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【ドイツ事情】ケーキにフォークが刺さっている! #225

※ 音声はコチラ↓ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています。

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。

毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。

先週はドイツでは「客と店員は対等」というお話をしました。

今日は「ケーキにフォークが刺さっている!」というタイトルでお話します。

ドイツのカフェでケーキを注文した時、ケーキが倒された状態で出てきたのにも驚いたのですが、さらにびっくり仰天したのはケーキにフォークが突き刺さっていたことです。

日本ではありえないことですが、ドイツでは珍しくありません

こちらのホームページにある写真でも、当たり前のように倒されたケーキにフォークが突き刺さっています

これに対して特に日本人が驚くようで、ツイッターでは「何故ドイツではケーキにフォークを横刺しにするのか問題」というハッシュタグまであるほどです!

フォークが突き刺さって出てきた色々なケーキが投稿されています。
横から刺してあるものだけではなく、上から刺してあるものもあり、プリンやアイスクリームにはスプーンが刺さっていることもあります。
そして、なんと4人で一つのケーキを注文したら、フォークとスプーンが4本ずつ計8本も刺さっている写真まであって、「そこまでするか」ともう驚きを通り越して感心してしまうほどです。

理由ははっきりとは分かっていません。

倒れやすいケーキは初めから倒しておく
落ちやすいフォークはケーキに突き刺しておく

このような合理的な考え方からくるのかもしれません。

また、ドイツ料理は見た目はそれほど気にしないという点も関係しているのではないかと私は考えています。
日本料理に比べると、その差は明らかです。
特に日本料理は、舌で味わうだけではなく目でも味わいますよね。
豊富な種類の器、凝った盛り付け、彩の良さなど料理の美しさを重要視していますし、楽しみます。

それは日本の丁寧で繊細な作りのケーキにも表れています。そして、少しでも崩れることがないように慎重に扱われますよね。

ケーキを買って持ち帰る際も、日本のケーキ屋さんではケーキ専用の箱があり、ケーキが傾いたり、ケーキ同士がくっつかないように工夫して入れてもらえますが、ドイツでは普通、そんなことを気にする様子もなく紙皿に乗せて紙袋にポイっと入れて渡されます。

それから、なんといっても日本のお箸の作法として、食べ物にお箸を突き刺す「刺し箸」やご飯の上にお箸を突き立てる「立て箸」がタブーとして嫌がられることが、フォークが刺されたケーキに対して、特に日本人が驚いてしまうことにつながっているのではないでしょうか。

皆さんはどう思われますか?
感想やコメントをお待ちしております。

それでは、このあとも素敵な1日を!
Schönen Tag noch!
Tschüs!

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