカ文化や映画、音楽、ファッションに造詣の深い著者が雑誌・新聞等で発表してきた、本・映画・音楽・旅・食と酒にまつわるいい話を集めました。酒———。酔うほどに、読むほどに、人生を豊かにしてくれるもの。
そして、毒のなかでは極上のもの。
【目次】
◎開店直後のバーで
◎酒の本棚 酒場で話せる62冊
◎酒と映画と音楽と
◎「和」に酔う
◎旅に酔う
◎ミステリに学ぶバー十戒
◎酒がぼくを育ててくれた」

「志ん生の電気ブラン、痩せ我慢の燗酒、上海のハイボール…本・映画・音楽・旅・食をめぐる、極上の酒コラム118本を収録する。『日本経済新聞・土曜版夕刊』『銀座百点』掲載に書き下ろしを加えて書籍化。」

『日本経済新聞・土曜版夕刊』
「グラスの縁から」
2002年7月6日~2009年1月31日、

『銀座百点』
「グラス越しの世界」
2011年1月号~2012年12月号、

『Esquuire 日本版』
「バーは今宵もミステリー」
1995年4月号~1996年1月号、

『ミステリマガジン』
1997年5月号
「いつものバーの片隅で」、

と書き下ろしの118篇。

1941年8月2日生まれな
東理夫(ひがし みちお)さん
(ご両親はカナダ日系二世)
を初めて読んだのは、

『スペンサーの料理』
早川書房 1985.8
https://www.amazon.co.jp/dp/415203291X

でした。
もう四十年ぐらい経ってしまったんだなぁ。

2014年8月に読んだ、

東理夫『マティーニからはじまる夜』
有楽出版社(発行)実業之日本社(発売) 2014.7
『グラスの縁から』ゴマブックス 2009.5
改題・加筆・修正
https://www.amazon.co.jp/dp/4408594180
https://note.com/fe1955/n/n01590a9369d6

が『日本経済新聞・土曜版夕刊』からの
136篇でしたから、
本書は落穂拾いな単行本化ですけど、
私は面白く楽しく読みました。
連載の残りも読んでみたいなぁ。

「[レイモンド・チャンドラーの]
『長いお別れ』(ハヤカワ文庫)
「私はオフィスを閉め、テリーが手紙で頼んできたように、
<ヴィクター>へ行ってギムレットを飲もうと思った。
だが気が変った。今夜はそんな気持ちになれなかった。
そこで<ローリー>へ行って、マルティニを一杯飲み、
上等のあばら肉とヨークシャー・プディングを食べた」
(清水俊二訳)。

問題は「上等のあばら肉」である。
これはプライム・リブ・ローストのことだ。
アメリカ独特のローストビーフの一種で、
あばら肉の塊をローストし、
イギリスのそれとは大違いの厚さ、
二センチほどに切って食する。

<ローリー>がどんな店か知らないが、
探偵はこれをバーのカウンターで食べたのだろうか。」
p.190「マーロウのあばら肉」

以下、
村上春樹(1949.1.12- )さんが
チャンドラー訳出の一冊目に選んだ
『ロング・グッドバイ』
早川書房 2007.3

「私はオフィスのドアを閉め、
「ヴィクターズ」に向かいかけた。
テリー[・レノックス]が手紙に書いてきたとおり、
そこでギムレットを飲もうかと思ったのだ。
しかし途中で気持ちが変わった。
そういう気分じゃない。
かわりに「ローリーズ」に行ってマティーニを飲み、
プライム・リブとヨークシャ・プディングを食べた。」
『ロング・グッドバイ』
ハヤカワ・ミステリ文庫 2010.9
p.157

https://www.lawrysonline.com/lawrys-the-prime-rib-beverly-hills/

Lawry's The Prime Rib
1938年、ロサンゼルス、ビバリーヒルズで創業、
だそうですね。

Raymond Chandler (1888.7.23-1959.3.26)
The Long Good-bye (1953)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000007752.html
【ロウリーズ・ザ・プライムリブ】
1,380gサイズのローストビーフ


読書メーター 東理夫の本棚 登録冊数6冊
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091398

東理夫
『アメリカは食べる。
 アメリカ食文化の謎をめぐる旅』
作品社 2015.8
736ページ!
https://www.amazon.co.jp/dp/4861825431 
を2015年9月に福岡市総合図書館から借りましたが、
返却期限までに読み終わらなかったので未登録です。

『アメリカは歌う。
 歌に秘められた、アメリカの謎』
作品社 2010.2
291ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4861822750
も、一度借りて、手にしましたけど、
やはり読めませんでした。


https://note.com/fe1955/n/ndf98c7c38747
東理夫(ひがしみちお 1941.8.2- )
『ミステリ亭の献立帖』
晶文社 1988年1月刊
221ページ
エッグス・ベネディクト
ピンク・ジン いちばん古いカクテル


https://note.com/fe1955/n/n6a01d67677e2
貝谷郁子
『ミステリーからひと皿
 あの場面の味が作れます』
日本放送出版協会
2000年6月刊
パトリシア・コーンウェル
  スー・グラフトン  
サイモン・ブレット  
サラ・パレツキー  
アーロン・エルキンズ  
クリスティン・アンドレア  
ミネット・ウォルターズ  
ジャネット・ニール  
ジョナサン・ケラーマン  
ディック・フランシス  
デイナ・スタベノウ  
デボラ・クロンビー  
ジャネット・イヴァノヴィッチ  
フェイ・ケラーマン  
キャロリン・G・ハート  
サリー・チャップマン
アガサ・クリスティー

https://note.com/fe1955/n/n1c9be724f80c
貝谷郁子
『料理で読むミステリー
(生活人新書)』
日本放送出版協会 2003年1月刊
217ページ
Sara Paretsky (1947.6.8- ) 
サラ・パレツキー
シカゴの女性私立探偵
ヴィク・ウォーショースキー(既刊21冊)

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