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青春 3年 川上康平

板橋健太から紹介に与りました、川上康平です。

最上級生になるにあたり、面白いブログを書いてやろうと意気込んでいたものの、何一つ思いつくことができず、つまらないブログになっているかもしれませんが、一生懸命書いたので最後まで読んでいただけると幸いです。



「一度きりの青春時代を楽しんでください。」


と、中学生?高校生?の頃、母親から言われたことを覚えている。

誰もが思い描く青春とは華やかな文化祭や、体育祭で盛り上がったり、校内恋愛したり、恋人と手を繋いで学校から帰ったり、学校終わり友達と遊びに行ったり、旅行に行ったり、夜更かししてお酒を飲んで騒いだりするようなことであるだろう。

おそらくこんな理想的な青春を送れていないという人でも、このようなものに近い青春を送れた人は多いのではないだろうか。


しかし、自分は青春とはかけ離れた生活をずっと送ってきた。


中学校では親元を離れ、誰1人友達もいない環境でサッカーのために寮生活を送ることとなった。

当時の寮生活のルールは厳しく、平日のスマートフォンの使用は30分間のみで、親との電話のみ使用可。LINEもSNSもゲームも禁止で門限19時、就寝22時30分といった今では考えられない生活を毎日送っていた。

そして高校では、月曜日以外の平日は午前授業のみ、木曜日は学校すらなく、学校がない時間は練習、土日は基本試合、門限も変わりなく19時、22時にはスマートフォン回収、就寝も22時30分というルールに縛られた堅苦しい生活を中学生の時から6年間送ってきた。

そして大学では寮生活から離れ、一人暮らし生活を送ることとなった。ようやくルールの縛りつけから解放され自由の身となった。
夜にコンビニで何かを買うために外出することすら、特別でワクワクしていたくらいだった。


このように自分は青春とはかけ離れた生活を送っていた。


そして、寮生活をしている時は外部のことをあまり知らなかったが、大学生になり、多くの誘惑や刺激を受けた。

知り合いのInstagramのストーリーでは旅行に行ったり、お酒を飲んでふざけ合ったり、バーベキューしたり、楽しそうに遊んだりしている動画がよく回ってきて、楽しそうでいいなとか、羨ましいなとか、時には憎く見える時もあった。

そんなキラキラした生活を送っている知り合いとは対照的に、自分は朝起きて喉を通らない朝食を体のためにしっかりと食べる。
そして学校に行き授業を受け、学食も美味しそうなものがたくさんある中、体のことを考え栄養バランスの整っているものを選んで食べる。
そして家に帰る。すぐに準備を済ませ、ジムに行き筋トレをする。その後すぐに練習。
ボロボロになった体を回復させるために夜も栄養バランスの整った食事をいっぱい食べる。
そして、洗濯をしているうちに湯船に浸かり体を休め、風呂上がりにはストレッチをするといった24時間サッカーのために生活を送っていた。

ごく平凡な毎日で、変化もなく面白みもない。
そして、きついことだらけだ。

みんなが遊んでいる時に必死に練習して、みんながお酒を飲んで夜更かししている時に睡眠をとって、みんなが美味しいものを食べている時も栄養バランスの整った食事をとって。

1週間練習してきた体はボロボロだ。

だからこそ1週間で唯一の月曜日のオフは幸せでたまらない。

しかし、オフだからといって何をして遊べばいいのか、サッカーしかしてこなかった自分たちはわからない。

結局ジムに行って筋トレしたり、温泉に行ってリカバリーしたりなど、なんだかんだサッカーのために行動してしまう。

人間として何一つ面白みがないなと自分でも思ってしまう。


しかし、何気ない日常でも振り返ってみたらとても幸せだと感じる。


サッカーを通して自然にできた最高の仲間。
毎日きつい練習を共に乗り越える。
練習後くだらない話をする。

一緒に学校に行く。
一緒にご飯を食べる。
一緒に学校から帰る。

そして、またきつい練習を乗り越える。
時にはだらだらボールを蹴ってふざけたり、温泉に浸かりながら語り合ったり、一年間を通して、そう何度とない奇跡的な2オフで少しハメ外して遊んだり。


「お母さん、俺、めっちゃ青春できてたわ。」


今年で学生が終わる。


こうして全員が強い意志、情熱を持ってサッカー(青春)ができるのはあと一年。

まじで最高の一年にしよう。最高に楽しもう!


次回はチーム1のいじられキャラ、突進が武器のスピードスター?早乙女くんです。お楽しみに。


東洋大学体育会サッカー部 3年 川上康平

川上康平(かわかみ・こうへい) 2001年4月24日生まれ
津田FC→JFAアカデミー福島U-15→JFAアカデミー福島

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