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もはや学生プロレスはプロレスを語る上では外せない存在になっているという事実に気づかされた件

お久しぶりです。
今回は少しいつもと嗜好を変えて、学生プロレスについて語ってみようと思いまして。

突然どうした、と思われる方もいるかもしれませんが、これには理由がありまして。
僕のツイッターのフォロワーさんに現役の学生プロレスラーの方がいるんですけど、
その方が学生プロレスの情報を積極的に発信していらっしゃる方で、
それだけではなく元々僕自身も学生プロレスに関心がありまして。
現在、僕は30代の東海地方に住んでいる人間なんですけど、
僕が高校生だった頃って、東海圏に学生プロレスがない状態でして。
正直プロレスを好きになりかけだった時期なので、もしあったとしても入っていたかどうかは
微妙なんですけど、それでも選択肢の一つとしてはなり得る存在になっていたと思うんですよね。
それを考えると、僕に限らずその機会が奪われてしまうのは勿体無いと思うんですよ。

そういうこともあってですね、数年前に愛知大学に学生プロレスができたというのを知った時は
これは一度この目で見ておくべきだなと。
それこそ新日本プロレスの棚橋弘至選手や、DDTのHARASHIMA選手が学生プロレス経験者というのは有名な話でして
彼らに限らず、学生プロレス出身者ってプロレス界の一大勢力な訳で
やはりそういう現状を考えた時に、あまり良くない表現ですけど一度見ておくべき「必要性」があるのではないかと。

前置きが長くなりましたが、僕が今回観戦させてもらったのは愛知県の豊橋市という地で行われた「愛プロ興行」というもので
なぜ豊橋かというと、愛知大学ってキャンパスが2か所ありまして、そのうちのひとつが
豊橋キャンパスというわけなんですよ。それは今回の本題とは直接関係ないのですが
豊橋まつりの一環として無料で開催される、ということでこれはもう見るしかないなと。

興行の感想としては、ツイッターでも少しだけ触れたんですけど、アーティストの方の機材トラブルとか、
試合中の予期せぬ流血など、必ずしも100点満点とは行かなかったのですが
今回豊橋駅前で行われたということもあって、プロレス目的で見に来られた方だけでなく
足を止めて観ていらっしゃる方が非常に多くてですね、本来の興行目的からすると大成功といっていいのではないかと。

目を惹いた選手で言うと、愛知大学の方ではないんですけど、マザコン・キッド選手とボジョレー・女房選手ですかね。


キッド選手。コスチュームだけではなく顔も欠場中の"あの人"に似ている…?


ボジョレー選手。個性的な色遣いのコスチュームが目を引きます。


キッド選手はまず肉体の創り上げ方が素晴らしい。大学生なので、多忙な毎日を過ごされてるかと思うんですけど、
写真を見てもらってもわかる通り、しっかりとプロ顔負けの厚みのある身体ですよね。また試合に対する姿勢も褒められる要素です。
実は先程予期せぬ流血ということを言いましたが、流血したのは誰あろうキッド選手なんですよね。
それでも最後まで試合を完遂させる学生プロレス根性。彼は肝が据わっている、強いハートを持っている選手だなと感じました。

ボジョレー選手は学生ではなく、アマチュアでプロレスをされている方なんですけど
今回の出場選手の中で一番テクニックを感じましたね。細かい技もそうなんですが、
僕が一番テクニックを感じたのが「鉄柱受け」でして。一応説明しておくと
プロレスのリングって大抵は四隅に支柱があるんですけど、そこにぶつけられるというのが
プロレスではよくあるんですよね。そのいわばお決まりの動作に対してボジョレー選手の鉄柱受けは
非常にリアリティがあって素晴らしいなと思いました。当たり前ですがプロレスってディティールが大事だと
僕は思っていて、もちろん鉄柱受けがターニング・ポイントになる試合も中にはあるのですが、
この試合関しては、決して大きな見せ場ではない、あくまで乱戦の一環として用いられた鉄柱受け
見事なまでに、120%の表現力で見せてくれたボジョレー選手を、僕は凄いと思いました。
他にもスポーツ雑誌、NumberのWeb版でも取り上げられた異色の女性学生プロレスラー・無村架純選手や


無村選手。手ブレで顔が撮れませんでした…。


その巨体ぶりを活かしてパワフルな闘いぶりを見せてくれたセク刃羅ナツコ選手など、


分かると思いますが、右がセク刃羅選手です。


各々が各々の味を出していて良かったのではないかと感じました。

そして今回愛プロ興行を主宰したマチョ・ギャローズ選手。
正直関東から来られていた方々と比べると技の精度、表現力という点においては見劣りしてしまう部分もありました。
しかし、これは仕方ないことです。練習環境や活動メンバーが揃っている関東・関西に対して
東海圏で学生プロレスがあるのは愛知大学だけ。しかも練習場所もいつでも使えるというわけではない。
そんな厳しい環境の中、孤独な闘いを強いられているマチョ選手に、僕はこのnoteを通じて"声援"を届けたい。
愛知の学生プロレス、その光を消さないでくれ」と。

ツイッターでも触れましたが改めてこのnoteという場所で、
自分の言葉で伝えることによって見えてくるものがあったのではないか、と個人的には強く感じています。
これから学園祭シーズンということでね、今回このnoteを見て
学生プロレス観てみようかなと思った方、是非見てください。見る前に物事を語る、こんな愚かしいことはないのでね。

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