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FC今治はどこまでも大きくなれる #はじめてのFC今治 細川淳矢

プロとして15年目になる細川選手。ベガルタ仙台、水戸ホーリーホックを経て、長いプロ生活で初めて代理人を付けて移籍先に選んだのがFC今治。「FC今治はどこまでも大きくなれるチーム。取ってもらった恩は必ず返す」と語る細川選手にその思いを聞きました。

サッカーをはじめたきっかけは何ですか?

小学校3年生のときに、仲の良い友人たちと一緒に少年団に入ったのがきっかけです。「みんなで一緒にサッカーやろうぜ!」的な最初は遊びの延長みたいな感じでした。4年生のときにJリーグが開幕して、三浦知良選手に憧れて、三浦選手の生い立ちを描いたアニメもよく見ていました。当時のポジションはセンターフォワードでした。小学校のときからプロになるのを夢見ていましたし「自分だったらなれる!」と純粋に信じていた時期でした。

JリーグMVP表彰を受ける三浦知良選手(Jリーグ Instagramより)

でも高校生になり、埼玉で1番の強豪校・武南高校に入学したことで、周囲のあまりのレベルの高さにカルチャーショックを受けて……。練習量も全然違うし、最初はまったく付いて行けずに1カ月で疲労骨折するほどでした。3年生のときにやっとAチームに上がって、徐々に試合に出られるようになっていきました。高校卒業後は東北にあるサッカーの強豪校・仙台大学に進学しました。

大学では全日本大学選抜にも選ばれたそうですね

はい。デンソーカップの東北エリアで、ズバ抜けて強かったのが仙台大学だったんです。3年生のときにデンソーカップで全国2位になることができ、それがきっかけで全日本大学選抜に入ることができました。その大学選抜のチームでは、チームメイトが「どこどこのクラブの練習に行った」とか「どこどこのクラブに決まりそう」とか、具体的なプロへの進路を話していました。そのときに初めて「ああ、僕もこのレベルにいるんだな」と感じ、プロ選手になる未来をリアルに見据えて考えるようになりました。

そんな中で、ベガルタ仙台のスカウトの方から声をかけてもらい、1週間ほど練習に参加するチャンスをもらいました。そこでの1週間は、これまでの自分の中で1番パフォーマンスが良かったんじゃないかと思えるほど調子が良くて、そのまま強化指定と来期の内定をつかみ取りました。自分より凄いと思える選手がいる中で、チャンスを物にしてプロになれたことに感謝しました。

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プロ選手になり、壁を感じたことはありますか?

ベガルタ仙台の強化指定のときはまだプロではなかったので精神的にも伸び伸びとプレーができ「来期の期待の星」と周囲からも言われました。でもその後、プロに入ってからはプレッシャーをすごく感じるようになってしまって。スタメンを勝ち取ったのはいいけれど、1試合目の愛媛FCとの試合で、プレッシャーのあまり縮こまってしまい、ズタボロになってしまいました。自分のプレーやミスで、あんなにもたくさんの観客や支援者の方々を悲しませることになるんだと痛感し、プロの責任の重さとそれに打ち勝つ術を学びました。

最終的にベガルタ仙台には契約満了まで5年お世話になりました。契約満了後は他のチームにも僕の存在を知ってもらいたいと、様々なクラブの練習参加しましたが、トライアウトのときに怪我をしてしまい、手術をして数ヶ月リハビリをしていました。怪我が回復した頃シーズン途中でしたが、水戸ホーリーホックから声をかけてもらい入団が決まりました。それから10年間、水戸に在籍していました。

水戸時代の細川選手(水戸ホーリーホック Instagramより)

FC今治に加入した決め手を教えてください

去年、水戸ではあまり試合に出られなくて悔しい思いをしていました。それと同時に、これからも自分がこのチームで頑張って試合に出て行くイメージが湧かなくなっていたんです。それで37歳にして初めて、代理人を付けて移籍先のチームを探してもらいました。そんなときに、1番最初に声を掛けてくれたのがFC今治でした。岡田さんがいらっしゃることやビジョンが魅力的なのはもちろん、J2昇格のために僕に何を求めているかが明確で、FC今治はどこまででも大きくなれるチームだなと感じ、迷わずに「はい、行きます!」と決断しました。

入団前に強化スタッフの方から「細川君にはベテランとしてチームの士気を高めていってほしい。FC今治のセンターバックには若くて良い選手が揃っているので彼らを成長させてほしいし、ビルドアップの安定感を出してほしい」と具体的にチームでの役割を伝えてもらったので、それに応えなければいけないと感じています。

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実際にFC今治に加入してみて、チームメイトは真面目で向上心が高い選手が多く「本当に来て良かった」と思いますし、FC今治は上を目指すのにふさわしいチームだと思っています。

今治の街や夢スタの印象はどうですか?

初めて今治に来たとき、松山から北条経由で海沿いの道を通って来たんですが、その海岸線がすごくキレイで感動したのを覚えています。夢スタも海や山が見渡せて、こんなに景観が素晴らしいスタジアムはないんじゃないでしょうか。それとスタジアムからピッチに向かうときの、下に降りていく階段がすごく印象的でした。スタッフの中野圭さんに「ミュージックステーションみたいでしょ」と言われたんですが(笑)、確かに! と思いました。実際に観客のみなさんがいる中で、階段を降りて行ったら気持ちがいいんだろうなと今から楽しみにしています。

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ピッチへは階段を降りて入場

最後にファン・サポーターへメッセージをお願いします

J2昇格を本気で目指しているチームに来られて良かったと思っています。ここで自分の持っている力を発揮してJ2昇格を成し遂げたいですし、そのためにもサポーターやパートナーの方々とみんなで勝ち取らなきゃいけないと思っています。ピッチ内でもピッチ外でも、クラブとして成長していく助けになることが、自分を取ってくれた意味になると思いますし、取ってもらった恩は必ず返します。今シーズン、頑張っていきますので応援よろしくお願いします!

文/村上亜耶

以下の動画は、細川選手がラジオ番組「カナイがイカナイト」に出演した際の放送アーカイブです。ぜひご視聴ください。

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