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「生理のおじさん」で気づいたこと

先日のNHKの朝の番組
「あさイチ」のなかで
「生理のおじさん」という
ドラマの紹介があった。

生理用品を扱う会社で働き
生理の大切さ、体のつらさを世の中に発信し
よりよい女性の生理ライフを
目指している男性が主役です。

生理のおじさんには娘と息子がいて
母親はいません。

おのずと家事などは
父親である生理のおじさんがしているのですが、
その中での娘の葛藤、性意識の話が中心に
ドラマは展開していきます。


父親は、自社製品を娘のために
トイレに置いている。
そしてポーチの中身も用意して持たせている。
娘は高校生なのに、です。

自分の生理用品を父親が管理している
分かった顔ではなしをしてくる
そんな父親に、本当の気持ちを伝え
自立していく姿も描かれています。


印象的なシーンが、
最後に、生理のおじさんの娘が
整理ポーチの中身を
「今日は二日目だから、、、」
と自分で選ぶ姿。

父親である生理のおじさんの領域から
外れたのです。


私はこのシーンで、
はっとしました。


私は、自分の体のために
生理用品を選べることを知らなかった。


衝撃です。


自分で購入しているはずなのに
きちんと選んでいなかった。

もちろん、経血量の多いときはこのナプキン
減ってきたら、このナプキン
というように、経血の量で選んではいるけれど
「自分の体が心地よいために」
という視点が全くなかったことに気づきました。

生理の体を「いたわる」という気づきを
このドラマの「自分でナプキンを選ぶ」
というシーンから
はじめて得られました。



そして自分の初潮の時のことを
続けて思い出しました。

私はどうしても、
母親に初潮のことを言えなくて
困っていました。


今思えば、言えばよかったのにと思いますが、
どうしても言えなかった。

言えなかった理由が、
今日までわからなかったのだけれど
今日のドラマを見ていて気づきました。

自分を大事にしていなかったから。
そして母親は私を、女性としてみたくない
ということに気づいていたから。


4歳のころ、私は髪を伸ばしたいと
母親に伝えたことがあります。
でも、許してはくれませんでした。
長い髪は、幼心に
「女の子らしくて、かわいい」
と思っていました。
自分のおかっぱの髪型が、
女の子らしくない、かわいくない
と初めて思った瞬間でした。

どうしても許してくれなくて、小学校2年生まで
髪を伸ばせず、
はじめて母親に「反発心」を
覚えたことを思い出しました。

それからも、母親は私が
「女性らしい」瞬間が見えると
否定するような、嫌がるような表情を
「スッ」としていることに気づきました。


その理由は、今ではわかりますが、
当時はわからなかったので
「私は女の子らしくてはいけない」
という刷り込みがあったと思います。


きっとそれが全てではありませんが、
そういったこともあって、初潮のことを
母親に伝えられなかった。

言えない自分が悪かったのではなかった
と、自分を許せた瞬間でした。


その感情は今は、
自分の体が愛おしい
という感覚に変わっています。

ありがとうと、体に言いたいと思います。



ショートストーリー・ユキラボ

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