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茨木のり子(1926.6.12-2006.2.17)『茨木のり子「言の葉」のいのり 文藝別冊 増補新版』河出書房新社 2022年5月刊 320ページ  Dinah Washington (1924-1963) "You Don't Know What Love Is" (1955.3.15-17)  森進一(1947.11.18- )「襟裳岬」  日記 2022年6月26日  樋口直哉 大阪名物「肉吸い」  陳建一 麻婆豆腐  北海道ほたてレモンバター風味 他

日記
2022年6月26日
午前1時40分起床 室温26.3度 湿度68%

福岡県糸島市天気・最低最高気温予報
本日6月26日午前5時 晴 24.5度 最高気温 午後1時 33.8度
明日6月27日午前5時 曇 26.4度 最高気温 午後0時 31.2度
https://tenki.jp/forecast/9/43/8210/40230/1hour.html


https://toyokeizai.net/articles/-/598995

東洋経済オンライン 2022/06/25 11:00
樋口直哉(1981.5.19- )
食欲をそそる大阪名物「肉吸い」
家で簡単に作る技
定番の卵かけご飯を添えると、さらに絶品に
「肉吸いは肉うどんからうどんを抜いたスープ料理。
千日前にある「千とせ」という店が発祥とされますが、
今では多くの飲食店で提供されています。」

https://www.youtube.com/watch?v=VbZxN0sKuVg

陳建一 麻婆豆腐 赤坂四川飯店
最大のポイント教えます

葉にんにく・豆豉(トウチ)他、
我が家の挽肉豆腐とは全然違います。

回鍋肉は、日本ではキャベツだけど、
中国では、葉にんにく、だったそうです。
https://engryouri.net/recipe/side-dishes/bake/9307
葉ニンニクを使った本格的な回鍋肉


https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM169DH0W2A610C2000000/
レモン入り缶詰 黒川博士の百聞は一缶にしかず(15)
極洋「さば水煮レモンプラス」
145グラム 302円
ヤマトフーズ「」
55グラム 540円
パタゴニア・プロビジョンズ
「スパニッシュ・ホワイト・アンチョビ レモンオリーブ」
120グラム 842円

 

Dinah Washington (1924-1963)
"You Don't Know What Love Is" (1955.3.15-17)
https://www.youtube.com/watch?v=AYAkqtDMhek

For Those In Love (1955.6)
https://en.wikipedia.org/wiki/For_Those_in_Love
Recorded March 15-17, 1955
arranged by Quincy Jones
Dinah Washington lead vocals
Clark Terry trumpet
Paul Quinichette tenor saxophone
Cecil Payne baritone saxophone
Jimmy Cleveland trombone
Wynton Kelly piano
Barry Galbraith guitar
Keter Betts bass
Jimmy Cobb drums

https://en.wikipedia.org/wiki/Dinah_Washington


高校生の頃(1970-72)からジャズを聴き続けてますけど、
ジャズヴォーカルは、言葉が理解できないので、あまり聴いてません。
なので、ダイナ・ワシントンのアルバムを買ったことはありません。
この歌唱はユーチューブで初めて聴きました。

https://blog.theyannie.com/you-dont-know-what-love-is/
歌詞 対訳と意訳

https://en.wikipedia.org/wiki/You_Don't_Know_What_Love_Is
"written by Don Raye (lyrics) and Gene de Paul (music) for the Abbott and Costello picture Keep 'Em Flying (1941), in which it was sung by Carol Bruce."


『茨木のり子(1926.6.12-2006.2.17)
『「言の葉」のいのり
 文藝別冊 増補新版』
河出書房新社 2022年5月刊
320ページ
福岡市総合図書館予約3名
https://www.amazon.co.jp/dp/4309980414
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309980416/

「先行きの見えない時代にあって「自分の感受性」だけをつらぬきながら、やさしい言葉で生の真実を問うた詩人・茨木の魅力に迫る。谷川俊太郎、井坂洋子×小池昌代、工藤直子、若松英輔ほか。」

初版
『文藝別冊 茨木のり子
 没後10年「言の葉」のちから』
2016年8月刊
287ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4309978983
「没後10年、ますます輝きをます「現代詩の長女」
茨木のり子の新しい魅力にせまる。
代表詩選のほか、井坂洋子と小池昌代の対談、
谷川俊太郎のインタビュー、工藤直子、
山之口泉のエッセイ、論考などを収録する。」

