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【ドイツ語】話法の助動詞とは #146

※ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています.

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ.
白井宏美です.

今日は「話法の助動詞」について解説します.
(発音は音声をお聞きください.)

話法の助動詞は話者(話し手)が事態をどう捉えているかを表します。


たとえば Ich arbeite. と言えば「私は働いている」という事実を表しているだけですが、

Ich muss arbeiten.「私は働かなければならない」と言えば必然性が加わりますし、

Ich will arbeiten.「私は働きたい」と言えば意思が加わります。

Ich kann arbeiten.「私は働くことができる」と言えば可能性が加わります。


これらのニュアンス話法で、今言った例文の中では muss, will, kann 話法の助動詞です。 


これは話者が「ねばならない」「したい」「できる」などの判断をして話す方法ですから、「す」の「話」と「方法」の「法」話法と覚えておいてくださいね。


この話法の助動詞は6つあります。


先ほどの例文であげた muss, will, kann は主語 ich に合わせて人称変化した形(定形)ですが、不定形は次のようになります。

müssen
wollen
können
dürfen
sollen
möchten (mögen)

möchten は本来 mögen の接続法第2式なのですが、日常会話で「~したい」という意味でよく使われるという理由と、mögen が話法の助動詞として使われなくなってきているという理由から、最近の教科書では möchten と書かれていることが多くなっています。

ちなみに「接続法第2式」については初級文法の終わりごろに解説します。


木曜日からは、この話法の助動詞について具体的な解説と練習をしていく予定です。

それでは,また明日。
Bis morgen.
Tschüs!


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