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キャリア自律について学ぶ #05勉強会レポート

谷口ちさ氏のファシリテートによる全社員参加の勉強会“キャリア自律ワークショップ”。
4月12日に行った第5回と第6回から、ここでは第5回の模様をレポートします。
今回のお題は「職場環境に適応する秘訣」です。

全6回のこのワークショップで、前半の第3回くらいまでは、“キャリアと個人の関係性”を中心にして、参加者自身のこれまでの経験から学ぶ・・・といったことをやってきました。
しかし、キャリアは自分の意志だけで作れるものではなく、「環境」の影響も受けるものです。
そこで、前回第4回では「キャリアの停滞期」というテーマの中で、“昇進”とか“昇格”の影響にフォーカスしたお話がありました。
その上で今回の第5回は、昇進や昇格も含めてもっと広い「広義の職場環境」への適応について考える時間となりました。

職場環境への適応というものが理論となるに至ったのはナゼか?  それは、いまの時代「新しい環境になじめないなぁ」と感じている人がとても多いから、だということです。 なので、「自分だけがなじめない」と落ち込むのではなく、どういうふうにそれを乗り越えるかというのを理論から学び、理論を活かす方へとアタマを切り替えましょう・・・とのお話を皮切りに、まずは『組織社会化/組織再社会化』と『個人ー仕事適合』の理論解説をいただきました。

ここで大事なのは、「職場環境への適応課題があると感じた場合に、どの課題に直面しているのかを切り分けること」。

これを踏まえた上で、次に『職業選択理論(RIASEC)』の紹介へと移りました。

理論の解説に加えて、「RIASECの診断結果がすべてではありませんが、それを参考にしながら自身の興味・関心の方向性がどちらを向いているのか、そしてそれが職場でどんな風に活かせるのかを探っていくきっかけにしましょう」とのサジェスチョンをいただいた後、ブレイクアウトルーム(BOR)へ移動しました。

BORでは、事前課題で行っていたRIASEC簡易診断の結果をもとに、「現在の職場環境とパーソナリティの合う部分・合わない部分について」や、「合わない部分をどのように補っているか」を共有しました。
当然のことながら(?)診断結果に示された各人のパーソナリティの特徴はバラバラでした。
けれども、これまでの色々なワークの中で共有してきたその人の価値観や転機などと重なって見える部分もあって、お互いに「確かにそういうところあるかも」と思える診断結果でもありました。

続いては『ジョブ・クラフティング』。
ジョブ・クラフティングとは、「従業員が自分自身にとって意味があるやり方で職務設計を再定義したり再創造するプロセス」です。

「セルフケアの効果がある一方で、必ずしも全てが組織にとって“良い”とは限らない」けれども、「自分の仕事のやり方を変えていくことで、いきいき働くことができるようにもなる」という解説をいただき、再度BORへ移動。

事前課題として作成していたのは「ジョブ・クラフティング探求シート」。
自己の業務と持ち味(強み・熱意・価値観)を棚卸して、どの業務にどの持ち味が活かされそうかを書き出したシートでした。
特に「苦手な業務について、どのような行動を取ればジョブ・クラフティングできるか」の部分では、他メンバーからフィードバックを貰う中で「そうか、そんなやり方もあるかも」といった気づきを得ることができましたし、「やっぱり価値観って大事だよなー」と再認識するワークでもありました。

キャリア自律を図る上でベースになるのは自分の価値観。
このことは、過去4回のワークショップで既に何度もかみしめていたことではありますが、今回の「職場環境に適応する秘訣」というテーマの中においても、あらためて皆の心に刻まれたように思います。

次回はいよいよ最終回。
レポートは5月上旬UP予定です!