「目次】
茨木のり子代表詩選 選 井坂洋子・小池昌代
根府川の海/行きずりの黒いエランゼに/見えない配達夫
敵について/わたしが一番きれいだったとき/花の名
汲む/鯛/りゅうりぇんれんの物語(抄)/大国屋洋服店
兄弟/抜保町/自分の感受性くらい/青梅街道
二人の左官屋/乱一独/波の音/四海波静/笑って
この失敗にもかかわらず/みずうみ/部屋/足跡/答
ある存在/さくら/あのひとの棲む国/鄙(ひな)ぶりの歌
行方不明の時問/夢/月の光/獣めく/梅酒/橇/古歌

対談
井坂洋子・小池昌代「宇宙を超える重さと深さ」

インタビュー
谷川俊太郎「生活の形を変えなかった人」
田中和雄「低い濁声で歌った『愛の讃歌』」
紺野美沙子「大好きだった伯母を思い出す 茨木のり子を朗読して」

エッセイ
工藤直子「のり子さんのり子さん」
山之口泉「茨木さんのこと」
山根基世「茨木さんの勇気」
宮崎治 「伯母の食卓」
後藤正治「私自身であれ 茨木のり子のメッセージ」
沢知恵金「素雲の係、茨木のり子をうたう」
石田千「詩はひとり」
暁方ミセイ「人の暮らしの間にいる」

茨木のり子未刊行アンソロジー
「素描 川崎洋論」
「はてなマーク 工藤直子の詩」
「推敲の成果 書評『山之口獏全集』全4巻」

対談選
×金子光晴「国家はもう沢山!」
×吉原幸子「傷こそが真珠の核」
×木下順二「民俗のことば」

詩人による茨木のり子
川崎洋 「茨木のり子小論」
大岡信 「茨木のり子の詩 『人名詩集』解説」
三好豊一郎「茨木のり子さんの詩」
北村太郎 「茨木のり子の詩」

論考
長谷川宏「茨木のり子の詩」
若松英輔「見えない足跡 茨木のり子の詩学」
姜信子 「麦藁帽子にトマトを入れて」
河津聖恵「どこかに美しい人と人との力はないか ―五十六年後、茨木のり子を/から考える」
野村喜和夫「茨木のり子と金子光晴」
細見和之「茨木のり子の全人性」

増補
茨木のり子未刊行書評集
『山下千江詩集』/川崎洋詩集『木の考え方』/佐多稲子『生きるということ』/沖浦京子詩集『移行』/富岡多恵子『ニホン・ニホン人』/三木卓『ほろびた国の旅』/高良留美子詩集『見えない地面の上で』/牧羊子『おかず咄』/谷川俊太郎『三々五々』/石垣りん『焔に手をかざして/詩人の幅について 現代詩時評/詩劇について 現代詩時評
略年譜」

インタビュー
田中和雄(1935年東京都生まれ・童話屋創業者)
「低い濁声で歌った『愛の讃歌』 2016.5.30」p.20-28

「茨木さん[1926.6.12-2006.2.17]は
ほんの少しお酒を召し上がるんです。
石垣りんさん[1920.2.21-2004.12.26]もほんの少し飲まれる。
みらいなな[1940年東京都生まれ・翻訳家・
レオ・バスカーリア『葉っぱのフレディ』童話屋 他]
との四人で頂くことが多かった。

吉祥寺にル・ボン・ヴィボンというフランス料理屋があって、
そこに集まってワインを飲んで少しいい気持ちになってきますと、
低い濁声で歌を歌うんです。」

「一つは森進一[1947.11.18- ]の
「襟裳岬」
[岡本おさみ(作詞 1942.1.15-2015.11.30)
吉田拓郎(作曲 1946.4.5- )1974]です。

「日本の歌謡曲で「襟裳岬」だけなのよ。
現代詩に通じる素晴らしいフレーズがあるのは」
というんです。特に三番がいいと。

「日々の暮しはいやでもやってくるけど
静かに笑ってしまおう
いじけることだけが生きることだと
飼い馴らしすぎたので
身構えながら話すなんて
ああ 臆病なんだよね」

