見出し画像

【ドイツ事情】駅に改札口がない! #26

https://stand.fm/episodes/623068cfadb2f9000788896b

※ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています.

今日は,ドイツ事情についてお話します.

言葉を使うためには,その背景となる文化,生活,習慣などの知識も必要となります.
この講座では,私の経験も踏まえた話を今後,週に一回程度,織り込んでいきたいと思います.

今日お話するのは,ドイツの駅には改札口がないということです.

始めて訪れる国では,びっくりすることが多いですよね.

私もドイツへ初めて行った時は,日本との違いに驚くことが多かったのですが,しばらく滞在していると,それが当たり前になってしまい驚いたことも忘れていきます.
そんな時,母が初めてドイツへ遊びに来てくれたんです.

そして,母が一番びっくりしたのが,駅に改札口や改札機がないことでした.

ドイツ鉄道の駅に入ると,そのままホームに続いていて何のチェックもされずに電車へ乗り込みます.

「あれ?改札は?」と,母はとてもとまどっていました.

実は,ドイツでは改札って行われないんですよ.
車内で検札が行われるだけです.

ドイツでは路面電車が多く走っているのですが,
こちらも乗車の際に切符をチェックされることはありません.

ただし,抜き打ちの検査はあります.
急に検査員が電車に乗ってきて,切符をチェックされます.
もし,切符を持っていなければ罰金を取られます.

切符は停留所の券売機で買えますが,買うだけで安心してはいけません.
電車に乗ったら刻印機がありますので,その機械に切符を差し込みます.
ガチャンという音がして乗車時刻が印字されます.
切符にその印字がされていないと罰金対象になります.

検札の頻度は,地域によっても違うようですね.
私が滞在した町は,ハイデルベルク,アウクスブルク,ブレーメン,ハノーファーで合わせると5年以上になるのですが,どこもめったに検査員は乗ってこなかったです.
私が検査員を見たのは4~5回ですかね.

でも,当たり前ですが,めったに乗ってこないからといって,無賃乗車をしてはいけません.
人間として恥ずかしいですからね.

母は,帰国後も「改札がないのには,びっくりした.」と何度も言っていて,余程印象に残ったようです.

改札がある国で生活していると,改札がないなんて考えられませんが,無くてもやっていけている国を見ると,(駅には改札口が必要という)固定観念が崩れますよね.
このような体験は,視野を広げ,新しい言語を学ぶ際にも役立ちます.
ということで,これからもいろいろお話していきますね.

それでは,また明日.
Bis morgen.
Tschüs!

この講座が有益だと思ってくださったかたは、是非サポートをよろしくお願いいたします。いただいたサポートは講座の継続や改善に向けて研究活動費として大切に使わせていただきます。