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象徴の最後

日本時間8月6日午前3時ごろ、衝撃的なニュースが。
メッシの退団。バルセロナのシンボル。LaLigaのシンボル。サッカー界のシンボル。このようなショッキングな退団がなぜ起きたのか、本当にメッシは退団してしまうのか。
について少しだけ書きます。

■別れの理由

まず、なぜメッシがバルセロナを退団しなければならないのかを結果から言うと、バルセロナがLaLiga独自の給与キャップを大幅に超過してしまっているからである。
新戦力を登録するためには約2億ユーロの給与削減が急務であり、これを達成しない限りは新戦力の登録を行うことができないからである。
バルセロナとメッシは、契約内容では双方合意していたが、このルールにより契約することが出来ず、お別れすることになった。という経緯である。

■なぜ2億ユーロなのか

LaLiga独自のルールにより、サラリーキャップを超えているクラブは、選手放出や年俸のカットで削減した額の25%しか使用することが出来ない。
メッシの年俸は新契約では所得税を含め約4000万ユーロ、よってメッシ1人で約1億6000万ユーロの給与削減が必要。さらに、他の新戦力であるアグエロ、デパイ、エメルソン、エリックガルシアの給与を加えると、合計2億ユーロの削減が必要になる。
当然のことながら給与カットできなければ、他の新戦力を登録し、試合に出場させることは出来ない。

■メッシが新戦力に当たる理由

ここまで読んで、メッシが新戦力扱いになっていることに対して疑問が沸く人も多いと思う。
それが何故なのかと言うと、メッシの契約は6月30日に切れており、「新戦力」に該当する状態だったからである。
悲願の国際タイトルを獲得したコパアメリカを戦っている最中も、メッシは未所属で、どのチームとも契約を結んでいない状況だった。

■これからのLaLigaとバルセロナ

これから、LaLigaはどうなっていくのだろうか。ネイマールが居なくなり、ロナウドも居なくなり、ラモスも居なくなり、そしてメッシが居なくなった。
誰もが知っているようなスターはもはやLaLigaに居ない。
そもそもリーガ独自の規定が厳しすぎるため、このままではいけない。スターを要するチーム、リーグを作りたいのであれば、このような規定がある以上不可能である。

バルセロナの給与形態は現状崩れており、選手のレンタル、そして給与カットによってなんとか凌ごうとしている最中である。
しかし、実際のところ2億ユーロの削減は厳しい。メッシがバルセロナでプレーする姿を見ることはこのままでは不可能だ。

じゃあどうするのか。最早LaLigaがルールを改定する他ない。
世界各地からメッシを一目見るためにやってくる。LaLigaの広告塔であるメッシがこのまま居なくなると、多大な影響を受けることはまず間違いない。
本当にこのままでいいのか、独自のルールが自らの首を絞めることになっていないか、考え直す時期じゃないのか。
このままでは衰退する一方だろう。

もう一度バルセロナのメッシを見たい。世界中のファンの総意である。


読んでいただきありがとうございました。それではまた。

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