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私の声が届いた日

私には人生の中で忘れられない瞬間がいくつかあります。
その中の一つを書き留めておこうと思います。


私は中学生の頃、生徒会に所属していました。
ポジションは書記で、
毎週集まって話し合うこともするような、
活発な生徒会でした。

私たちの代から校則を変えることができ、
卒業してからも、校則が少しずつ変化しているという話も聞きます。

その生徒会の最後の日。
引き継ぎの会みたいなのが全校集会であったんです。
そこで感謝や激励のあいさつを3年生がやることが前日に決まって、夜の小一時間で書いた簡単な原稿を私は読みました。

「この生徒会の一員として過ごした時間は宝物でした。」

詳しいことはその原稿があれば分かりますが、見つからないので分かりません。
ですが、このような一言を添えたのを覚えています。

なぜなら、この一言が生徒や先生の"心に響いた"ようなのです。

その会が終わった後、友達や先生によくそんな言葉が出てくるねや、
なんかすごかったね(私)ちゃんの話。
などと、絶賛してもらえたのです。

知り合いに会うたびにみんなそのことについて触れてくれて、その日、
私の声が多くの人に初めて届きました。


私はその一瞬が今でも忘れられません。
興味なさそうにしている人も、ふと顔を上げたのを見ましたし、
だった一言が多くの人の心に入ったのが初めてで不思議な気分でした。

元々私は読書感想文も書けないほどの作文苦手マンだったので、
私の言葉はいつも指摘されるので、人の前で話すのはあまり好きではありませんでした。

でもその一言があったから、私の人生の角度は少し変わり、この様にnoteを書いているんだと思います。

過去の自分ありがとう。
そして、あの時褒めてくれた皆さん、ありがとうございました。

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