回線速いとCF勝てるのか？#6：分析結果
みなさん大変お待たせしました！114名もの皆様にご協力頂いたアンケート分析結果をお伝えしたいと思います。
今回の記事ではシンプルに「結果だけ」お伝えしたいと思います。結果だけ知りたかったと言う人はこの記事だけで十分かと思いますが、分析結果を解説した動画を別途作成しておりますので、詳しく知りたい人はそちらをお待ちください。
とはいえ、サンプル数が十分な調査ではありませんので、あくまでこの条件で考察した結果ということだけはご承知おきください。
結論①：回線の品質とCF勝利数は（たぶん）関係ない
いきなり結論からになってしまいますが、今回調査した範囲においては、CFの勝利数は回線品質（ピン値だけじゃなくジッター値やパケロス値も）に左右されている、という論拠を得ることはできませんでした。
さらにもっと言うと、課金額やスカッド総額についてもCFの平均勝利数にはほぼ関係ない数字と考えられ、勝利はお金では買えないのではないか、という結果も出ています。
Pay To Winじゃなくて（ある意味）良かったですね。
これらを示すグラフのスクショを2点ほど貼りますね。
結論②：都会の人ほどCF勝っているわけではない
巷で言われるような、「都会の人は（回線が速いから）CF勝ってる」というのが本当かどうかも調べてみました。回線の速さに関係なく、今回のアンケート結果を都道府県にマッピングしたところ、別に都会だからCFの勝利数が多いというわけではなさそうでした。
ただ、東京から離れるほどピン値自体は大きくなってましたので、そこに関しては皆さんの感覚の通りなのではないかと思います。
補足：なぜそう言えるのか？
相関分析について
今回の分析ではまず単純にCF平均勝利数とそれに関係してそうな数字を比べて「相関（または逆相関）しているかどうか」を調べています。相関というのは一方の数字が変化するともう一方の数字も釣られて変化する「度合い」の事だと思ってください。
一番気になるピン値とCF平均勝利数の相関を調べてみたのですが、相関係数が「-0.1688」と出ました。相関係数というのは1（または−1）に近ければ近いほど強い関係性を示す係数でして、この場合の-0.2弱という数字は非常に弱い相関であることを意味します。つまり、殆ど関係が無いということです。相関がないからといって即因果関係がないという結論にはならないのですが、少なくとも回線速いと勝ってるよね？という根拠には（今のところ）なり得ないのではないかと考えました。
多変量解析について
今回の分析では相関だけではなく、多変量解析法というものを用いて多角的に検討してみました。とあるツールを使って計算しております。
多変量解析というのを単純に説明すると、他の条件が全く一緒だったと仮定して「特定の変数だけが結果に及ぼす影響具合」を分析する行為です。具体的には、ピン値以外の項目（年齢、ゲーム歴、居住地、などなどアンケートにお答え頂いた項目）が全て同じで、ピン値だけが違う場合にCF勝利数がどれだけ変化するかという分析になります。
この分析からも回線の品質がCF平均勝利数に影響していると思われる要素を得ることはできませんでした。
また、CF平均勝利数に関係あると思われる数字があるとすれば以下の2点のみで、他の数字については「都市伝説の域をでない」という感じです。
メンタルの強度（自己評価）・・・1上がるごとに1勝分の価値
メタ選手起用傾向の強さ・・・1上がるごとに0.7勝分の価値
終わりに
結論としては以上です。細かい話は別途動画化したいと思っていますので、暇な人はそちらも見て頂ければと思います。
また、分析は一旦終了しましたので、アンケートにお答え頂いた方々から抽選で10名の皆様に1000円分のPSNカード（デジタル）をプレゼントさせて頂きます。長いアンケートにもかかわらず最後まで答えて頂いてありがとうございました。
分析結果のダッシュボードは動画公開時に皆さんにもお手元で触れるように公開したいと思います。
それから、別途こういう角度で分析してみたいというような要望がありましたらお気軽にDM等ください。
ということで、私としては今後「回線の速さはCFの勝利数を左右しない」というスタンスで行きたいと思います。もちろん、こんなサンプル数の少ない凡な調査で断言できるわけではないのですが、それでも「回線の速さはCFの勝利数を左右する」と言えるだけの論拠をもって主張されない限りは同じ事を言い続けると思います。
と言うわけで、回線の品質や相手スカッドの強さ（または自分のスカッドの弱さ）を嘆く暇があったら腕を磨いてメンタル強化しようという、のび太くんだったら「そんなぁ〜」って言いそうな感じの結論で締めたいと思います。
分析シリーズは要望があれば別の分析をやってみて記事にしたいと思います。皆様、ご協力ありがとうございました。
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