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仕事と心の壁はつながっている話

グロービスでリーダーシップや組織論、加えて異文化マネジメントの授業を受けて「自分を振り返って」感じたことをそのまま書いていく。

以前は組織を横断して活動するのが苦痛じゃなかったし(元営業のたまもの)できない、だめよといわれると「それなら実現させてやろう」と火が付くことが多かった。けれど、40歳に突入して、自分の考え方が矮小化・保守的になっているな~と痛感している。その理由はおおきくわけて以下の3つ。

①苦手なひとが増えた
②最初から遠回りを想定している
③他人に対しての嫉妬・羨みを感じる

①苦手なひとが増えた
以前は苦手な人ほど、自分を売り込もうと必死に動いていた。お互いWin-Winになる時期がきっとくると信じていたから。ここ1~2年、近づくことにも「いやだな」と生の感情がわいてしまい、これが仕事においてかなりの障害になっている。何が苦手なのか言語化するのは難しく、謎の感情に1年ちかく苦しんだ。このあたりは後述の③につながっていく。

②最初から遠回りを想定している
仕事柄、「ゼロからスクラッチ」で企画運営することが多い。現場の営業やマーケティングの方々にはそれは日本にはまだ早い、重すぎる、RoEを期待できない企画に投資はできないとないないづくしの返答がほとんどだ。正直言ってちょっと嫌われるポジションに近い。アジア圏、特に日本では米国のプログラムやルールを浸透させるには時間がかかる。アジャイル開発でこまめなUAT、ソフトローンチから始めたいと思っても高品質・高いサービスレベルを求める顧客や販売チャネルから苦情がくることも多い。経営層から落として一気通貫とはいかない。なので、遠回りが当たり前、と思うようになってしまった。以前はどこかにショートカットできるとこはないか?と探すガッツがあったのだが…なにより、沈む船に乗りながら梃子でも動かぬ日本企業への諦めがどんどん積みあがっていくのがつらい。他人ごとにしたくないのに。
余談だが、APACを担当するようになって「日本をないがしろにしてないか」と自戒することもある。ビジネス投資への意識が高くチャンスに飛びつく企業はオーストラリアニュージーランド、インド、ASEANのほうが多いな、という肌感覚(もちろん英語の壁もある)正直日本ばっかりみてられないし、でもカスタマーサクセスでは後進国だから他国のベストプラクティスは紹介してあげたい。前職で「日本にもっと予算とリソースをさいてほしい」と訴えたこともあるのに。自分の心はどこにあるのかな~と、不安に駆られることもある。うう、優先順位。


③他人に対しての嫉妬・羨みを感じる
昔の上司に「あなたにはブレイクスルーはこない」とはっきり言われたのがトゲになったまま抜けていない(そのひとのことはめちゃくちゃ尊敬しているし人生のメンターであり続けている)WhiplashのJ.K.シモンズのようなフレッチャー系上司を複数人経験していると、ほめられることが怖くなる。そのくせ、あのひとに認められるにはどうしたらいいかを模索し始める。
最近この感情の根源は何かと考え、ふと気づいたのだが、①の苦手だな~と感じるひとほどめちゃくちゃ仕事ができて、私がかれらなら元上司(鬼教官フレッチャー)に褒められたかもしれない、というねじれた感情。悲しいかな、憧れと嫉妬が背中合わせになっている。最近はショック療法として苦手だと感じるメンバーのキャリア紹介を社内ブログで読んだり、動画をみたりしている。どこまでもマゾ。


「セッション」鬼教官フレッチャーがきらいになれない。マイルズ・テラーは素晴らしい俳優です


①~③について解決策がみえたかというと、そうでもない。
ただ、仕事を360度方面で進める上で「自分の課題はこれ」「解決策はこのへん」「やってみてだめならプランB」と仮説をたてていっこずつ潰す(もしくは小さくする)ことで、心の壁を崩していけるんじゃないかな、と考えている。千里の道も一歩より。

追記:これをかいた数日後、まさかの苦手なひとがいるチームと協業確定になり、この先も半年間、来年も一緒に仕事をするのか、それとも組織編制で彼らが私の上司になるのか、まったくわからない。その反面、面白いことになった、と思える自分がちょっとだけいるのも事実。楽しめるうちが華なのかも。

ヘッダー写真はUnsplushから


1/30追記
NOもしくはYes, Butでネガティブな反応をもらった時、どう対応するか。
できるだけ早く(24時間以内に)返信する
水掛け論にしない、すぐ引き下がらない
なぜあなたにお願いしたのか、どんな背景でどのような結論結果を期待しており、支援を依頼したのか…認識に差異がないよう説明する
やだこの言い方ネガティブ~!と感じたのは私の思い込みかもしれない
相手の認知とこちらの認知の違いがあることを知る
断る勇気をもつこと、断る権利があること
Win-Winにしたいなら青写真を描く


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