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気づけば猫派になっていた

私は猫派だ。
元々はどちらでも無かった。
犬が好きかと聞かれたらもちろん好きだ。
猫も無論。
でもいつの間にか猫派になっていた。

理由は恋だ。
たったひとつの恋。
しょうもないこの恋が、私を少し変えたのだ。


コロナ禍になって出会ったのはBTS。
新しく出来た友達が勧めてくれた。
「BTS知ってる?」
「キムテヒョンなら知ってる」
そんなこんなでこれ見て!とYouTubeのリンクが送られてきて少しずつ見ていた。
「今日新曲出るから聞いてよ!」
夏休み明け早々言われた一言。
それがあの世界的大ヒットを記録した『Dynamite』だった。
その時に、あ、この人イケメンだなあ。
と思ったのが今の推し。

ああ、私の好きに刺さるイケメンもいるもんだなあ。
って思ってから推しになるまで一瞬の出来事でした。

彼はおじいちゃんと呼ばれ、
猫みたいな性格を持ち、
砂糖のような白い肌に、甘いスマイル
沼にどっぷりハマりました。

そう。猫みたいな彼が好きになって、
私も気づけば猫派になっていた。
猫可愛い。猫好き。と。
単純です。
彼が好きだから、彼みたいなものも好き。

彼が青が好きだから、
迷ったら青を買ってしまう。
彼がカメラが好きだから、
私も写真を撮ってみよう。
彼が好きなものは私も好き。
彼がやるなら私もやる。
私が彼を好きだから。ただただ好きだから。
もっと近づきたい。彼にどうにか近づきたい。

でも、彼が飼うのは犬で。
でも、彼が持つものは黒で。
でも、彼はカメラに映る側で。
彼と私は結局矛盾するところに存在してて、
全然近づくことはできない。
許されてもいないような、そんな気分。

ただ好きになっただけなのに、
ちょっと恋しちゃっただけなのに、
幸せで辛くて、
楽しくて悲しくて、
たくさんの感情が押し寄せてきて。
ずっと私は受け身のまま。
彼をつつくことさえできないんだ。

彼は私に愛してると言ってくれる。
彼らはずっと私たちを好きでいてくれる。
でも私はずっと片想い。
私たちは一生、両片想いなんだ。

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