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#26:あそびは自由の実験だと言っても過言ではない!

今日のテーマは”遊びは自由の実験だ”というお話をさせていただければなと思います。

今回のエピソードは泥団子のエピソードになります。

園の近くの公園に遊びに行くと子どもたちはよく砂で遊んでいます。
砂いじりをしたり、絵を書いたりしてるんですけども
最近はよく泥団子を作っている姿が見られます。

しかし、悲しいことにその公園の砂は、少し砂利気質で石が粒が大きめの砂で、
大人でもなかなか団子を作るのが難しい砂の気質になっています。
もちろん子どもたちも一生懸命作ってはいますが、なかなか作るのは難しく。

スコップや木の棒などで地面を掘って、砂集めてちっちゃい手で
一生懸命ぎゅぎゅっと固めています。

一応なんとか固まると持ってきて、”みてみて”と持ってきてくれるんですが、
やはり見せた瞬間にその砂のお団子は儚くも崩れてしまって、
子どもたちのあーという顔がなんとも悲しげというか儚さがある感じで。

そして、なんとか子どもたちと一緒に泥団子楽しめないかなぁということで、
もちろん場所を変えるというのは1つの手ではあるんですけども
何回崩れても子どもたちはどんどんトライして泥団子を作ってますので、
なんとか固める方法は無いかなぁと一緒に考えていました。

水を使ってみたり、雨の日の次はどうだったかとか、
出来る限り深く掘ってみたりとかいろいろ試してみました。

ある日ある子が多少固まった団子を使って、団子屋さんを開こうということで団子屋さんを始めました。
その日はやわい団子でお団子屋さんをやっていました。

そして、お昼ご飯の時間が来てその日は帰ることになりました。
でも団子はせっかく作ったのでどうしようかと。
”そこに置いておいたらこわされちゃったり、なくなったりしちゃうかもしれないね” と話をしていました。

その公園には道具倉庫のコンテナがあって、ある子が”その上に置いていこうよ”という話になりました。
おおナイスアイディアと思い、僕がその上にみんなが作った団子乗せてその日は帰りました。

そしてここからが面白いお話です。

次の日に戻ってくるとまだコンテナの上にはお団子が残っていて子
子どもたちも”昨日の団子だー”と言って喜んでいる姿がありました。

”じゃあまた続きをしよう”ということで、僕が手を伸ばしてそのコンテナの上のお団子をとったんですね。

するといい感じに乾燥してまして、

お団子がガチガチに固まっていました。
砂の素材なのか砂の気質なのか分かんないんですけど、
乾燥するとちょっと硬く、ある程度持てる硬さまで乾燥していました。

僕も”固まった!!”と思い、子どもたちにすぐ渡して、
子どもたちもしっかり持ってる感じが嬉しかったみたいで”お団子できたお団子できた”とみんなで喜んで遊んでいました。

そしてその後も一回目の自分たちの作ったお団子だとすぐ崩れてしまうので
その日からお団子を乾燥させる。と言う工程が増えました。

なので地面の砂を掘るためのものを探して、
砂掘って、結構掘って、
固まるような砂を見つけて
手で固めたらコンテナの上に乗せて乾燥させる
というお団子の工程ができました。

そしてみんなでお団子で遊べることができました。

そして、
タイトルの遊びは自由の実験だというお話しさせていただくと
やっぱり子どもたちはいくら失敗しても何回も何回もトライする姿というのが見られると思います。

いろいろ僕らも一緒に考えて、試して、考えて、試して。
この繰り返しが、まるで実験というか研究というか、遊びの研究・実験として、
子どもたちもたくさんの学びがあるのではないかと思います。

その中で比較したり、観察してみたり、振り返ってみたりという
思考と観察と振り返りのプロセスがすごく大事なのかなと思います。

子どもたちも
こうやったらうまくいくかなぁ、これだったらうまくいかないかなぁ
を考えながら遊んでいる様子が見られたので、泥団子以外でもこのような遊びがどんどん増えていけば面白いのかなと思います。

少しでも参考にしていただければうれしいです。
エピソード by あやと

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