【ドイツ事情】スピーカー音のない静かな街 #288
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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。
先週は「高い声は未熟で子供っぽい」というテーマでお話しました。
今日は「スピーカー音のない静かな街」というテーマでお話します。
ドイツでは騒音に悩まされることはなく、日々静かな夜と静かな休日が保証されていてとても快適なんです。
しばらくドイツにいて、久しぶりに日本へ帰って来ると、街の騒音が余計に気になります。
特にスピーカー(拡声器)を使った廃品回収車や灯油などの移動販売車はひどいですよね。
閉めきった家の中まで聞こえるように、規制違反の大音量を流していて、実際、拡声器騒音問題となっているようです。
でも移動車両の確保や音量の測定が難しいことなどから、ほぼ野放しになっているとのことです。
それから選挙運動の時の選挙カーも、朝早くから夜遅くまでうるさいですよね。
このように住宅街でスピーカーを使って巡回販売したり、選挙カーでまわったりすることはドイツでは全くありません。
ドイツだけではなく他の国でも見られず、日本特有の奇妙な事象として紹介されることも多いようです。
日本では他にも街頭演説や、市役所などからのアナウンスも街に響き渡ります。
日本に初めて来たドイツ人の知り合いが、これらのスピーカーからの声にとても驚いていました。
「スピーカーを使うぐらいだから地震か津波か何か大変なことが起こったのではないか、ただちに避難するように呼びかけているのではないかととても不安になった」と言っていました。
ドイツは騒音には敏感で、静かな街、静かな時間を大切にします。
Ruhezeit というものがあり、絶対に静かにしなければならない時間帯まで決められています。
多くの場合,月曜日から土曜日は午後10時から午前6時まで,日曜・祝日は一日中 Ruhezeit と定められているんです.
ですから特に夜や休日はとても静かでリラックスできるんですよ。
これについては第74回で詳しく説明しました。
皆さんは、どう思われますか?
それでは、このあとも素敵な1日を!
Einen schönen Tag noch!
Tschüs!
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