という一節が彼女は好きなんです。

一番
「北の街ではもう悲しみを暖炉で燃やしはじめてるらしい
理由(わけ)のわからないことで悩んでいるうち
老いぼれてしまうから
黙りとおした歳月(としつき)を拾い集めて暖めあおう」

もいいですが、三番が好きなんです。
これが現代詩だと言っていました。
森進一 襟裳岬

https://www.youtube.com/watch?v=zm3FidE9U0w

https://www.youtube.com/watch?v=ROsl65oxb2w

https://ja.wikipedia.org/wiki/襟裳岬_(森進一の曲)

そしてもう一曲が「愛の賛歌」。
岩谷時子、エディット・ピアフです。」

「この二曲を濁声で、小さな声だから
耳を澄まさないと聞こえないんですけどね。
「嫌よ。絶対に人に言っちゃ嫌よ」と言うんです。
だからこのことはこれまで言わなかったんです。」

https://www.youtube.com/watch?v=t0Vy1rxg_e4


https://www.youtube.com/watch?v=EvT7HY6wMqM


加齢(67歳)のせいなのでしょうか
涙もろくなってしまった。
文字を読み続けていて、突然、
涙があふれタオルハンカチで目を拭い鼻をかむ、
こんなこと、数年前以前には決してなかったのに、
また今日も…。

『茨木のり子 「言の葉」のいのり
 文藝別冊 増補新版』
河出書房新社 2022年5月刊
工藤直子(1935.11.2- )
「のり子さんのり子さん」p.2-6

「1958年(昭和33年)、
出たばかりの『見えない配達夫』、
茨木のり子さん[1926.6.12-2006.2.17]の第二詩集。
「怒るときと許すとき」の
油断すればぽたぽた垂れる涙を
水道栓のように きっちり締め
の詩句が気に入り、
気がつくと私もぽたぽたぽたぽた涙を垂らしていた。」

「今年(2016年)は「茨木のり子」さんに会って半世紀。
のり子さんは会うたびに私の年齢を聞き、必ず
「若いわねぇ。いいわね」とおっしゃってたっけ。

「ずるいよ。じゃ私、いつまでも十歳年下で、
いつまでも若いって言われるんスか?」と刃向かうと、
きっぱり、こう言い返された……
若さでなく歳の差のほうが問題だというふうに。
「十歳じゃありませんっ。九歳の差です!」

七十九歳で亡くなられたのり子さん。
私は今年八十歳になりました。
いまなら言えますね。
「のり子さん、若いわねぇ」」

田中和雄(1935年東京都生まれ・童話屋創業者)
「低い濁声で歌った『愛の讃歌』 2016.5.30」p.20-28

「博報堂に入りますが、束縛がいやで五年で辞めたんです。
島田満雄という博報堂で制作局長だったアートディレクターと
二人で、童話屋をやろうと言ううことになった。」

「そのうち工藤直子さんが遊びに来た。
博報堂の同期だったんですが、非常に優秀な人で、
当時から「天才ナオちゃん」と言われていた。
彼女はぼくより三年前に、束縛されるのが嫌で、
フリーになって仕事をしていました。
そしてその縁で茨木さんが来たんです。1979年です。」

工藤直子・和田誠
『密林一きれいなひょうの話
 銀河社の創作絵本』
銀河社 1975.9
https://note.com/fe1955/n/ncd59cc9fb07d

「怒るときと許すとき」は、本書
「茨木のり子代表詩選 選 井坂洋子・小池昌代」p.36-75
には収録されていないので、
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/328

で読みましたが、
私が涙したのは、この詩ではなく、

「夢」p.71
http://hidamari-madobe.dreamlog.jp/archives/1428218.html

「獣めく」p.72
http://kinakotanka.blog57.fc2.com/blog-entry-789.html

「梅酒」p73
http://yamazakinomen.mizutadojo.com/ibarakinoriko.html

「最後の晩餐」本書未収録
http://blog.livedoor.jp/toshiyoshimura/archives/44472614.html

です。

茨木のり子『歳月』花神社 2007.2
一周忌に刊行された遺稿詩集
夫に宛てた39篇
1950年結婚
三浦安信 1975年5月逝去 享年56

最後の晩餐 

明日は入院という前の夜
あわただしく整えた献立を
なぜいつまでも 覚えているのかしら
箸をとりながら
「退院してこうしてまた
 いっしょにごはんを食べたいな」
子供のような台詞にぐっときて
泣き伏したいのをこらえ
「そうならないで どうしますか」
モレシャン口調で励ましながら
まじまじと眺めた食卓

