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機内上映でみた映画【2019年1月】

海外旅行(お仕事)の楽しみは日本未公開や劇場で見逃してた作品を飛行機でみられること。最近みて面白かったのはこちらの5本です。


①beautiful boy

2019年4月公開予定。字幕なし、英語音声。ドラッグ中毒の息子と父の物語。相変わらずスティーブ・カレルがよい。息子は「君の名前で僕を読んで」「レディ・バード」で注目を浴びたティモシー・シャラメ。ローリングストーンズ誌のライターの人生(カレル)をベースにしており淡々とドキュメンタリー調に進むので、同じくドラッグ中毒がテーマの「レクイエム・フォー・ドリーム」に比べ地味。シャラメくん役作りで瘦せすぎ。トイレに転がる場面で「トレイン・スポッティング」を思い出した。あれくらいぶっ飛んでたらいいけど、現実はそう甘くない。金があろうがなかろうが、ジャンキーは生まれる。クスリダメ、絶対。というお話です。


②On Chesil Beach 追想

2018年日本公開済み。英語字幕、英語音声。

な に こ れ …( ゚д゚)

ラブロマンス、というか戯曲っぽい
恋に落ちて結婚→ひと晩で別れる男女を描いた話。1960年代から2007年までのふたりを一気に描くので頭が追いつかなかった。でも、わかる。彼の気持ちも彼女の気持ちも。一緒にならない運命のひとっている。出会ってしまったらそれまで。エディの家族、少し頭の「浮いている」母と双子?の妹たちが、ちょっと心のすくいだったり。エディが台所で泣きじゃくる場面が良かった…


③Disobedience

日本未公開。字幕なし、英語音声。シャローム!レイチェル・ワイズ、レイチェル・マクアダムスのダブル主演。NYでカメラマンとして働くロニ(ワイズ)イギリスの地元で結婚した教師のエスティ(マクアダムス)ふたりは昔恋人(!)だったけれど、ロニが去って残されたエスティは男友達デビットと結婚。ロニの父、偉大なラビ(聖職者)が亡くなり、葬儀で帰省したふたりは再会。幼馴染の元カノが街に戻ってきたら、やけぼっくいに火がつきますよね…ユダヤ教コミュニティの話なんで専門用語聞き逃してる気がする…字幕でちゃんと見直したい。デビットの祈り、服装を見る限り、超正統派っぽかった。超正統派は働かず、政府から支援金をもらって祈り、ユダヤ教を学ぶために一生を捧げる超珍しいタイプ。既婚女性は黒い服をみにまとい、地毛をカツラで隠すほど(長い髪の毛はNGなのです)同性愛をテーマにした映画にしては、バッドでもハッピーでもなく、グレーな終わり方。きらいじゃない。きらいじゃないよ…ベッドシーンはリアルです。チリ人のセバスティアン・レリオ監督、男性なのでよけいびっくり。

ヘブライ語はセクシー。挨拶がわりの"May you live a long life" שיהיו לך חיים ארוכים どこか「長寿と繁栄を」に似てて好き。

原作小説があるようです。


④Life Itself

日本未公開。英語音声、英語字幕。Amazon Studio 作品。大ヒットドラマ「this is us」陣営が制作しているだけに群像劇と親子の描き方が素晴らしい。あらすじ、ひとことで書けないのですが、家族愛の話です。第1章~第3章まであって、第3章のハビエルとベラ夫婦が切なくて切なくて最後ボロ泣きしていた。後半しんどいから、アントニオ・バンデラスとオスカー・アイザックが画面にでるたび浮ついていた私を殴りたい。心が疲れているひと、優しさにふれたいひと、おすすめです。


おまけ:追龍 chasing the dragon 

日本未公開。中国語音声、英語字幕。ドニー・イェンとアンディ・ラウ!ドニー・イェンとアンディ・ラウ!!(大事なことなので2度言いました)麻薬密売ホー組と刑事ロックのバディというか愛憎ドラマってだけでもだえるファンは世界中にいるんじゃなかろうか。大画面でもう一度みたい。

アルヴァちゃん…(号泣)

ロック刑事の片腕、ドランク塚地もいい味だしてるし、ホーファミリーもみんないいやつだからこそ、後半九龍編にはいるとみてるのがツラくなる…

若きホーの初登場、who’s that curly boy? で萌えしんだし、つまり天パドニさんは可愛すぎてため息しか出ないし、写真↑の左から2番目のヒゲ熊野郎がとてもよかった。

「生死有命、富貴在天」という孔子の教えが1960年代のマフィアにも染みついている文化、シブい。

こちらの(ネタバレなし)感想にあるとおり、音楽と画面がマッチしてカッコイイんですよ〜


追龍は楽しくて往復2回見てしまった。DVD買おうかな…

以上です。

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