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【特別編】スペインサッカーカンファレンス(本編)~Vol.3~

このnoteでは以下のセッションについての感想をupします!
第三部「ラ・リーガの日本戦略」
登壇者:オクタビ・アノロ氏(ラ・リーガ グローバル ネットワーク日本駐在員)
通訳:小澤一郎氏

「大いなる挑戦」

登壇されたアノロ氏が話されていて印象に残った言葉です。

ラ・リーガ(スペインサッカーリーグ)は言わずと知れた世界最強のサッカーリーグです。ヨーロッパNo.1クラブを決めるチャンピオンズリーグの成績においてもイングランド、ドイツ、イタリアなどの強豪リーグがある他国と比較しても群を抜いています。※以下写真に詳細記載(見えにくくてすみません...)

一方でビジネスの側面から見た場合ラ・リーガは(英)プレミアリーグと比較すると、売上規模にはかなりの差が存在します。その差を埋め、追い越す為に様々な打ち手を用意しています。

【10試合中4試合をアジア時間に合わせて開催】
※クラシコは2試合のうち1試合をアジア時間、もう1試合はヨーロッパ時間

その中の1つがアジア時間に合わせての試合開催です。
毎節の10試合中4試合がアジアの夜(21:00 or 22:00前後Kick off)に開催されている事を初めて知りました。

まずはスペインサッカーに触れてもらわないと何も始まりません。
その入り口が1つ整えられたと思います。

そして今シーズン、クラシコ(バルセロナ vs レアル・マドリード)を初めてアジア時間に開催しました。
これにはスペイン・ヨーロッパ内でも波紋を呼んだ挑戦だったようです。
日本でも開催時間に疑問を呈している方がおり、世界中が注目するイベントだと改めて実感しました。

既に一定数の価値(Value)を確保しているイベントに対して変化をつけることは、とても難しい事だと想像するに難しくありません。
それでも挑戦したラ・リーガの「切実さ」を感じました。

クラシコは今後も世界中の注目を集めるイベントに引き続きなるでしょう。
ただそれだけでは、プレミアには追いつき・追い越せないないとラ・リーガの方々は考えていて、その結果が今回の挑戦に繋がったと考えています。

「ストーリーとしての競争戦略」にて出てくる一説を引用させて頂きます(P.497)

脚本家の笠原さんは、切実なものとは「体の内側から盛り上がってくる熱気と、
そして心の奥底に沈んでいる黒い錘である」と表現しています。
戦略ストーリーも、そうした切実なものに裏打ちされていなければなりません。

戦略には論理が大切であることは周知の事実です。ただ論理に囚われて人の根底(感情)に突き刺さる切実なものが無ければ長続きはしないでしょう。

私はラ・リーガが作成した以下のPVに切実さを感じました。

上記で紹介した以外にも様々な打ち手を用意しているラ・リーガから今後も目が離せません。

またラ・リーガのtwitterアカウントの日本語版も開設されました。

こちらも是非checkしてみて下さい!

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