昨夜の残りのけんちん汁
鶏の唐揚げ
ほーれん草のおひたし

我が家での
それが最後の晩餐になろうとは
つゆしらず
入院準備に気をとられての
あまりにもささやかだった三月のあの日の夕食

梅酒
   梅酒を漬けるとき
   いつも光太郎の詩をおもいだした
   智恵子が漬けた梅酒を
   ひとり残った光太郎がしみじみと味わう詩
   そんなことになったらどうしよう
   あなたがそんなことになったら……
   ふとよぎる想念をあわててふりはらいつつ
   毎年漬けてきた青い梅

   後に残るあなたのことばかり案じてきた私が
   先に行くとばかり思ってきた私が
   ぽつんと一人残されてしまい
   梅酒はもう見るのも厭で
   台所の隅にほったらかし
   梅酒は深沈(しんちん)と醸されてとろりと凝(こご)った琥珀いろ

   八月二十八日
   今日はあなたの誕生日
   ゲーテと同じなんだと威張っていた日
   おもいたって今宵はじめて口に含む
   一九七四年製の古い梅酒
   十年間の哀しみの濃さ
   グラスにふれて氷片のみがチリンと鳴る

ふわりとした重み
からだのあちこちに
刻されるあなたのしるし
ゆっくりと
新婚の日々よりも焦らず
おだやかに
執拗に
わたくしの全身を浸してくる
この世ならぬ充足感
のびのびとからだをひらいて
受け入れて
じぶんの声にふと目覚める

隣りのベッドはからっぽなのに
あなたの気配はあまねく満ちて
音楽のようなものさえ鳴りいだす
余韻
夢ともうつつともしれず
からだに残ったものは
哀しいまでの清らかさ

やおら身を起し
数えれば 四十九日が明日という夜
あなたらしい挨拶でした
千万の思いをこめて
無言で
どうして受けとめずにいられましょう
愛されていることを
これが別れなのか
始まりなのかも
わからずに

獣めく

獣めく夜もあった
にんげんもまた獣なのねと
しみじみわかる夜もあった

シーツを新しくピンと張ったって
寝室は 落ち葉かきよせ籠もり居る
狸の巣穴とことならず

なじみの穴ぐら
寝乱れの抜け毛
二匹の獣の匂いぞ立ちぬ

なぜかなぜか或る日忽然と相棒が消え
わたしはキョトンと人間になった
人間だけになってしまった

田中和雄
「低い濁声で歌った『愛の讃歌』」
「亡くなった後で『歳月』が出ました。
そこに収められた作品について
「ずっと書き続けているのです」
ということをおっしゃっていて、
ひとつだけでも見せてほしいと言っても
「絶対にだめです」とおっしゃって
お元気な時は一切見せてもらえませんでした。
見せられない理由は今になってわかりますね。」p.24

http://blog.livedoor.jp/toshiyoshimura/archives/43939265.html
「茨木のり子没後に発見された無印良品の箱には、夫・Yこと三浦安信への想いを綴った未発表の詩40編が収められていたという。」

読書メーター
茨木のり子の本棚
登録冊数 3冊
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11521985

https://note.com/fe1955/n/nd79e8302ad82
茨木のり子(1926.6.12-2006.2.17)
「梅酒」
『作家の手料理』
野村麻里編
平凡社 2021年2月刊
224ページ
日記 2021年5月20日
サンキュ! トマトの切り方
カルディ ポテトスティック HERB &VINEGAR 他

『茨木のり子 自分の感受性くらい
 別冊太陽 日本のこころ 277』
平凡社 2019年12月刊

昨日拾い読みした本。 『茨木のり子 自分の感受性くらい 別冊太陽...

Posted by 山本 鉄二郎 on Friday, January 24, 2020


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