ネット・プロレス大賞2022投票結果&寸評

ネット・プロレス大賞2022で投票した結果と寸評を記しています。
詳細は下記。

・最優秀選手賞(MVP)

1位:ウィル・オスプレイ(新日本プロレス)
2位:竹下幸之介(DDT/AEW)
3位:マイク・ベイリー(Impact Wrestling)

1位…スピーキング・アウト以降、オスプレイに対してはどこか壁のような、
隔たりを自分から作ってしまっていたが、2022年のオスプレイは
それを差し置いても選ばずにはいられない活躍ぶりだった。
どの地域、どの月、どの相手でも必ず面白くしてくれる。そういう信頼感があった。

2位…日本でやってきたことが間違いではなかったと証明してくれた。
AEWでの活躍はもちろん、USインディー、さらには日本での試合も素晴らしく、
これまでにはない、シーンを引っ張る「船頭」としての覚悟が見えた1年だった。

3位…ベイリーといえば攻撃のイメージが強いが、
2022年は守勢に回った時にも惹きつける、ある種レスラーとして
一つ上のステージに到達したことを感じさせる働きだった。
特に今のベイリーは日本時代の彼しか知らない人に見てもらいたい!

・最優秀試合賞

1位:MUSASHIvsフジタ"Jr"ハヤト(みちのく 2022/7/1)
2位:FTRvsブリスコズ(ROH Final Battle 2022 2022/12/10)
3位:ウィル・オスプレイvsオレンジ・キャシディ(AEW/NJPW Forbidden Door 2022/6/26)

1位…質、クオリティ、レーティング。昨今のプロレス界で用いられがちなワードだが、
この試合はそういった言葉を使えば使うほど陳腐になってしまう気がする。
ハヤトにとってプロレスのリングは「生き場所」なんだなということが
映像を通じてでもありありと伝わってきた。

2位…US名タッグ対決・最終章。
ダブル・ドッグ・カラー・マッチ(お互いを首輪で繋ぐ)という
異様な光景から繰り出される勝ちへの執念。それは勝った方が王者だから、
という意味以上のものを持ちうるように映った。

3位…「緩」と「急」。
言うは易し、行うは難し。だがこの二人は天下分け目の大一番で完璧にやってのけた。
Forbidden Doorの成功は、この試合によってもたらされたと言っても過言ではない。

・最優秀タッグチーム

1位:FTR(AEW)
2位:オージー・オープン(フリー?)
3位:ブラッドライン(WWE)

1位…今、世界の頂点にいるタッグ・チーム。
それは試合を見ても明白であり、揺るぎないものへと2022年を通して証明し続けた。
過去、現在、未来において名前が刻み続けられるであろう二人。

2位…遅すぎる。僕たち海外プロレス・ファンが今まで何度彼らの凄さ、奥深さを伝えてきたか。
もっと早くに気づいてほしかった、という思いはあるものの、AOの強さが
新日本、いやプロレスファン全体にも伝わったのは喜ぶべきだろう。

3位…ユニット、というよりは「一座」。
頂点にロマン・レインズが君臨し、脇をウーソズが固める。
用心棒ソロ・シコアにうっかり八兵衛のサミ・ゼイン。
おまけにポール・ヘイマンまでいるのだから、スマックダウン公演は
毎週大盛況になるのも無理はない。

・新人賞


1位:該当なし
2位:該当なし
3位:該当なし

自分の中で厳格に新人賞の基準を当てはめると候補が居ないため。

・最優秀興行

1位:Impact Bound For Glory 2022/10/7
2位:WWE Crown Jewel 2022 2022/11/5
3位:AEW Full Gear 2022 2022/11/19

アメプロ大賞と同様の理由です。

・最優秀団体

1位:Impact Wrestling
2位:FREEDOMS
3位:DRAGONGATE

1位…TNA時代から数え20年目に突入したImpact Wrestlingだが、
今が一番面白いと言っても過言ではない。各部門にちゃんと主になる選手がいて、
それをめぐるストーリーがあって、生まれた因縁をPPVで回収する、という
日本、アメリカ、世界の団体が参考にすべき団体運営をしていたため。

2位…世界一のデスマッチ・カンパニーといっていいでしょう。
ドリュー・パーカーがフリーランスになってまで上がりたい、と思わせたリングであることがその証。
所属、フリー問わず、本当に血に対する真摯な姿勢が見受けられる。

3位…NOAH、琉球ドラゴンとの交流路線、吉岡のプッシュなど、色々と動きのあったドラゴンゲート。
正直上手くいっているとは言い切れないものの、決して内容がつまらないわけではないので。
常に陣容が変わり続けるというのは必ずしも悪いことではないよ、と個人的には思います。
ただYAMATOがドラゴンゲートの象徴を"背負った"のではなく、"背負わざるを得なかった"のは
YAMATOにとっても不幸なことかなと。もちろんYAMATOの実力にケチをつける気は毛頭ありませんよ。

・最優秀プロレスを伝えたで賞

1位:GLEATツイッター
2位:足跡/KENTA
3位:日テレプロレス中継アーカイ部

1位…「お知らせがございます」。
プロレスファンはお知らせ大好きな生き物である。
GLEATは賛否両論あれど、間違いなくプロレスを伝え続けている。

2位…書籍から何か選ぼうと思って選出したのがこの一冊。
とにかくKENTAの軽妙な語り口と自分を過度に美化しない姿勢に感動した。
自伝はこうあるべきだと思わずにはいられなかった一冊です。

3位…長らく全日本/NOAHのアーカイブは放置され続けていたが、
ようやく日テレプロレス班が動き出したか…という感じ。
頼むから正規の手段でもっともっと全日本/NOAHの試合を見せてくれ!

以上です。
みなさんもどんどん投票しましょう!

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