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【ドイツ事情】 議論好きとは #338

※ 音声はコチラ↓ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています。

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。


毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。


先週の第333回では「寝かしつけも1分で終了!」というテーマでお話しました。


今日は「議論好きとは」というテーマでお話します。


ドイツ人は議論好きだとよく言われますが、議論好きとはどういうことかについて、ある側面をお話します。


ドイツの友人や知人と話していると、しょっちゅう「この問題について、あなたはどう考えるのか?」と聞かれます。

なんらかの意見を言うと誰かが反論し、その反論に対してまた誰かが矛盾を指摘したりして議論が始まっていきます。


また、パーティーや旅行などに誘われて、あまり気が進まない時にあいまいな返事をすると Ja oder Nein? と問いただされることもよくあります。

あいまいな態度は許されず、自分の思いをはっきり主張することを求められるのです。

かといって「嫌だ」とはっきり言えば、どうしてかと聞かれます。
理由を述べれば、反論されることもあります。
反論されると相手が気分を害したのかと思って「じゃあ、行きます」と言ってしまい、呆れられた経験があります。


日本で育っていると相手と調和することによって解決したいと思うのですが、ドイツで育った人たちは議論して解決したいわけです。


ドイツでは家庭や学校でも、他人の気持ちを察するのではなく、自分の考えを明確に伝えることを教えられますからね。


日本では議論に慣れていない人が多く、反論批判をされると個人攻撃をされたと感じる人がいます。


ドイツでは、自信満々に持論を述べ、意見を戦わすことができなければ、未熟で能力が低い人と思われ相手に信頼されません
反論されても個人攻撃されたなんて思う人はまずいませんので、臆さず堂々と自分の考えを伝えましょう。
そのほうが人間関係がうまくいきます。


私も最初は抵抗がありましたが、慣れてくると思ったことを率直に言い合うほうが裏表がなくて分かりやすいので付き合いやすくなってきました。


皆さんはどう思われますか?


それでは、このあとも素敵な1日を!
Einen schönen Tag noch!
Tschüs!


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