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サッカーという選択肢|北河耕太

profile
#3  北河耕太
出身高校:浅野高校
ポジション:CB
幾度となく敵の攻撃を跳ね返し続けてきたア式の壁。圧倒的な守備能力と安定したビルドアップでア式の最終ラインを支え続けた。
 
北河耕太からのラストメッセージ

去年のコ式のブログで一番印象に残っているのは春平さんのブログだ。
春平さんがア式で抱いた感情について、赤裸々に書かれた文章は自分のア式での活動について考えさせられた。
ア式を引退した今、自分が思っていることを素直に書こうと思う。誰か一人にでも、何かが伝わればうれしい。

ここ数年のア式はすごく変化していると思う。
多くの活躍の舞台が用意されていて、競技面だけではなく事業面も充実していたり、ア式以外の活動、資格試験、就活、留学などにも力を入れられる環境は、誰にとっても有意義な時間を提供してくれる。

同期の六角、ひとき、向井は3人とも資格試験と並行しながら部活をしていた。六角、ひときの過去のブログを見ると、ただ漠然とサッカーをしているのではなく、大学でサッカーを続ける意味を常に問うて、だからこそ中途半端に部活と並行するのではなく休部という選択をしたのだと(勝手に)思う。
変化を恐れず、今もなおチャレンジし続けている3人は本当にすごい。尊敬してる。

事業面、資格試験、就活など、競技面以外にもエネルギーを注ぐ人が増えているア式の変化に逆らうようなことを言うが、サッカーに熱中するという選択肢を捨てないでほしい。

なぜア式への入部を選んだのか。
それは、3歳から始めたサッカーがただただ好きだったからだ。
確かにプロになるわけではない自分にとって、将来のためにはもっと有意義な時間の使い方があったのかもしれない。だけど、ア式蹴球部はサッカー部であり、サッカーをする部活だ。大学生活という人生最後の自由な時間を自分の好きなこと、サッカーをすることに捧げたかった。(マネジメントの仕事、全然しなかったのは本当にごめんなさい)

ア式のサッカーのレベルは本当に高いと思う。強豪校出身も多く、1年生の時はレベルの高さに衝撃を受けた。
だけど残練して、筋トレして、毎日練習動画見て、Bチームの時はAチームの練習動画も全部見て、戸田さんの心がえぐられるけど芯をついてくるLINEとも向き合った。
結果20年間というサッカー人生において、一番成長を実感したのは間違いなく大学サッカーだし、弱小浅野高校出身ながらア式で試合に出ることができた。
多くの人に応援してもらいながら、ピッチで活躍できたときは本当に気持ちがいい。

でもいくら好きなこととはいえ、常に楽しいわけじゃないしうまくいくことばかりではない。
成長を実感できなかったり、ラントレはめちゃくちゃ嫌いだし、3年生の時同じポジションでスタメンだったかとちんが、練習後「APEXやろうぜ~🤙」ってニヤニヤして言ってくる日々はまじでむかついた。

だけど、ア式には頼れる人がたくさんいる。

成長を感じられなかったとき、しょう、マーボさんに相談に乗ってもらった。
自粛期間、戸田さんに怒られるラントレの日々を乗り越えられたのは等々力メンバーの6、ムネがいたからだ。
試合に出れなかった3年生前期、APEXが終わってかとちんが寝た後、「なんで右センターバックで出ないの?」と自分の転機となるアドバイスを深夜2時までしてくれた佐川さん。面と向かっては言いづらいけど、一番自分を変えてくれてお世話になったのは佐川さんです。ありがとうございました。

不仲説とかよくあるけど、サ式で自分は本当に良かったと思う。
4年間部活を辞めるという選択肢が1度も出なかったのは、間違いなくサ式のおかげだ。
Tと米とはほんと彼女かって思うくらい一緒にいた。1年のころ一緒に練習していたなべとコバは、競技面だけでなく、事業、マネジメント面においても必要不可欠な存在になってたし、就活も大成功。うらやましいし、妬ましいし、かっこいい。
1年のころ、正直相手にすらならないと思っていた小松は俺より先にリーグ戦に出場して、俺が落選した副キャプテンにもなってた。めちゃくちゃ悔しかったし、負けたくなくて、結構意識しながら練習してた。
学生監督として難しい立場でありながら、常に部の指針であり続けたしょうはマジですごい。しょうがいなかった部活を考えるとぞっとする。気分屋で扱いづらくて、迷惑かけてばっかだった。本当にごめん。ありがとう。

気持ちよくなって、思い出話が多くなってごめんなさい。

ア式には頼れて、刺激を与えてくれる人がたくさんいる。
サッカーがあまりうまくいかなかったとしても、諦めるのではなく、誰か周りの人に頼ってほしい。
誰かが必ず力になってくれます。どんどん頼りましょう。

最後に

自分の将来を考えるともっといい選択肢があったのかもしれない。
だけど、大学生活をア式蹴球部に捧げて、全く後悔がないし最高だった。
リーグ戦全試合出場という個人目標だけでなく、みんなのおかげでリーグ優勝という最高な結果まで味わえた。

大学生活を何に使うかは人の自由だし、どの選択も尊いものだ。事業面、資格勉強、就活など、変化を恐れずチャレンジする選択は間違いなくすごい。
だけど、どんな取捨選択をしたとしても、選んだものには全力でエネルギーを注いでほしい。
そしてこのブログを読んで、「サッカーに熱中する」という選択肢を残してくれる人がいればうれしいです。

今まで本当にありがとうございました。来年、1部で躍動するみんなを楽しみにしてます。

北河耕太


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