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30-Day Film Challenge - Day 6 涼宮ハルヒの消失

twitterで回ってきた映画チャレンジ、noteで書いてみよう!

Day 6 -  your favorite animated film

「涼宮ハルヒの消失」2010年製作

原作 谷川流
主演  杉田智和 平野綾 茅原実里 後藤邑子 小野大輔
あらすじ:テレビアニメ化され人気を博した、谷川流によるライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズの劇場版。“宇宙人や超能力者を探し出して遊ぶ”という目的で「SOS団」を設立した涼宮ハルヒは、美少女だが変わり者の女子高生。クリスマス間近のある日、「SOS団」のメンバー・キョンが学校に行くと、後ろの席にいるはずのハルヒがいない。代わりにハルヒの席には、かつてキョンを殺そうとしていた朝倉が座っていたー。映画.comより

学園ものSFといえばいいのか、ジャンルが難しい作品です。原作小説のタッチは非常に軽いのでジュブナイルライトノベル枠だと思ってます(角川スニーカー文庫発行)2010年当時、駅で映画のポスターをみたのがきっかけ。変なタイトル、可愛い制服、5人組、何かを企んでそうな女の子(ハルヒ)と振り回されそうな男の子(キョン)というイラストがやけに刺さりました。帰り道で本屋に寄ったらまさに本作品の小説が山積みされており、既刊まとめ買いしたんです。で、一気読みしたら三作目「涼宮ハルヒの退屈」に収録されていた「笹の葉ラプソディ」がめちゃくちゃよくて。収録されているエピソードはほとんどが日常的短編なんですが、唯一長編であり今回映画化された「消失」を読み終えて、すぐみることに決めました。

結論として、映画館で3回みました。初見殺しというか、原作予習済みにもかかわらず、脳処理が追い付かなくてチンプンカンプン。その分、仕掛けが腹落ちするとエウレカ!と叫びたくなります笑。当時は映画語りする仲間も周囲におらずnoteも書いてなかったので、ひとりで悶々と感想をこねくり回していました。映画館でみるとフィルムシートがランダムでもらえるという太っ腹なファンサービスもあり、リピーターは多かったのでは。私のもらったフィルムはすべて長門有希。無口、美少女、文芸部員、小難しいSF好き、実は宇宙人。みてこの設定テンコ盛り。

長門 有希(ながと ゆき)
SOS団の団員。無口でいつも本を読んでいる文芸部員。その正体は情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース(≒宇宙人)であり、人間離れした能力の数々を行使することができる。 wikipediaより

ほかにも、未来人、超能力者、ビッグバン起こせるレベルの神様など、ぶっとんだ面子が一堂に会して学園生活を送っているという物語です。中学生の妄想あるあるといっても過言ではない。

映画の骨子としてあるのが、一般人である主人公高校生キョンが所属するサークル、SOS団。ひとくせもふたくせもある団員に振り回される日常が、ある日一転、ザ・日常に世界が変わってしまうんですね。ハルヒの消失とともに。彼らは学校から消え去り、唯一長門のみ残っていたが、彼女は宇宙人ではなく、ただの文芸部員(with眼鏡)のおとなしい女の子へ様変わりしている。望むべきパラレルワールドに行っちゃったキョンと、世界改変の引き金になった長門のシーソーゲームがたまらなく好きです。映画は逃げちゃだめだキョン同士の戦いがツボすぎる。キョンの独白、改札口のシーンがめちゃくちゃよくて毎度泣きそうになります。アニメ未見なので映画のみの感想ですが、あくまでSOS団員の恋愛模様はパラレルワールドないしは今ではないどこか(未来、過去)でしか描かれない感じがよかった。5人組にはずっと悪ガキでいてほしい。キョンとハルヒは同志愛って感じで、恋人じゃないんですよね。そこがよい。

映画見終わったあとすぐにキャラソンを購入しました。一等好きなのは古泉と朝倉さん。cool edition最高。2人とも優等生で見目麗しく、少々狂ってるあたりがいい。

小説のエンドレスエイトも、読み手をわかっていながら不安にさせるとこに引き込まれました。世にも奇妙な物語みたいな描き方が上手い。

映画はエピローグで、図書館にいる長門が描かれます。あの瞬間、長門は笑みを見せたのか(本で口元を隠されるのでわからない)宇宙人もといロボット(情報統合思念体)に近い彼女に喜怒哀楽を生み出す、このへんがアシモフっぽいというか、2001年宇宙の旅のHALや、ブレードランナーを彷彿とさせてグッときます。たかがアニメとあなどるなかれ。名作です。

メモ:2020年5月現在、ネットフリックスで鑑賞できます。

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